〜 イベント報告 〜
オープニングイベント@『霊性への導き、平和への祈り』 05.01 |
5月1日11:00、「地球市民村」内の交流ホールが厳粛な雰囲気に包まれた。この日から始まるIARF/WCRP共同出展事業『こころの再生・いのり』館の1カ月間のプログラムの幕開けとして、7つの宗教的伝統の代表者が一同に集い、オープニングイベント『霊性への導き、平和への祈り』が行われました。
上座部仏教の伝統を代表して祈りを捧げられる
チヴァン・モニラック殿下 |
空のガラス製の壺が置かれたテーブルを囲んで、色とりどりの装束(祭服・袈裟衣)に身を包んだ宗教指導者たちが、出展委員会副委員長の三宅光雄金光教泉尾教会副教会長、上座部仏教を代表してカンボジア国王名代チヴァン・モニラック殿下、出展委員会顧問の宮本丈靖妙智會教団会長、教派神道を代表して黒住宗道黒住教副教主、キリスト教を代表してダリル・バリアIARF国際事務総長、神社神道を代表して山本行恭椿大神社宮司、伝統仏教を代表して渡邊惠進天台座主の順番で、それぞれの宗教的伝統に則って神仏へ祈りを捧げ、それぞれが持参した「聖なる水」を壺に注ぎ込んで、人々の思いがひとつになるように祈りました。
それぞれが持ち寄った「聖なる水」を
ひとつの壺に注ぎ込む宗教指導者
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『こころの再生・いのり』館に
展示されている「祈りの水」
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特に、チヴァン・モニラック殿下は、フランス語と英語がご堪能にもかかわらず、この日のために特訓された日本語で「お祈りのお言葉」を述べられ、この「愛・地球博」に込められた願いの強さを表明されました。『人類の進歩と調和』をテーマに、1970年に大阪で開催された日本万国博覧会の開幕から三日目に、カンボジアでクーデターが勃発し、カンボジア館に飾られていた当時の元首であられたシアヌーク殿下(復位後、昨年秋まで国王に在位。今回のモニラック殿下の来日は、シアヌーク上皇の叡慮で実現)のご真影がはずされたことなど、カンボジア王室と日本の万博とは因縁浅からぬものがあり、非常に感動的な場面でした。
当セレモニーの最後に、出展委員長の西田多戈止一燈園当番が、古代人が槍・錐・斧等の材料に使った石サヌカイトで造られた『地球感謝の鐘』を打ち鳴らす中、7人の宗教指導者たちが手に手を取り合って、祈りを捧げた場面で感動は最高潮に達し、その様子は、一般メディアにも大きく報じられました。なお、この日、ひとつに集められた「聖なる水」は、万博出展期間中、『こころの再生・いのり』館に常設展示されています。
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