チベット問題解決訴え、大阪でG8宗教サミット
北海道洞爺湖サミットを前に日本の宗教者が呼びかけた「G8宗教指導者サミット」が27日、大阪市北区の大阪大中之島センターで始まった。
開会式後の全体会議で、チベット問題についてダライ・ラマ法王日本代表部事務所のラクパ・ツォコ代表が発言。「チベット問題の解決に向けて、宗教指導者は積極的な役割を果たしてほしい。外国人記者や国連関係者も入れないチベットでの人権侵害は深刻だ。人類の普遍的な問題でもあり、政治指導者とは違った役割が宗教指導者には求められている」と訴えた。
開会式には約30の国や地域から仏教、イスラム教、キリスト教、神道などの指導者ら約200人が出席した。29日まで大阪と京都で環境、民族紛争、アフリカなどの問題について討議。主要8カ国(G8)首脳に提言する。これとは別に、世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会主催の宗教サミットが7月2、3日に札幌で開かれる。