カナダ教会協議会事務総長
WCRP国際委員長
カレン・ハミルトン
カナダ教会協議会事務総長
ハミルトン博士
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カナダ教会協議会を代表し、皆様にご挨拶申し上げます。この特別な席にお招きいただきましたことに対し、また本日は、日本の国会議員の方々が総選挙の投票日の当日という大変忙しい日であるにも拘わらず、大勢で参列され、ご一緒にお話しできることに対し、御礼申し上げます。三宅光雄先生、三宅善信先生、心より有り難く、御礼申し上げます。
想い起こすことは神聖なる行いであります。本日、故三宅歳雄先生十年祭という神聖なる儀式に参列し、祈りを捧げ、今は亡き三宅歳雄先生を思い起こさせていただきました。そして、今夕(こんせき)の偲ぶ会において、歳雄先生の世界平和実現のために捧げた強い決意、そして、正義と癒しのある世界を実現しようとした卓越なるビジョンに想いを馳せるのであります。
想い起こすことは神聖なる行いであります。しかし、真に故人を思い起こすことは、ただ単に故人の功績を思うばかりでなく、故人の遺志に鼓舞され、前進することが大切なことであります。今、われわれは、ここに集い、三宅歳雄先生を想い起こし、先生に鼓舞され、共に前進する決意を示すのであります。これこそが、真に、深く、誠実に「故人を偲ぶこと」なのであります。そして、三宅歳雄先生の御霊(みたま)に誠を捧げ、先生のビジョンを想い起こす中で、私は皆様に、前進するための特別な、そして極めて重要な方法をお知らせいたします。
皆様もご存じの通り、昨年、三宅歳雄先生のお孫様である三宅光雄先生、三宅善信先生が獅子奮迅の活躍をされて、京都と大阪でのG8宗教指導者サミットを開催されました。これは、2005年に英国国教会指導者がこの活動を始めて以来、2006年ロシア、2007年ドイツ、2008年日本、2009年イタリアと、毎年、世界の宗教指導者が、G8主要国首脳会議と同時並行して会議を開いてきました。 われわれは、世界の貧困者・弱者を救うという決意を果たすため、2000年の国連ミレニアムサミットで決議された『ミレニアム開発目標(MDG)』を達成するため、そして世界の兄弟姉妹が、その気になれば治せるはずの病気や、解決できる問題で死ななくて済むよう、宗教指導者が率先して前進し、G8各国の政治指導者にMDGの早期達成を促しているのであります。
そして来年、カナダで開催されるG8首脳会議に併せて開催されるG8世界宗教指導者サミット2010の事務総長であるジェームス・クリスティ博士と私は、同サミットの諸宗教パートナーシップ委員会の委員長として、苦しんでいる女性、男性、子供たち、そして全地球の生きとし生けるものと共に前進するため、2010年6月21日から23日に、日本の宗教界の皆様にも、ぜひカナダのウイニペグに来ていただきたいと強く願うのであります。
諸宗教指導者サミット声明書の原案は、2009年10月14日に発表される予定ですので、三宅光雄先生、三宅善信先生に送付申し上げます。残念ながら、私の日本語は拙いので、原案が英文であることをお詫び申し上げます。私は、地球的正義のMDGそして他の課題について、日本で広く議論が生まれるよう、この声明書が使われることを心より希望し、願っております。そしてもちろん、日本政府のG8事務局にも接触していただければと願っております。たぶん、総選挙の直後ですから、国会議員の先生方に少し休む時間を与えた方が良いと思います。ただし、短い休みのみです。すぐに仕事に復帰していただきます。日本の市民として、民主的G8諸国の中の唯一のアジアの代表として、皆様が、カナダにおける2010年G8会議に日本国政府がきちっと対応するよう、そして、現在の経済危機を克服することを優先して、世界の重大な課題に取り組まない言い訳とさせないよう、日本国政府に挑戦する大きな責任を背負っております。
私は、皆様が、三宅歳雄先生の御心を想い、理解され、これら全てを実行するよう期待し、祈るのであります。想い起こすことは神聖なる行いであります。そして真に偲ぶことは、言葉でも行いでも前進することであります。今夜、皆様にお話しする機会をいただき、心より感謝申し上げます。
(原文は英語)