= 2001年10月の行事&出来事 =

 

椅子席で初めての大祭仕えられる

 10月25日(木)、泉尾教会において、秋季大祭(正式名称は「生神金光大神大祭」)が仕えられ、全国から約1,500人が参拝した。特に、金光教一の規模を誇る500畳敷相当の大会堂広前が、これまでの畳敷き(一部椅子席)から全面椅子席に改装され、各方面から注目を集めた。

 午後2時、中正楽(雅楽の一種)が奏でられる中、広前殿上に三十数名の祭員が参向。念入りな修祓、参拝者一同による『神前拝詞』と『御布教七十五年記念大祭百日信行祈願詞』奉唱の後、副祭主三宅光雄副教会長によって、社殿建築としては日本一の規模を誇る神殿の大扉が荘厳な雰囲気のもと開かれた。続いて、御神酒(おみき)・鏡餅はいうまでもなく、鯛・鰤・山鳥・松茸などの海川山野で穫れた季節の神饌物が神前に供えられた。



祭主三宅龍雄教会長による祭詞奏上中の広前

 そして、祭主三宅龍雄教会長が神前に進み、祭詞を奏上し、教祖生神金光大神の神徳を讃えると同時に、来年1月に迎える御布教七十五年記念大祭まであと94日と切迫した中で、信奉者の一層の奮起を促した。祭主の玉串奉奠に続いて、特別参拝人および信徒総代による玉串奉奠が行われ、祭事は終了。続いて、三宅龍雄師による教話が行われた。

10/25



テロの原因をなくし、和解を探るためNYへ

 10月21日から26日までの日程で、泉尾教会は三宅善信執行を同時多発テロの傷跡も癒えぬニューヨークへ派遣した。



IARF執行理事会の模様

 これは、本来、英国のオックスフォードで開催が予定されていたIARF(国際自由宗教連盟)の執行理事会が、9月11日の米国での同時多発テロ事件以来、宗教対立の問題は世界の焦眉の課題になったことに伴い、会場がニューヨークに変更になったことによるものである。IARFの役員会は、21・22の両日、立正佼成会のニューヨーク教会で開催され、IARF日本連絡協議会の2001年度事務局長をしている三宅執行が参加した。



WCRPシンポジウムの模様

 また、WCRP(世界宗教者平和会議)名誉会長である三宅龍雄教会長の名代として、23・24日、国連プラザのミレニアムホテルを会場に、WCRPが主催する国際シンポジウムが開催され、K・プレンダーガスト国連事務次長(政治担当)や、米国の国連大使やパキスタンの国連大使らとコミュニティへの挑戦であるテロリズムへの応答方法について、ユダヤ・キリスト・イスラム3教はもとより、ヒンズー教・仏教をはじめとする諸宗教の指導者約百名が集まって、各自、「文明間の対話」を目指して、相互理解をはかった。

 この日の夕方には、ニューヨーク最大のイスラミックセンターで、平和のための諸宗教の祈りが行われ、9月11日のWTCテロ事件以来、とかく、米国社会で白い目で見られているアラブ系の人々への連帯を示した。ここでも、三宅執行は羽織袴で紋付き姿で参列し、この地域のイスラム教の最高指導者から感謝された。



NYの最高位のイマームから歓迎される三宅善信執行

 24日には、前日に引き続き、J・ダナパラ国連事務次長(軍縮担当)らを招いて、。この2日間を通して、宗教界と国連とがどのようにして共働してゆくことができるかの方途を探った。この期間中、宗教者によるステートメントを発表し、記者会見が行われたり、大きな注目を集めた。



WTC追悼諸宗教式典で祈る三宅執行

 なかでも、9月11日の同時テロ事件で、数千名の人々が貴い人名を失ない、今も立入禁止区域となって、24時間体制で懸命の復旧作業が行われているWTC跡地(Ground Zero)を訪れ、WTCに隣接し、かろうじて倒壊を免れたカトリック教会で、犠牲者の追悼と平和への祈りが行われた。三宅執行は、世界8大宗教の代表の一人として、日本人としては唯一選ばれ、装束姿で登壇し、祈りを捧げた。

 これら以外にも、現地の大学研究者や政治家、国連関係者とも積極的に意見の交換を行った。

10/21〜26



布教75年記念大祭へ向けて奉迎準備の進む聖地泉光園

 10月18日(木)、泉尾教会正門には、布教七十五年記念大祭を奉迎する特設ゲートが設置された。5年毎の大吉祥の年に設置されるゲートは、高さ4メートル、幅8.4メートルの大きなもの。金赤白紫の4色を基調にした華やかなデザインで、道行く人の目を引いている。



正門前に設置された特設奉迎ゲート

 また、この日、広前に使われる椅子が搬入された。秋の霊大祭と先代教会長夫人七年祭を終えた翌9月25日から始められていた大会堂広前の椅子席化の工事が一段落つき、この秋の大祭(10月25日)からお目見えする椅子席が設置され、広前の雰囲気が一変した。

 19日(金)、早朝6時の勢祈念後、来年1月27日に迎える布教七十五年記念大祭「百日前の集い」が仕えられ、記念大祭百日信行期間中に唱えられる祈願詞が発表された。この日の集いでは、信者代表が感話を行い、あと百日に迫った中で、一層のお道引に励む決意を披瀝した。

10/18



新宗連50周年記念式典に列席

 10月17日(水)、東京都内のホテルで開催された新日本宗教団体連合会(略称:新宗連)の創立50周年記念式典に、三宅龍雄教会長と三宅光雄副教会長が列席した。



同時テロ事件ならびにアフガン戦争犠牲者に黙祷を捧げる
三宅龍雄教会長・小沢一郎自由党党首ら

 進駐軍の占領が完結して、終戦後の混乱期が一段落した昭和26(1951)年、「宗教法人法」が施行されたのを機に、当時急激に教勢を伸ばしていたパーフェクトリバティ(PL)教団や立正佼成会が中心となって、既存の全日本仏教連合会・教派神道連合会・神社本庁・日本キリスト教連合会に続く第5番目の宗教団体連合会として、新宗連が結成されたのが、ちょうど50年前の10月17日であった。



森山眞弓法務大臣と挨拶する三宅教会長。正面は深田充啓理事長

 この日の式典では、深田充啓理事長(円応教教主)の式辞に続いて、来賓からの挨拶があり、新宗連の50年間の歴史(映像)と新世紀を迎えたこれからの課題について、目標が発表された。



旧知の石原伸晃行革大臣と談笑する三宅光雄副教会長

 三宅龍雄教会長は、日頃からWCRP(世界宗教者平和会議)等を通じて交流の深い、新宗連加盟教団の妙智會宮本丈靖会長、立正佼成会庭野日鑛会長、松緑神道大和山田澤豊弘教主、善隣教力久隆積教主らにお祝いの言葉を述べると共に、この日の式典に参列した森山眞弓法務大臣、石原伸晃行革大臣、中曽根弘文元文部大臣や、鳩山悠紀夫民主党代表、小沢一郎自由党党首、野田毅保守党党首、土井たか子社民党党首らから、挨拶を受けた。

10/17




府下地区信徒大会開催

 各地区で実施されている信徒大会の第7陣として、10月14日(日)、大阪市大正区の大正区コミュニティーセンターにおいて、府下地区信徒大会が開催され、三宅龍雄教会長が『祈りあい励ましあい』という講題で記念講演を行った。



記念講演を行う三宅龍雄教会長

 好天に恵まれた府下地区信徒大会は、今井秀夫氏の司会で開会した。最初に、春日丘教会長の三宅善信師の先唱で、『神徳賛詞』と『御布教七十五年記念大祭祈願』が奉唱され、『教会歌』が斉唱された。

 続いて、地区長の竹田正弘師が挨拶し、杉山陽子氏と平野利明氏が「感話」を行った。また、泉尾教会信徒会の田上知氏が激励の言葉を述べ、地区信徒大会に臨席した三宅龍雄・三宅善信両師に花束が贈呈された。
次に、三宅龍雄教会長による『祈りあい励ましあい』と題する記念講演が行われた。

 最後に、田中薫氏が『申し合わせ』を発表し、『御神願』を奉唱し、記念撮影を行って、府下地区信徒大会は無事、閉会した。

 地区信徒大会は、この後、以下の日程で開催される予定です。一般入場者歓迎ですから、開催場所、時刻等を詳しくお知りになりたい方は、 info@relnet.co.jp までお問い合わせください。

11月 4日 大阪中地区  弁天町市民学習センター
11月18日 大阪南地区 住吉区民ホール
11月25日 淡路地区 津名ハイツ
12月 2日 大正地区 大正区コミュニティセンター

10/14



日本ツバル交流協会10周年記念式典に出席
 10月13日(土)夕方、大阪府堺市のホテルで開催された日本ツバル交流協会(茶谷吉則理事長)設立10周年記念式典に、泉尾教会から三宅善信執行が出席した。

 本協会は、泉尾教会が「大阪みどりの百選」に選ばれるきっかけにもなった1990年に大阪市で開催された「国際花と緑の博覧会(通称=EXPO90花博)」の際に、人口1万人の南太平洋の小国ツバルの行事を泉尾教会と交流のある天理教泉大教会(茶谷吉則会長)が支援したきっかけで始まり、今年大阪府からNPO 法人として認証された。

10/13



第114回JLC会議開催される

 10月13日(土)、泉尾教会の神徳館小会議室にて、IARF(国際自由宗教連盟:E.ファン・ヘルワイネン会長)の日本連絡協議会(略称JLC)の第114回会議が開催され、三宅龍雄教会長と三宅善信執行、内海雅継総務部長が出席した。

 JLC加盟教団が1年毎の輪番制で日本事務局を引き受ける慣例になっているために、今年度1年間は泉尾教会がJLC当番として、英国オックスフォードにある国際事務局との連絡はもとより、国内関係諸団体との連絡調整役に当たってきた。



毎回、突っ込んだ話し合いが行われるJLC会議

 この日の主な議題は、少数民族や宗教的マイノリティグループの権利をいかに保護して行くかについての問題で、本年8月末に北海道で実施されたアイヌ問題学習会の報告や、来年8月にハンガリーのブダペストで開催されるIARF第31回世界大会へのJLCとしての取り組みについて、さらには、米国での同時多発テロ事件とその後の国際情勢についての分析等について、意見の交換がなされた。

 なお、この日の参加者は、IARF国際評議員である酒井教雄立正佼成会理事長や西田多戈止一燈園当番他10名が集まった。

10/13



 「靖国神社」をテーマに 妙道会本部で例会を開催
 米国大統領宛に「武力行使即時停止要請」を送付


初めて妙道会で開催された例会に多数が参加した

 10月12日(金)、妙道会教団本部(大阪市天王寺区・佐原慶治会長)において、大阪国際宗教同志会(大森慈祥会長)の平成13年度第3回例会が開催され、ロンドン大学日本宗教文化研究所長のジョン・ブリーン博士が『様々な靖国神社』と題する記念講演を行った。また、例会に先立って開催された理事会で、『米国によるアフガニスタンへの軍事攻撃の即時停止要請』を採択し、ブッシュ大統領宛に送致した。

 例会に先立って、今年度第3回の理事会(理事長:三宅龍雄金光教泉尾教会長)が開催され、通常の事務局報告や審議事項が行われた後、9月11日の米国同時多発テロ事件および10月7日以後の米国を中心とした「報復」と称するアフガニスタンへの軍事攻撃に対する大阪国際宗教同志会としての見解が協議され、ジョージ・W・ブッシュ米国大統領宛の要請書が作成された。



理事会で意見を交換する常任理事の各師。左から、佐原慶治妙道会会長、平岡英信清風学園理事長、三宅龍雄金光教泉尾教会長(理事長)、大森慈祥辯天宗管長(会長)、西村淳晨本門佛立宗清風寺住職

 午後2時から、神仏基新宗教各宗派教団から約50名の参加者を集めて、今年度第3回の例会が開催された。最初に、常任理事の西村淳晨本門佛立宗清風寺住職による「平和の祈り」が行われ、会長の大森慈祥辯天宗管長の開会挨拶および、会場を提供した常任理事の佐原慶治妙道会会長による歓迎の挨拶がおこなわれた。



佐原慶治妙道会会長による歓迎の挨拶

 続いて、明治維新期の制度史を研究しているロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)日本宗教文化研究所長のジョン・ブリーン博士から、『様々な靖国神社』と題する記念講演が行われた。本年度の国宗は、第1回例会時には古代東アジア史学者の上田正昭京都大学名誉教授から、また、第2回例会時には儒教研究の加地伸行大阪大学名誉教授から、それぞれ、日本人の宗教精神のバックボーンの当たる講演を受けてきたが、今回は一転して、その日本人の宗教意識(何事であれ、「死者の霊は鎮めなければならない」とする慰霊観)と周辺諸国の宗教意識の違いから生じる「靖国問題」について、全くの「第三者」である英国人であるブリーン博士の目から見た問題点を聞いた。



熱弁を揮う講師のジョン・ブリーン博士

 ブリーン博士は、その講演において、これまで日本においてなされてきた「靖国論争」の多くが、あまりに「靖国神社」そのものを知らずに(知ろうとせずに)、それぞれが自らの政治的立場をその中へ反映させるために、数々の「非靖国的要素」を押しつけてきたことに触れ、「靖国」では「神社」として、実際に何がどう行われているかについて、研究成果を発表した。

 記念講演に続いて、コーヒーブレイクの後、理事の三宅善信金光教春日丘教会長の司会進行で、フロアも交えた質疑応答がなされた。ブリーン博士と三宅理事は数年来の研究仲間ということもあって、息のあった当意即妙のディスカッションであった。最後に、事務局から理事会で議決されたばかりのブッシュ大統領宛の「要請書」が発表され、三宅龍雄理事長による閉会の挨拶と、常任理事の平岡英信清風学園理事長による「平和の祈り」で、大阪国際宗教同志会平成13年度第3回例会は無事、終了した。引き続き、昨年、落慶したばかりの妙道会教団本部大聖堂に参拝した。

10/12



教会長 庭野日鑛立正佼成会会長邸を訪問

 10月11日(木)、三宅龍雄教会長と三宅光雄副教会長は、立正佼成会庭野日鑛会長邸(東京都杉並区)を訪問し、2年前の10月4日に入寂された同会の庭野日敬開祖のご霊前に参拝した。

 三十数年来にわたる故庭野日敬開祖と先代教会長故三宅歳雄師との交友の歴史は、そのままわが国の宗教対話の歴史といっても良いくらい、2人で協力されてWCRP(世界宗教者平和会議)を創設、維持、発展させてこられた。



懇談する三宅龍雄教会長(左)と庭野日鑛立正佼成会会長

 9月11日の同時多発テロ事件以来、宗教対立の問題は世界の焦眉の問題となり、ことに10月7日以後、米国によるアフガニスタンへの軍事攻撃にまで事態は悪化しつつあるが、先代教会長同様、庭野日敬開祖がご存命であれば、もしこのような事態が起これば、真っ先に行動を起こされているであろうから、三宅龍雄教会長も庭野日鑛会長と現下の国際情勢と宗教者のあり方について、意見の交換をした。

  庭野会長と三宅教会長は共に、WCRP日本委員会の常務理事として、また、WCRP国際委員会の委員長と名誉会長として、両創設者の遺志を継ぎ、今後とも協力して取り組んでゆく。

10/11




秋の本部団体参拝
 
10月 4日(木)、恒例の春の本部団体参拝が行われた。JR大阪駅に集合した泉尾教会の信者一行は、特別列車を仕立てて、岡山県金光町にある金光教本部を団体参拝した。

 まず、泉尾教会信徒墓地で、三宅修神戸灘教会祭主のもとに墓前祭が仕えられた。続いて、本部広前祭場で仕えられた天地金乃神大祭(祭主:金光平輝教主)に参拝。広前会堂にて、教主に参拝の「お届け」を行った。また、会堂背後の木綿崎(ゆうざき)山にある教祖金光大神奥城に参拝し、帰途についた。

10/4



mail: izuo@relnet.co.jp
へ戻る。

問い合わせ先:金光教泉尾教会
mail: izuo@relnet.co.jp

へ戻る。