三宅光雄副教会長は、7月7日から14日までの日程でWFM(世界連邦運動)の第24回世界大会に出席するため、ロンドンを訪問した。今回の世界大会における役員選挙で、AYC(WFMアジアユースセンター)会長としての傑出した働きを評価された三宅光雄師は、WFMの副理事長に選出された。
ロンドンで開催されたWFM世界大会で発現する三宅光雄師
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第24回世界大会の開会式の前日、WFM国際理事による理事会が開かれ、三宅光雄師は、AYC代表として出席した。会長のピーター・ウスチノフ卿・理事長のジェームス・クリスティー氏・執行理事長のキース・ベスト氏・専務理事のウィリアム・ペイス氏等が、前大会からの報告を始め、ICC(国際刑事裁判所)設立の経過を報告した。WFMは国連経済社会理事会の諮問を受けるNGOの代表として、多くのNGOを束ねる働きをしている。
国際理事会の後、今回の受け入れ委員会である英国委員会の主催で、レセプションが開かれ、三宅光雄師は大勢の理事から挨拶を受けた。というのも、先代教会長の故三宅歳雄師は、故湯川秀樹博士らと共に50年以上も前からWFM運動に関わってきたが、その間、一貫して変わることにない泉尾教会からWFMへの支援ぶりが、他の国際理事たちから驚異と尊敬の念を抱かれていたからである。
さらにその後、場所を変えて、WAC(世界連邦アジアセンター)やAYCの代表メンバー等による会食会が開かれた。というのも、WFM世界大会期間中ではあるが、7月15日に開催される泉尾教会の婦人大会に出席するため、ロンドンでの世界大会の途中で帰国しなければならない三宅光雄師のために、わざわざ十数名のアジアからの代表が集まってくださった。そして、この度、多くのアジア選出の国際理事の推挙で、三宅光雄師が国際副理事長に立候補をすることの再確認がその場でなされた。さらには、来年2月にAYCの第7回総会をインドのカルカッタで開催することの再確認も、その場でなされた。
7月12日、WFM第24回世界大会の開会式が、ロンドン市内中心部のハイドパークの少し南側に位置するインペリアルカレッジで開催された。前回のインドでは、マドラスのホテルを借り切っての大会出会ったが、今回は夏休み中の大学を使っての大会となった。形式的な開会式の後、ICC(註:国際刑事裁判所=WFM専務理事のウィリアム・ペイス氏が中心となり、常設の国際的な刑事裁判所を創設するため、千を越すNGOを束ねて、CICCを結成し、ウィリアム・ペイス氏が理事長となって、民間サイドからこの条約の実現に功績を残した。オランダのハーグに置かれるこの国際刑事裁判所の常設化は、国連の創設にも匹敵するほどの大事業と賛美を受けている。この条約は、予定より3カ月早く、所定の60カ国の批准に達し、この7月1日をもって、恒久的な国際刑事裁判所として効力を発揮する。現在のハーグに設置されいる刑事裁判は、国連安保理の管轄下での暫定的な刑事法廷であるが、今回の国際刑事裁判所は恒久的な常設裁判所で、安保理の影響を受けないまったく独立した国際刑事裁判所である)の件を中心に議事が進行した。このことからも、約200名のWFM世界大会参加者のこのICCにかける意気込みが見て取れた。