< 2002年度12月 >


越年感謝祭
 12月31日(火)、広前において越年感謝祭(祭主:三宅光雄副教会長)が仕えられ、今年一年間のご無礼・お粗末を祓い清めていただき、報恩感謝の気持ちで新年を迎える信者が参拝した。なお、祭典終了後、迎春準備に入り、境内はすっかり正月の飾り付けが行われた。

       02年12月31日


平岡龍人清風情報工科学院長が来訪 

 12月29日(月)、清風情報工科学院長の平岡龍人師が、三宅龍雄教会長を表敬訪問した。平岡師は、長年にわたる「現場」の教育者としての経験から、これまでにも、教育問題について数々の有意義な提言をされており、三宅善信執行を交えて、教育問題について意見交換を行った。

 なお、平岡龍人師は、2年前の第72回婦人大会において、『子供の能力は無限』と題して講師も務めておられる。

    02年12月29日


教会長 コルモス会議に出席

 12月26〜27日、京都国際ホテルにおいて、第49回「現代における宗教の役割研究会(通称:コルモス会議、中川秀恭会長)」が、『宗教アレルギーを超えて〜宗教教育の可能性を問う〜』のテーマで約70名の学者と宗教指導者を集めて開催され、泉尾教会からは常任理事として三宅龍雄教会長が、研究会員として三宅善信執行が参加した。


発言する三宅龍雄教会長。隣は、木村清孝東大名誉教授

 コルモス会議は、WCRP(世界宗教者平和会議)が宗教界の最高指導者を集めて、世界的なレベルで平和問題の解決を目指す活動指向型団体であるのに対して、そのことを学術的なレベルから裏付けして、現代社会に惹起するさまざまな問題に取り組むため、当代一流の学者と宗教指導者が親しく意見交換を行う場として、先代教会長(故三宅歳雄師)が故西谷啓治京都大学教授・故土居俊真NCC(日本キリスト教協議会)宗教研究所長らと共に1970年に設立したユニークな団体であり、その間、一貫して泉尾教会は、財務担当の常任理事教団としてこの会の運営を支えてきた。

 26日午後、今回の研究会議は、冒頭の中川会長(大妻学園理事長)の開会挨拶に続いて、山折哲雄国際日本文化研究センター所長の司会進行で、『父にガン告知をして〜宗教アレルギーの自己消滅〜』と題して、吉田民人日本学術会議副会長が、また、『宗教教育の可能性〜宗教的感性を生かして〜』と題して岡田真美子姫路工業大学教授が基調講演を行った。

 続いて、佐藤三千雄龍谷大学名誉教授と梅津礼司中央学術研究所研究員と武田道生浄土宗総合研究所研究員の司会進行で、ABC三分団に別れて議論が深められた。また、夕食会に続いて、会員総会と理事会が開催され、長年、正副会長職を勤めてこられた中川秀恭氏と雲井昭善天台宗勧学院長の退任と名誉会長職への就任、さらには、4名いた常任理事全てが退任した中で、唯一、三宅龍雄教会長のみが新設された顧問職への就任が承認された。また、新たな正副会長には、上田閑照京都大学名誉教授と阿部美哉國學院大学学長が選出された。


大谷光真浄土真宗本願寺派門主と歓談する三宅龍雄師

 翌日には、木村清孝東京大学名誉教授の司会進行で、佐々木宏幹駒澤大学名誉教授・宮庄哲夫同志社大学教授・本澤雅史皇學館大学助教授・国富敬二立正佼成会青年部長の各氏がパネリストとなってパネルディスカッションが行われた後、昨日同じ組み合わせの分団討議で議論を深め、最後に、阿部美哉國學院大学学長の司会で全体討議が行われた。

      02年12月26〜27日


正月の祝い箸を下賜 迎春ムード盛り上がる

12月24日(火)、会堂広前で行われた今年最後の「おかげ祭(祭主:三宅光雄副教会長)」の終了後、神前に供えられていたお正月用の「祝い箸」一万数千膳が、希望する参拝者に下賜された。


祭典終了後、下賜される「祝い箸」に長蛇の列

 また、この日の朝、泉尾教会の境内地「聖地泉光園」の正門左右に、大きな門松が仕立てられ、信奉者だけでなく、町行く人々の目にも、迎春ムードが一気に盛り上がった。

    02年12月24日


大阪国際宗教同志会理事会を開催

 12月20日(日)、三宅龍雄教会長が理事長を勤める大阪国際宗教同志会の平成14年度第4回理事会が、リーガロイヤルホテルで開催され、国宗会長の大森慈祥辯天宗管長、同常任理事の平岡英信清風学園理事長、同理事の池田瑩輝真言宗中山寺派元管長ら11名が出席した。

 三宅光雄事務局長の進行で、今年度の事業報告や決算報告、さらには来年度の活動方針や予算案等が審議され、全て原案通り承認された。その後、今年度の納会が同ホテルで開催された。

     02年12月20日


歴代金光様報徳大祭仕えられる
12月15日(日)、会堂広前において、歴代金光様報徳祭(祭主:三宅龍雄教会長)が仕えられた。

歴代金光様報徳祭とは、教祖金光大神様(1883年帰幽)の教統を継いだ二代金光四神様(1893年帰幽)、三代金光攝胤様(1961年帰幽)、四代金光鑑太郎様(1991年帰幽)の徳を称える祭である。


玉串を奉奠する祭主三宅龍雄教会長

 祭典中に教話を行った三宅龍雄教会長は、金光教の信心にとって「代々に信心が続くことの重要性」を強調し、あと20日に迫った「先代恩師親先生生誕百年祭を迎える心構え」を述べた。

  02年12月15日



歌舞伎舞踊村山流家元が来訪  

12月13日(金)、歌舞伎舞踊「村山流」家元の村山左近氏が、泉尾教会を表敬訪問し、三宅光雄副教会長が応対した。村山流は、400年前、歌舞伎の源流となった「出雲の阿国」の直系の流れを汲む伝統ある流派である。

 かねてより、村山左近家元と三宅善信執行との交際があったために、明年(2003年)1月5日に執り行われる先代教会長三宅歳雄生誕百年祭の際に、「奉納」上演される下見と打ち合わせを兼ねて、この日、家元と「芸能」に造形が深い神戸女子大学の鈴鹿千代乃助教授が泉尾教会を訪れた。

           02年12月13日


カトリック修道会神父が来訪  

 12月12日(木)、カトリック教会のミッション聖ザべリオ宣教会のティチアノ・トソリニ神父が泉尾教会に、三宅善信執行を表敬訪問した。同神父は、毎年新たに来日する欧州出身のカトリック伝道師(神父・修道士・修道女等)に対して実施される「日本の宗教を理解するプログラム」の責任者である。

 カトリック教会は、15世紀中葉のフランシスコ・ザビエル以来、450年以上にもわたる日本伝道の歴史があるにも関わらず、周辺の東アジア諸国と比べて、極端にカトリック教徒の少ないわが国における伝道のあり方を検討するため、これまでのような欧米での図式を日本に当てはめようとするのではなく、まず、伝道師たちが、広く日本人の宗教的伝統文化を学び、そこから布教のヒントを得ることにしたのである。

 そのプログラムが、明年(2003年)1月12〜14日に行われ、三宅師が講師として出講することの依頼と打ち合わせのために、トソリニ神父が泉尾教会を訪れたものである。

 泉尾教会とカトリック系修道会との関係は古く、太平洋戦争中、敵国の「アメリカ人である」という理由だけで「スパイ容疑」で不当に拘束されていたメリノール修道会のパトリック・バーン神父(註:日本敗戦後の米軍の平和的進駐や天皇制維持等に尽力した。朝鮮戦争の折には、ローマ教皇特使として同地に派遣され、北朝鮮軍に殺されたバーン司教)を、「同じ宗教者である」という理由で、自らの身の危険をも省みず、宗教の違いを超えて救援した三宅歳雄先代教会長の時代から始まる。

        02年12月12日


世界水フォーラムに参加決定

 12月10日(火)、熱田神宮会館(名古屋市熱田区)で開催されたWCRP日本委員会の開発・環境委員会(委員長:三宅光雄副教会長)は、2003年3月に大阪・京都・滋賀で相次いで開催される『世界水フォーラム』へのWCRP日本委員会としての参加のあり方を検討した。

 WCRP日本委員会としては、来年2月5日に、平安神宮会館(京都市東山区)において、シンポジウム『水と生命を考える』を開催することが決まった。同シンポには、現在、同委員会のメンバーでもある薗田稔秩父神社宮司・京都大学名誉教授がモデレータとなり、嘉田由紀子京都精華大学教授・琵琶湖博物館研究顧問、高井和大 貴船神社宮司・京都古事の森育成協議会会長、三宅善信泉尾教会執行の3氏がパネリストを務め、宗教的観点から水の大切さについて考えることになっている。

    02年12月10日


民族和解問題でスリランカ首相と意見交換  

 12月6日(金)、立命館大学国際平和ミュージアム(京都市北区)で開催された「スリランカ首相を囲む」会(主催:WCRP日本委員会、後援:外務省)に、WCRP日本委員会常務理事である三宅龍雄教会長の代理で出席した三宅善信執行は、来日中のラニル・ウィクラマシンハ首相と、同国における民族問題について意見の交換を行った。

 前日の5日、当事者相互の信頼構築による紛争解決に独自のスタイルで貢献している北欧ノルウェー政府主催の「スリランカ内戦解決のための第3回和平交渉」において、スリランカ政府と少数派民族タミル人の武装組織「LTTE(タミル・イーラム解放の虎)」との間において、「(タミル人の人口比率が比較的大きい同国北部と東部に広範な自治を認める)連邦制の導入」で合意されたことがオスロから伝わった。また、同日、東京において、ウィクラマシンハ首相と会談した小泉純一郎首相が、「来春、東京において、復興支援国会議を開催することを合意した」と発表したばかりのこの時期に、仏教国スリランカの和平構築と社会開発に長年関わってきた日本の宗教界の指導者とウィクラマシンハ首相との意見交換会が開催された。


スリランカ首相と握手を交わす
三宅善信執行

 この日の「囲む会」には、ウィクラマシンハ首相と、スリランカ和平問題についての日本政府特別代表の明石康予防外交フォーラム会長(元国連事務次長)が招かれ、宗教界からは、天台宗・法相宗・臨済宗・日蓮宗・浄土宗・金光教泉尾教会・日本基督教団・立正佼成会などのWCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会加盟教団をはじめ、浄土真宗本願寺派・曹洞宗・念法眞教他の代表が顔を揃えた。

 「政教分離」を国是としている日本では、あまり報じられなかったが、本年5月27日、WCRP日本委員会の協力によって、タイのバンコクで、スリランカ上座部仏教四大宗派の法王を招き、内戦当事者間の信頼醸成措置による平和回復と、日本を初めとする国際社会のスリランカの社会開発への支援が合意され、これが、今回の国際社会の協力による「スリランカ和平枠組み」の前提になっている。


スリランカ首相に質問をする三宅善信執行

 この日の会議では、まず、明石康氏が、これまでのスリランカ和平プロセスについて概略を説明し、続いて、ウィクラマシンハ首相から、日本の協力への感謝と今後の取り組みについて短い講演が行われた。さらに、杉谷義純WCRP日本委員会事務総長(東叡山寛永寺圓殊院住職)の進行で、日本宗教界指導者との意見交換が行われ、一番手として、三宅善信泉尾教会執行が、「この度、(主に多数派のシンハラ人=仏教徒で構成)されるスリランカ政府が、LTTE(少数派タミル人=ヒンズー教徒で構成)との間で、『連邦制』を含む和平合意がなされたことは、誠に喜ばしいことであるが、一方で、その合意の枠組みから取り残された、さらなる少数派のイスラム教徒との和解はいかにして構築していくのか? アルカイダをはじめとするイスラム原理主義勢力による国際テロ・ネットワークが、スリランカのイスラム教徒と連携していく可能性はないか?」などの質問をウィクラマシンハ首相に質し、それぞれに回答を得た。

  泉尾教会の先代教会長故三宅歳雄師は、WCRPの創設者のひとりでもあり、スリランカに「ミヤケ財団」を創設して、同国の内戦被害者救済活動を展開したことでも知られる。1991年には、泉尾教会を同国の初代大統領J・R・ジャヤワルデネ夫妻が訪れたことがある。また、AYC(世界連邦アジア青年センター)会長を勤める三宅光雄泉尾教会副教会長は、度々、同国を訪れ、バンダラナイケ首相や、同女史の娘で大統領になったクマラトゥンガ女史らとも会見を重ねている。三宅善信執行は、11月にも、日本国際連合協会関西本部で明石氏と出会っている。

         02年12月06日


副教会長が「地球感謝の日」制定委員会常任理事に  

12月6日(金)、三宅光雄副教会長は、東京都内のホテルで開催された「地球感謝の日」制定委員会(藤岡真理代表)の設立役員会で、常任理事に選出された。

 同委員会は、モアイ像で有名な宮崎県日南市の公園「サンメッセ日南」に、1999年、内外の20人の宗教指導者から寄せられたメッセージが刻まれた「地球感謝の丘」を訪れたナチュラリストの藤岡真理さんの提唱によって設立された「地球感謝の日」制定推進事務局を国民的運動に発展させるために組織されたもので、宗教界だけでなく、経済界や市民運動家も数多く参加している。

 「地球感謝の日」制定委員会では、1972年6月5日、スウェーデンのストックホルムで開催された国連人間環境会議で採択された『人間環境宣言』の精神を世界中の人々に周知徹底してもらうために、各国で活動を推進することになっている。現在、日本では、100万人の署名を集める運動が展開されている。

      02年12月06日

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