12月26〜27日、京都国際ホテルにおいて、第50回「現代における宗教の役割研究会(通称:コルモス会議、上田閑照会長)」が、『宗教と芸術〜宗教音楽の可能性〜』のテーマで約80名の学者と宗教指導者を集めて開催され、昨年末に、「常任理事」からコルモス初の「顧問」職に就任した三宅龍雄教会長と、今回から「理事」に就任した三宅善信執行が参加した。
記念講演を聴く参加者。左から、大谷光真浄土真宗本願寺派門主、水谷幸正浄土宗宗務総長、雲井昭善天台宗総合研究所所長、三宅龍雄教会長
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第50回の記念会議となった今回の研究会議は、『宗教と芸術』と題して、日本学士院会員の上田閑照京都大学名誉教授が、また、『東洋の響き 西洋の響き』と題して大谷千正ソルボンヌ大学教授が基調講演を行った。引き続き、音楽家たちによる記念公演が行われた。
晩餐会に先だって、第50回研究会議を記念して、コルモス会議に多大な功績のあった中川秀恭名誉会長(大妻女子学園顧問)と雲井昭善名誉会長(天台宗総合研究所所長)および、永年、財務担当常任理事としてコルモス会議を支えた功績で、顧問の三宅龍雄教会長の3名が特別表彰された。
上田閑照会長から特別表彰を
受ける三宅龍雄師
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続いて理事会が開催され、昨年末に副会長に選任されたばかりの阿部美哉國學院大学学長が12月1日に逝去したため、後任として、常任理事の中から大村英昭関西学院大学教授が副会長に選任された。また、理事に就任したばかりの三宅善信執行は、近年加盟団体の減少が懸念されるコルモス会議の健全な運営を図る方法を提言した。また、翌27日のパネルディスカッションと全体会議には、三宅善信師が出席した。
三宅善信師が参加した
理事会の模様
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コルモス会議は、WCRP(世界宗教者平和会議)が宗教界の最高指導者を集めて、世界的なレベルで平和問題の解決を目指す活動指向型団体であるのに対して、そのことを学術的なレベルから裏付けして、現代社会に惹起するさまざまな問題に取り組むため、当代一流の学者と宗教指導者が親しく意見交換を行う場として、先代教会長(故三宅歳雄師)が故西谷啓治京都大学教授・故土居俊真NCC(日本キリスト教協議会)宗教研究所長らと共に1970年に設立したユニークな団体であり、昨年まで一貫して泉尾教会は、財務担当の常任理事教団としてこの会の運営を支えてきた。