IARF (国際自由宗教連盟:本部、英国オックスフォード)では、8月5日から20日の2週間、IARFに加盟する教団から選出された日米の宗教青年たちが行動を共にすることによって、相互理解の推進を図るプログラムを実施した。今回のプログラムの「目玉」は、原爆が投下された広島と、同時多発テロの爆心地となったニューヨークのグランドゼロの両方を訪れることであった。
三宅龍雄教会長・三宅光雄副教会長と共に、
広前で記念写真
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5日(金)夕方に成田空港に到着した米国側の宗教青年(ユニテリアン・ユニバーサリスト協会=UUAならびにユダヤ教徒から構成)10名は、その足で新幹線を利用して広島まで移動。広島で集合していた日本側参加者(立正佼成会・一燈園・金光教泉尾教会・日本自由宗教連盟・椿大神社から構成)と合流し、翌朝6日の「広島平和祈念式典」に参列した。その後、原爆資料館他の施設を見学して、原爆の恐ろしさを学習した。
泉尾教会の境内で行われた
ガーデンバーベキューに興じる参加者たち
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6日(土)の夕方、大阪の泉尾教会入りした日米宗教青年交流プログラムの参加者たちは、ガーデンバーベキューパーティによる歓迎を受け、翌7日の早朝からの泉尾教会の信仰生活(教会長の「お出まし」お迎え、早朝参拝、境内清掃等)を体験し、三宅善信執行から、『金光教における信心の意味』について、英語と日本語でレクチャーを受け、質疑応答を行った。
三宅善信執行から金光教の信心について
レクチャーを受ける日米の参加者たち
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8日は京都での寺社の見学。9日は一燈園(京都市)での精神修養生活、10日は椿大神社(三重県鈴鹿市)での禊ぎの修法を中心とした古神道を体験。11・12両日は、東京の立正佼成会本部を訪れた後、成田空港から、一路ニューヨークへ向けて移動した。この頃には、日米両国の参加者たちもすっかり打ち解けて、一体感を味わった。
三宅龍雄教会長の「お出まし」を合掌して
お迎えする日米の青年たち
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12日夕方にニューヨーク入りした一行は、13日には、2001年9月11日の米国中枢同時多発テロ事件で阿鼻叫喚地獄をなった世界貿易センター跡の「グランドゼロ」を訪問。異なった宗教や文明間の相互理解の欠如がもたらすものについて思いを致した。
14日には、米国最大のモスクを訪問し、イスラム教について学習。15・16両日は、ボストンにあるユニテリアン・ユニバーサリスト協会の教団本部を訪れ、W・シンクフォード会長とも会見した後、日本側からの参加者たちは帰国の途につき、20日夕方、無事、成田に帰国して解散した。