12月26〜27日、京都国際ホテルにおいて、第51回「現代における宗教の役割研究会(通称:コルモス会議、上田閑照会長)」が、『感性と霊性』のテーマで約60名の学者と宗教指導者を集めて開催され、「理事」を務める三宅善信執行が参加した。
全体会議での基調講演を聴く参加者
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今回の研究会議は、『感性と霊性』と題して、日本学士院会員の上田閑照京都大学名誉教授が、また、『「日本的霊性」とキリスト教:聖霊神学への道』と題して小野寺功清泉女子大学名誉教授が基調講演を行った。
懇親会に続いて理事会が開催され、今年度の決算や来年度の事業報告や予算案が審議された。一九七〇年のコルモス創設以来、維持団体のひとつとしてこのユニークな研究機関を財政的に支援してきた泉尾教会の外郭団体「現代社会と宗教研究会」代表の三宅善信師は、近年加盟団体の減少が懸念されるコルモス会議の健全な運営を図る方法を提言し、今年度から、真如苑が維持団体に加わることが全会一致で決議された。
懇親会で、大谷光真浄土真宗本願寺派門主や木村清孝東京大学名誉教授らと歓談する三宅善信師
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さらに、2005年3月に東京で開催される「第10回国際宗教学宗教史会議世界大会(通称:IAHR東京大会)」へのコルモスとしてのコミットの仕方や、愛知県で開催される「2005年日本国際博覧会(通称:「愛・地球博」)」に、宗教界がこぞって5月の1カ月間出展するイベントについて報告されたことが、注目された。
三宅善信師が参加した理事会の模様
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コルモス会議は、WCRP(世界宗教者平和会議)が宗教界の最高指導者を集めて、世界的なレベルで平和問題の解決を目指す活動指向型団体であるのに対して、そのことを学術的なレベルから裏付けして、現代社会に惹起するさまざまな問題に取り組むため、当代一流の学者と宗教指導者が親しく意見交換を行う場として、先代教会長(故三宅歳雄師)が故西谷啓治京都大学教授・故土居俊真NCC(日本キリスト教協議会)宗教研究所長らと共に1970年に設立したユニークな団体である。