3月22〜23日、泉尾教会信修館において、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会主催・環境省後援の「第31回平和のための宗教者研究集会」が約130名を集めて開催され、専門家を招き『イスラームからのアプローチ』と題して学びあった。
開会の挨拶を行う安田暎胤
WCRP非武装・和解委員長
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22日午後、WCRP非武装・和解委員長の安田暎胤薬師寺管主の開会挨拶に続き、『イスラームの世界観と現代』と題して黒田壽郎国際大学教授と、『イスラームからのアプローチ』と題して有見次郎日本ムスリム協会副会長が、基調発題を行った。質疑応答に続いて、ABCの3グループに分かれて分団討議が行われた。
Aグループでは、眞田芳憲中央大学教授をコーディネーターに、森本公誠東大寺別当をアドバイザーに、三宅善信泉尾教会執行をラポーターにして分団討議が行われた。特に、イスラム学者にして東大寺別当(華厳宗管長)という異色の経歴を持つ森本公誠師と講師を務めた黒田教授他との「イスラム教と仏教の教義上の共通性」についての議論が大いに盛り上がった。
3つのグループに分かれて
討議が行われた
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他に、Bグループでは、国富啓二立正佼成会時務部長をコーディネーターに、樋口美作日本ムスリム協会名誉会長をアドバイザーに、村上円竜天台宗総合研究センター研究主任をラポーターにして、また、Cグループでは、大津健一日本クリスチャンアカデミー事務局長をコーディネーターに、森伸生拓殖大学海外事情研究所イスラーム研究センター長をアドバイザーに、河野乗慶中山身語正宗教学研究所長をラポーターにして、それぞれ分団討議が行われた。また、初日の研究集会終了後、懇親会が催された。
翌23日は、朝8時半から、研究集会の参加者全員が泉尾教会の広前に正式参拝し、前日、日本委員会の理事長に指名された(正式就任は4月1日付)ばかりの庭野日鑛立正佼成会会長が参拝者を代表して玉串を奉奠し、三宅善信師から、金光教の歴史や教義の概略について説明が行われた。
分団討議の報告を行う三宅善信執行
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9時からは、信修館を会場に、昨日と同じABC3分団に分かれて討議が行われ、11時過ぎから全体会議に移り、3分団からそれぞれラポーターが報告を行い、イスラム法学者の眞田芳憲WCRP日本委員会平和研究所所長が議論を総括し、庭野日鑛新理事長による閉会の挨拶で、二日間に及ぶ宗教者研究集会を終えた。