2008年9月26日から30日まで、人類共栄会の三宅光雄会長は、インド東部最大の都市コルカタ(旧カルカッタ)を訪問し、同地で開催されたAYC(世界連邦アジア青年センター)第9回執行理事会に会長として出席した。人類共栄会からは、AYC日本支部の会長を務める吉村昇一郎氏をはじめ3名が参加した。
今回のAYC執行理事会は、2009年秋にネパールのカトマンズで開催される予定のAYC創立25周年記念総会の概要の確認、インドネシア新支部の承認、2007年度の各支部の活動報告の三点が主な内容であった。
今回の執行理事会において、AYC創立25周年記念総会は、2009年10月17・18日に開催されることに決定。テーマを再考し具体案を詰めることになった。
さらに、長年続いた王制から共和制への“政変”に伴うネパールの政治的不安定要因については、2009年1月末の政治情勢を再度確認して、国際事務局と打ち合わせを行うこととなった。その時点で、もしネパールでの開催が不可能であるなら、代わりにコルカタにて開催すると決まった。
AYC会長として執行理事会に臨む三宅会長
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インド洋周辺国全体に甚大な津波被害をもたらした2004年12月のスマトラ島大地震の際に、AYCスリランカ支部長のA・ペレイラ氏が震源地のインドネシアに出向き、飲み水の供給やその他の活動を通じてネットワークを構築。現地の青年がAYC活動に興味を持ち、「是非インドネシアにもAYCの活動拠点を」と依頼があった。
ペレイラ氏が現地の状況や活動の報告を行い、さらにはS.デービット事務総長の推薦もあり、執行理事会の全会一致でインドネシア支部の設立の承認となった。なお、正式には来年のネパールでの総会時に本承認となるため、インドネシアからも代表者をネパールに招聘することで一致した。
引き続き、各国支部の代表から2007年の活動報告があり、その後、コルカタ支部が実施しているプログラムに参加した。そのひとつで、子供たちによる『地球温暖化の防止:地球を大切にしよう』のショーは、目の不自由な子供たちの演奏会や歌の披露をはじめ、専門の大学教授による地球温暖化の危機に関する講演などを聴くことができた。日々の生活を送るだけでも困難な貧困層が多数住むコルカタにおいても、環境問題に対する意識の高さは驚くべきものがある。
さらに、三宅会長が地元コルカタのロータリークラブの会合で、2008年6月末に大阪と京都で開催された『G8宗教指導者サミット』の英字新聞のコピーを参加者に配り、その開催に至った経緯や人類共栄会のコミットについて説明した。
マザーテレサの墓に跪いて祈る三宅会長
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本講演には、多数の聴衆が集まり、真剣なまなざしで興味深く三宅会長の講演を聞いていたのが印象的で、講演後の質疑応答は大いに盛り上がり、予定の時間が足りないほどであった。
また、人類共栄会が長年支援しているノーベル平和賞受賞者のマザーテレサが設立した社会福祉施設『死を待つ人々の家』を訪問し、三宅会長が生前交流のあったマザーテレサの墓所に参拝した。