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今年一番ヒットしたアニメ映画の挿入歌の「ありの〜ままの〜姿見せるのよ〜♪」という歌詞が話題になりましたが、はたして、人間は「ありのままの姿」を見ることができるのでしょうか?「ありのまま」が写るカメラのレンズとは異なり、そもそも、人間の目は「見たいもの」しか見えないようにできていることに気付いていない人が多すぎます。
今年前半、大いに世間の耳目を集めた「STAP現象」騒動も、驚くほど簡単な方法によって、生命科学の夢である「細胞の初期化ができた」という思い込みが強すぎたのでしょう。その騒動の後始末のプロセスにおいて、残念ながら犠牲者まで出てしまいました。
また、32年前の朝日新聞の記事が元で、世界中に拡がったいわゆる「従軍慰安婦」問題も、今頃になって「あれは捏造記事でした」と朝日新聞自身が認めましたが、最初は、根も葉もない「一人の売春婦の証言(これ自体が捏造)」と称するものに、「日本人をなんでも悪者にしたい」という思いが強い韓国の人々によって、ドンドンと尾ヒレが付けられ、今では「日本軍の手によって二十数万人もの朝鮮人女性が強制連行され性奴隷にされた」という話が「歴史的事実」とされて、アメリカ大統領までが信じる話として、世界中に拡散してしまっています。
われわれは「自分が見たものしか見ていない」あるいは、「自分にとって不都合なものは見ないようにしている」という前提に立って、あらゆる先入観を排して、複眼的な視野から、悲惨な世界の現状を見て行くようにしなければなりません。
私たち人類共栄会が目指しているのは、会員すべてが「地球規模で考え、自分の足元から行動する」生活のあり方です。今後とも、皆様のいっそうのご支援、ご協力をお願いしたいと思います。
三宅光雄会長は、4月9日から14日の日程で、ニューヨークを訪れ、WFM(世界連邦運動)新本部事務局を訪問し、WFM第一副理事長として事務局スタッフと意見交換を行った。
国際刑事裁判所との関係で近年発展の著しいWFMの本部事務局が、このほど移転した。国連本部にも近いマンハッタンの本部事務局には、事務局長以下専従の事務局員だけでなく、国際政治に関心を持つインターンが多数、常に実地研修に励んでおり、WFMの国際役員として長年の経験を有している三宅会長は定期的にニューヨークの本部事務局を訪れ彼らを激励している。
最近のWFMの活動では、イラクにおけるマリキ政権のスンニ派市民弾圧問題や、ウクライナ問題へのロシアの軍事介入や、中央アフリカ共和国における平和維持活動の監視や、女性への暴力の禁止等の国際レベルでの政策提言(グローバル・ポリシー)を積極的に行い、国際NGOとしての活動は、国連においても高く評価されている。
6月25〜28日、アメリカ合衆国の建国物語にまつわるロードアイランド州の古都プロビデンスのカンファレンスセンターを会場に、2014年度のUUA(ユニテリアン・ユニバーサリスト協会)の総会が開催され、全米から約5,000人が参加する中、本会の三宅光雄会長がゲストとしてスピーチを行った。
UUAと本会との因縁は深い。本会の対外活動の何本かの柱の内、現在、三宅光雄会長が会長を務めるIARF(国際自由宗教連盟)と日本委員会評議員を務めるWCRP(世界宗教者平和会議)は、本会の創設者である三宅歳雄師とUUA初代会長であるディナ・M・グリーリー博士の1960年代後半の出会いに依拠しているといっても過言ではない。
1968年1月にインドで開催されたガンジー生誕百周年記念平和会議で意気投合した三宅歳雄師とグリーリー博士は、人類史上画期的な試みである「世界宗教者平和会議」の実現に向けて動き始めた。1969年7月にUUAの本拠地であるボストンで開催されたIARF(UUAを中心とした世界最古の諸宗教対話団体)の第20回世界大会に、立正佼成会と共に金光教泉尾教会も加盟し、翌年秋に日本で開催されることになったWCRPの構想が話し合われた。
そして、翌1970年10月に第1回WCRP世界大会が京都で開催されたのであるが、当初は「一度限りの世界大会」を想定していたものが、三宅歳雄師の呼びかけにより、現在まで続く、世界最大の諸宗教対話団体となった。また、その「母体」となったIARFの会長を、三宅歳雄師の孫で本会の会長である三宅光雄師が務めていることも感慨深い。
今回のUUA総会の開催地となったプロビデンスは、ボストンから車で約1時間の距離にある全米一小さい州であるロードアイランドの州都であり、合衆国の独立以前から、「信教の自由」を最初に憲法に掲げた州として知られる。三宅会長は、6月25日の夕方、現地に到着した直後から、歓迎夕食会に主賓として招待され、ピーター・モラレスUUA会長から格別の歓待を受けた。
三宅会長はこの日、『愛が手を差し伸べる』というセッションで、ゲストとして参加した他の外国人と共に登壇し、5,000人の聴衆の前で「自分のことよりも他者のことを優先するのが愛の本質である」という趣旨の言葉を述べた。
翌26日には、長年居を構えてきたマサチューセッツ州議会議事堂の隣接地から、5月にボストン市内の別の場所へと移転したUUAの新本部ビルを訪問した。
帰国日となった28日には、金光教泉尾教会長およびIARF会長として、大観衆の前で、半世紀におよぶUUAとの交流の歴史に触れると共に、ソーシャルメディアを用いて、世界中の個々人が、いつ何時でも、自由に個人の意見を世界中に配信できるようになった現代社会の抱える問題をテーマに、8月末に英国で開催される第34回IARF世界大会にひとりでも多くのUUAメンバーが参加することを望むという趣旨のスピーチを行った。
5月13日、普門館で「第34回IARF世界大会事前学習会」が開催され、清泉女子大学文学部の山本達也准教授が『情報化時代の未来像と信教の自由を考える〜セキュリティ・プライバシー・民主主義の視点から〜』と題して基調講演を行った。
山本准教授によると、ここ数年間のソーシャルメディアの急激な普及は、『アラブの春』に見られるような、長年、ビクともしなかった北アフリカの独裁体制社会をいとも簡単に崩壊させたが、一方で、特に先進国においては、国家機関や大企業がこれらの新しい技術を用いて、かえって国民を管理しようとしているという点について、実例を多数示しながら、現代社会の抱える問題について解説した。
第34回IARF世界大会は、『デジタル時代における信教の自由』をテーマに、本年8月24日から27日まで、英国のバーミンガム大学を会場に開催される。
4月3〜4日、英国のバーミンガム大学を会場に、IARF(国際自由宗教連盟)の国際評議員会が開催され、IARF会長を務める三宅光雄会長のリードのもと、8月末に同大学で開催される第34回世界大会の詳細と、世界大会後の体制について熱心に話し合われた。
4月3日、英国のバーミンガム大学の法学大学院でIARF国際評議員会が開催され、国際評議員および、第34回世界大会実行委員ならびに地元受入委員ら21名が参加した。最初に、シュロモ・アロン副会長の先導による開会の祈り、そして、昨年4月に大阪で開催された2013年度国際評議員会の議事録が採択された。続いて、三宅光雄会長が過去1年間の活動を30分かけて概括した。
続いて、世界大会の地元受入委員長であるシーク・アミン氏が8月にこの地で開催される世界大会の準備状況について報告し、さらに、世界大会のプログラムや予算について話し合われた。また、昼食休憩時間を利用して、開会式を行うホールや分科会会場等に予定されている学内の施設を見学した。
2日目は、初日の議題から積み残した世界大会の予算について再度審議された。というのも、ある程度の参加者数の見込みが立たなければ、登録費等の収入も、旅費援助や食費等の支出の概算ができないからである。国際評議員会の議長を務める三宅会長の強いリーダーシップにより、約10万ドルの世界大会予算が承認された。
昼食休憩後、最も難航が予想された任期が2014年から2018年までの次期国際評議員候補者リストについての審議が行われた。過去10カ月間におよぶ指名委員会による審議の結果、会長・副会長・財務理事を含む国際評議員の候補者リストが示されたが、従来は、19名あった国際評議員の定員が、予算の削減とより迅速な意思決定を目指して、北米・欧州中東・南アジア・東アジアの各地域から各2名プラス青年代表と婦人代表および世界大会時に会場から選出される1名の全11名へとダウンサイズすることが昨年春の評議員会で決められたため、一部の地域の人選が大いに紛糾した。
また、世界大会における各加盟団体の議決件数について審議されたが、事務局提出の資料が不十分で、保留となった。最後に、4年に1度の世界大会時に改正される『規約』の改訂原案が規約委員会から提出された。また、従来は、正副会長・財務理事以外に4名の執行理事を選出していたが、評議員会の縮小が決まったことから、執行理事職については廃止することで規約改定を図ることとなった。
最後に、受入委員で平和部会長でもあるリチャード・ボーキー博士の先導で閉会の祈りが行われ、二日間にわたる熱心な討議は閉幕した。
人類共栄会では、2011年3月11日、岩手・宮城・福島の3県だけで2万名以上の犠牲者と家屋や事業所などに甚大な被害をもたらせた東日本大震災の発災以来、直接・間接を問わず多くの支援事業を行ってきた。
三宅光雄会長自身も発災直後から何度も被災地を訪れてきたが、特に、最も多くの犠牲者が出た石巻市では複数のプログラムを実施してきた。
市内では、大部分の保育所の施設が津波で流失し、行政任せにしていては再建の目途が立たない上に、幼い子供を残して片親が死亡した場合など、幼児を預かる施設がない場合、残された片親も就労することができず、復興の目途が立たないケースが目立っている。
そのような状況を改善するため、現地の曹洞宗の寺院が中心となって、「石巻ひがし保育園」を開設することになり、本会も支援してきたが、その落慶式典が3月16日に開催され、三宅会長も来賓の一人として列席した。
6月3日、人類共栄会会議室において、世界連邦近畿協議会の平成26年度総会が開催され二十数名が出席した。最初に、近畿協議会の会長を務める本会の三宅光雄会長が挨拶を行い、引き続いて、昨年度の活動報告・決算ならびに本年度の活動方針・予算が審議され、活発な議論の後、原案通り承認された。
一番問題となったのは、昭和三十年代に急激に拡大した「世界連邦宣言都市」が、平成の大合併により急速に縮小しており、自治体の世界連邦運動に対する理解がなくなりつつことである。
総会に引き続いて、世界連邦神戸支部事務局長の平岡五城氏が『世界連邦近畿フォーラム』についてと題する講演が行われた。また、東京の世界連邦運動協会本部から阿久根武志事務局次長がゲストとして本総会に出席した。
人類共栄会では、「エコキャップ運動」への協力を行っている。エコキャップ運動とは、ペットボトルの蓋の回収を通じて、「環境や貧困をはじめとした世界の課題・地域再生などについて学ぶ機会を提供する」活動で、2005年に神奈川県で始まった。
この運動は、各家庭や学校・事業所等において出されたペットボトルの蓋を回収し、1kg(430個に相当)あたり15円でリサイクル業者に売却し、その内10円が「世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)」が寄付される仕組みである。同委員会の説明によると、2kgでポリオワクチン1人分になり、これまでに約1億1,400万円(570万人分のワクチン)がユニセフ等を通じて、世界の子供たちに接種されたそうである。
ただ、1人分のワクチンに相当する金額を募金するだけなら、ペットボトルの蓋を860個も集めるより20円を寄付してもらうほうがはるかに効率的であるが、この運動の特徴は、わざわざ手間暇かけて大量の蓋を集めることにより、プラスチック資源として再利用し、本来ならゴミとして焼却処分されるだけのペットボトルの蓋1kgから排出される3.15kg分の二酸化炭素(CO2)の排出を削減することによって地球の温暖化を抑制するという環境保護教育の面も兼ねている。
人類共栄会では、世界連邦アジア青年センター(AYC)日本支部長の吉村裕之氏が中心となってこの活動に取り組んでいる。本会では、この運動に協力して、最初の1カ月間で15,566個(36.2kg)のキャップを回収し、ワクチン18人分および二酸化炭素114kg分の排出削減を達成した。本会本部に、写真のような専用回収箱を設置しているので、会員の皆さんの一層の協力を願っている。
5月12日、新緑の眩しい金光教泉尾教会の境内および会堂ホールを会場に、人類共栄会主催の第34回チャリティバザーが開催され、近隣住民など多くの来場者があった。『世界中の子供たちの笑顔のために』と銘打って毎年この時期に開催されるこのバザーによって、これまで、南アジアの各国で展開してきた孤児院や学校等が運営されてきた。
バザー会場は、友愛セール、餅つき・ちゃんこ鍋・焼きそば等の各種模擬店、エアバルーン等のゲームコーナーが盛況で、商品は三時間ほどでほとんど売り切れた。なお、この日の売り上げ1,538,335円は全額、人類共栄会を通じて救援事業に当てられた。
3月17日から20日の日程で、ローマ郊外のカステル・ガンドルフォにおいて、全世界に数百万人の会員を有するフォコラーレ運動主催の『人類家族の一致を目指して』と題する対話集会が開催され、世界32カ国から250名以上が参加した。本会からは、三宅善信理事と、ローマ日本人学校の校長を務める松本芳之氏夫妻が参加した。
17日、フォコラーレ運動の世界本部マリアポリ・センターにおいて、諸宗教対話の集いがはじまり、マリア・ヴォーチェ会長から歓迎の挨拶やローマ駐在の各国大使等からメッセージが伝えられた。また、この日のプログラムのひとつとして三宅善信理事がプレゼンテーションならびに質疑応答を英語で行った。
同センターにおける二日間の会合の後、19日の午前中にはバチカンにてフランチェスコ教皇との特別謁見に望み、夕方再び、マリアポリ・センターでのプログラムに戻った。また、20日は、ローマ市内のウルバノ大学に会場を移して行われた公開行事が行われ、四日間にわたるプログラムを終えた。
8月15日正午より金光教泉尾教会にて人類共栄会総会開催。
過去一年間の活動報告と財務報告が行われるとともに、 来年度の予算や活動計画等が審議されます。