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世界各地の子どもたちの
救済・援助のための
費用として役立てています。
あなたのご理解とご協力を
お待ちしております。
人類共栄会員の皆様には、健やかに新しい年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。
昨年後半には、アサド政権軍、クルド人その他の反政府勢力、「イスラム国」による三つ巴のシリア内戦に、欧米有志連合、ロシア、トルコ、イランといった周辺国が軍事介入して泥沼化し、「出口の見えない状況」に陥ったことを嫌って、全シリア国民の三分の一が周辺国へ難民となって流出し、住む家を失った別の三分の一の人々がシリア国内で避難民として流浪の生活を送ることを余儀なくさせられるという「破綻国家」の極めて厳しい状況に陥りました。
難民となって周辺国へ逃れた人々の一部は、「豊かで自由な生活」を求めて隣国トルコから東欧諸国を経由して、ドイツやフランスといった西欧諸国へと移住を強行しました。その数なんと数十万人…。
しかし、そのことは、豊かで自由な西欧の側にも、失業率の悪化や社会の不安定化を嫌う市民による移民排斥運動をもたらし、さらには、イスラム原理主義勢力が11月にパリで凄惨な同時多発テロ事件を引き起こし、その報復として、有志連合によるより苛烈な空爆が「イスラム国」の本拠地であるシリアやイラクに加えられ、それがまた欧米での新たなテロ事件の要因となるという暴力の連鎖回路に迷い込んでしまいました。
逆に、ほのかに希望の見い出せたことといえば、12月に同じパリで開催された地球温暖化防止のCOP21において、先進国にだけ温室効果ガスの排出規制を義務づけた1997年の「京都議定書」に代わって、190余カ国の全国連加盟国に対して排出目標を義務づけた「パリ協定」が採択されたことです。国際社会がこの問題への解決策の実施を手間取っている間に、温室効果ガスの大口排出国は、先進国から中国やインドなどの新興国へと移っていったからです。ただし、実際に各国政府が「パリ協定」を守るかどうかは別問題です。
内戦もテロも環境破壊の問題も、それらの原因はすべて人間社会のエゴがもたらせたものです。われわれの生き方をもう一度見直して行かなければならないと思います。引き続き、人類共栄会へのご支援協力をよろしくお願い申し上げます。
8月26日、三宅光雄会長はバチカンを訪問。サン・ピエトロ大聖堂において、全世界に12億人の信徒を擁するローマ・カトリック教会の長であるフランシスコ教皇に謁見した。
バチカンと人類共栄会との繋がりは古く、創設者の三宅歳雄師が人類共栄会の発足した翌1953年に当時の教皇ピオ12世と謁見したことにまで遡り、その後、歴代の教皇と再三にわたり謁見してきた。
謁見に引き続き、三宅会長は教皇庁諸宗教対話評議会を訪問。ミゲル・ギクソット次官らと今後の対話活動の推進等について長時間話し合った。
10月26日〜28日、ローマのグレゴリアン大学において、第2バチカン公会議50周年記念国際シンポジウム『ノストラ・エターテ』が世界各国から約300名の宗教指導者や学者が一堂に会して開催され、本会の三宅光雄会長も出席した。
現代におけるカトリック教会のあり方を探るため、1962年10月に教皇ヨハネス23世の下に招集され、2,500名以上の司教らが五大陸86カ国から集い、期間中に教皇がパウロ6世に代替わりするなどの曲折を経て、4年間の長きにわたって様々な問題について検討を重ねた「第2バチカン公会議」は1,900年間に及ぶカトリック教会史上、「カトリック教会だけが唯一の正しい宗教である」という立場を180度転換して、他のキリスト教各派だけでなく、ユダヤ教徒やイスラム教徒に対しても、対話のドアを開くというエポックメイキングな出来事であった。
この動きを受けて、本会の創設者三宅歳雄師は1968年にバチカンを訪問し、教皇パウロ6世と単独謁見。教皇の奨めで、翌1969年にイスタンブールに東方正教会の総主教アテナゴラス1世を、そして英国国教会の首座であるカンタベリー大主教を相次いで訪問し、1970年に京都で開催されることになったWCRP(世界宗教者平和会議)への協力を説かれた。
27日の午前に開催された『暴力と平和のための宗教の関わり』というテーマで、聖エジディオ共同体のA・クワトルッチ事務局長とスリランカのジャヤワラデネ大学総長のB・ウィマララタナ大僧正がパネリストを務めたセッションでは、十数名参加していた日本人では唯一、本会の三宅善信理事がフロアから質問を行い注目された。
『ノストラ・エターテ』採択50周年当日の28日は、あいにく朝からの雨天であったが、約2時間に及ぶ礼拝の終了後、今回のシンポジウムの参加者を代表して、世界各国からの宗教指導者と共に三宅光雄会長が8月末に続いてフランシスコ教皇と謁見した。
8月6日、三宅光雄会長は、広島の原爆死没者慰霊式ならびに平和祈念式典に参列した後、WCRP日本委員会の役員として、松井一實広島市長らと共に「原爆投下70年シンポジウム」に出席した。 また、8月14日には、東京千鳥ヶ淵の国立戦没者墓苑で行われた新宗連主催の慰霊・平和祈願集会にも出席した。
10月15日〜19日、米国ユタ州のソルトレイクシティで万国宗教会議2015が『人間の心を取り戻す:慈悲と平和と正義と持続可能性ある世界のために共に働く』をテーマに開催され、世界各地から約1万人の宗教関係者が一堂に会した。
1893年のシカゴのコロンビア万博の企画として開催された歴史的な万国宗教会議の精神を継承して、その100周年に当たる1993年にシカゴで開催された万国宗教会議は、ダライ・ラマ14世や南アフリカのネルソン・マンデラ大統領などのノーベル平和賞受賞者たちを基調講演者に迎えて、これまで数年毎に、ケープタウン、バルセロナ、メルボルンと各大陸をめぐって、それぞれ数千人規模の参加者を集めて開催されてきた。
前大会に続いて参加した本会の三宅善信理事は、『カナダ最大の都市トロントにおける諸宗教対話の取り組み』と、『ソルトレイクシティにおける環境問題への取り組み』をテーマにしたセッションでコメンテーターを務めただけでなく、地元のテレビ局からも取材された。
11月5日、三宅光雄会長はニューヨークの国連本部正面にあるUNチャーチセンターで開催中のWFM(世界連邦運動)の定例理事会に、第1副理事長として出席した。会議には、WFMのアックス・ウォーシー会長(元カナダ外相)、フェルディナンド・イグレシアス執行理事会議長、ビル・ペイス事務総長をはじめ各国から約40名が参加した。
実質三日間行われた理事会では、前年度(2014)理事会の議事録承認や当年度(2015)活動報告(各国支部の報告含む)、新規加盟申請団体の可否についての審議や翌年度(2016)の予算ならびに資金調達等について審議され、それらの部分については三宅薫WFM理事が会長の代理で出席した。
なお、移動日の4日、三宅会長は同じビル内にあるWfP(世界宗教者平和会議)国際事務局にW・ベンドレイ事務総長を、ありがとうインターナショナルのレベッカ・リオスコーンNY事務所長と共に訪問し、現下の諸課題について意見交換を行った。
10月12日、世界各国の子どもたちへの支援・教育活動に熱心なことで知られる妙智會教団本部で開催された同教団の開教65周年記念式典に招かれた本会の三宅光雄会長は、来賓を代表して祝辞を述べ、また、世界の子どもたちのために祈りを捧げた。
11月16日〜18日の三日間、トルコのイスタンブールで、世界各国から宗教指導者、政治家、国際機関関係者、学者など約300人を集めて、『宗教・調和・持続的発展』をテーマにG20諸宗教サミットが開催された。
このG20諸宗教サミットは、2006年以来開催されてきたG8宗教指導者サミットが、ウクライナ問題による欧米との対立でロシアが離脱したことに伴い開催困難になったことを受けて、新たに世界経済の中心となったG20首脳会議に合わせて、宗教界の声を世界に向けて発信する手段として昨年再構築されたものである。この直前にパリで発生した同時多発テロ事件や、内戦の続くシリアからヨーロッパに大量の「難民」が流出する「経由地」となっているトルコでの開催だけに、メディアからも大きな注目を集めた。
今回のG20諸宗教サミットでは、各サブテーマごとに、全体集会や分科会が数多く設けられ、一枠90分単位で、それぞれにパネリスト4名が約15分ずつプレゼンテーションを行い、モデレータの進行によって、会場からの質問を交えて議論を進める形式で、全体集会ならびに4カ所で平行する分科会が開催され、三日間に140名以上の参加者が登壇して持論を展開し、他のパネリストやフロアからの質問に答えるという密度の濃いサミットであった。
日本人として唯一人招かれた本会の三宅善信理事は、18日朝の全体集会『持続可能な発展における信仰的展望』において、米国、南アフリカ、ニュージーランド、中国からのパネリストが発表する中、一神教に関する豊富な知識を活かしてモデレータとして、パネリストそれぞれの主張を巧く引き出していた。
同氏はまた、分科会『環境と持続可能な発展』で、トルコ、インド、バチカンからのパネリストたちと共に発表者を務め、東西の文明を比較しつつ環境問題の本質論について発表を行って注目を集め、現地のテレビ局からも取材された。
11月26日、三宅光雄会長は中米コスタリカの国連平和大学を訪問。1992年に本会の創設者である三宅歳雄師の業績を記念して建設された「トシオミヤケホール」を視察した。
国連平和大学は、世界で唯一の非武装平和憲法を有するコスタリカに、国際的な平和に貢献する人材を育成するための高等研究機関として国連によって1980年に設立された。
その際、安全保障担当の事務次長として国連で長年活躍したロバート・ミュラー氏が、三宅歳雄師の世界平和への貢献を讃えて同師の名前を冠したホールを同大学に建設した。
1992年に同大学で行われた「トシオミヤケホール」の起工式には、本会の前会長である三宅龍雄師夫妻も出席し、臨席された同国のロドリゴ・カラゾ大統領と共に礎石を鎮めた。
8月15日、人類共栄会の平成27年度総会が金光教泉尾教会で開催された。
司会の今井秀夫賛助会員による開会宣言に続いて、議長を務める廣瀬彰理事が開会挨拶を行い、香西俊雄事務局長から平成27年度の活動報告ならびに決算報告がなされ、平成28年度の事業計画と予算案が説明され、満場一致で承認された。
最後に、三宅光雄会長が人類共栄会の活動方針を示す講話を行い、総会は終了した。
12月7日、三宅光雄会長は、ハワイ・オアフ島の真珠湾にある米海軍太平洋艦隊基地で開催された「太平洋戦争開戦メモリアル」に日本宗教界の代表団の一員として加わり、今なお1177柱の遺体と共に真珠湾内に沈む戦艦アリゾナ記念館における慰霊追悼行事に列席し、世界平和を祈った。
8月28・29両日、韓国ソウル市内のグランドインターコンチネンタルホテルで、キリバスのアノテ・トン大統領やウクライナのレオニード・クラフチュク元大統領をはじめとする首脳級を含む各国閣僚や議員などの政治指導者、外交官や国際機関関係者、安全保障の専門家ら世界55カ国から約250人が参加して、『平和と人間開発』をテーマにユニバーサル・ピース・フェデレーション主催の世界サミット2015が開催された。
期間中、テーマ別に8回の「全体セッション」が開催され、それぞれの分野に造詣の深い人々が数名ずつ「パネリスト」として登壇してそれぞれの見解を披瀝した。
本会の三宅善信理事が日本人で唯一人のスピーカーとして招待され、『平和と開発のための宗教者の声』と題するセッションで、スリランカのジャヤワラデナプラ大学のB・ウィラマラタナ総長、ボスニアのM・セリッチ前最高宗教指導者、ドイツのライプチヒ大学のM・フレンシュコフスキー教授、アルゼンチンのD・フロル主教、レバノンのM・アブ=ザイド最高裁判所長官というまったく宗教的・民族的背景の異なる6名のパネリストと共にディスカッションを行い、宗教が世俗の権力の上位に君臨してその影響力を行使する社会においては、宗教の如何を問わず、その信仰の純粋性故に紛争が起きやすいという持論を展開した。