2000年 Winter

あいさつ

人類共栄会 会長 三宅龍雄


人類社会が新たな千年紀を迎えようとするこの佳節に合わせて、『人類共栄会通信』第4号が発行できますことをうれしく存じます。

 最初に、昨年8月のトルコ大地震と9月の台湾大地震の際には、会員の方々から289万円余にも及ぶ義援金を頂戴いたし、トルコ大使館やWCRPを通じて、助けを必要とする人々を素早く支援させていただくことができたことに感謝申し上げます。
 
さらに、昨年暮れに一万人の死者・行方不明者を出した南米ベネズエラの大水害に対しても、募金活動を行っておりますので、本件に関しましても、ご支援を賜りたいと存じます。

 これまでの二千年紀を振り返れば、前半は、人類が大自然を神仏と仰ぎ、その恵みを感謝して享受した千年紀であり、後半は、人類が思い上がり、神仏を怖れず、自然を破壊し続けた千年紀であったと言えましょう。その反省の上に私たち人類は、戦争と環境破壊をなくし、共生と寛容をめざす「あいよかけよ」の心をもつ、新千年紀を樹立しなければならないのです。

 私は、昨年11月にヨルダンで開催された第7回WCRP世界大会に、国際委員長のひとりとして参加いたしました。その会議で、議長を務められたハッサン殿下は、「グローバルスタンダードも大切だが、同時に、個別の文化(歴史・習俗・宗教・言語等を含む)を尊重するということが必要」と発言されたことに感銘を受けました。

 今後も、本当の意味での「人類共栄」について、取り組んでまいりたいと思いますので、一層のご理解を賜りたいと存じます。


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