2000年 Winter

人類共栄会創設者 三宅歳雄師逝去

平成11年8月31日、人類共栄会の創設者であり、宗教対話による世界平和・難民救済活動に大きな足跡を残した三宅歳雄金光教泉尾教会長(享年96)が老衰のため逝去した。故三宅歳雄師の功績を偲び、葬儀告別式の模様を紹介する。


葬儀参拝者で満堂の会堂広前

「三宅歳雄師逝去」の報は、世界中へ衝撃波として伝わっていった。新聞各社からの取材が殺到したことからも、宗教界にとどまらない三宅歳雄師の業績の大きさが伺い知られた。

 遷霊祭(お通夜)の行われる9月3日まで、飯降政彦天理教表統領・庭野日鑛立正佼成会会長・磯村隆文大阪市長他、数多くの弔問客が訪れた。中には、はるばるニューヨークのWCRP本部から駆けつけたJ・マッコリー副事務総長の顔も見えた。


宗教界からも数多くの教団代表が参列した 

 また、J・カーター元アメリカ合衆国大統領、R・カラーゾ元コスタリカ共和国大統領や、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)やユニセフ(国連児童基金)といった国際機関、さらには、故三宅師が紛争解決に尽くしたボスニアや中近東地域の指導者など、世界平和事業に携わる国内外多くの人々から、師の業績をたたえ、その死を惜しむ弔電が届いた。

 9月3日には遷霊祭が、9月4日には葬儀告別式が、喪主三宅龍雄会長のもと営まれた。葬儀の友人代表には、第255世天台座主渡邊惠進猊下、浄土真宗本願寺派前門主大谷光照猊下、立正佼成会開祖庭野日敬師、カトリック東京大司教白柳誠一枢機卿の4師が、名を連ねられた。


弔辞を奉読される宮本丈靖妙智會教団会長 

 特別会葬者席には、各宗派・学界・政界の代表や各国からの外交団も参列し、神式の葬儀は荘厳な雰囲気で進行した。宮本丈靖妙智会教団会長らが弔辞を述べたあと、遺族親族、特別会葬者、一般参拝者が玉串を奉奠したが、一度に30人ずつ玉串を奉奠したにもかかわらず、全員が玉串を上げ終わるのに、1時間半も時間を要した。


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