2000年 Winter

イスラム原理主義について学ぶ

10月6日、金光教泉尾教会において、三宅龍雄会長が理事長を務める大阪国際宗教同志会の例会が開催され、約60名の神仏基新宗教各派の宗教指導者が参加した。


例会開催に先立ち、去る8月31日に逝去した同会創設者の三宅歳雄名誉会長を悼み、全員で「追悼の祈り」が行われた。続いて、前在大阪ロシア連邦総領事のG・コマロフスキー大阪学院大学教授が「イスラム原理主義の挑戦を受けるロシア」と題して、流暢な日本語で講演を行なった。

同教授は、チェチェンやキルギスで起こった内戦の原因分析を行い、世界の各地で、経済的に困窮し、また政治的に不安定な社会が、国際イスラム原理主義勢力に乗っ取られ、紛争に発展していくプロセスを分かり易く解説した。

講演後の質疑応答では出席した国会議員などから、紛争解決には軍事的手段よりも、経済的手段や、公教育に穏健な宗教を採り入れるほうが効果的ではないかと、コメントがなされた。


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