2000年 Winter
11月16日、三宅龍雄会長は、来日中のアブドゥルラフマン・ワヒド・インドネシア共和国大統領からの招きに応じて、同大統領の滞在先である帝国ホテル(東京都千代田区)で単独会見した。 10月20日に大統領に就任したばかりのワヒド師は、インドネシア最大のイスラム教団体(ナデュラトゥル・ウラマー)の議長を長年務め、社会改革に取り組んできた。また、WCRP(世界宗教者平和会議)の国際委員長団のひとりとしてWCRPに参加し、三宅会長の子息である善信師とは二年来の交流がある。大統領は、わずか30時間という限られた日本滞在の公式日程の合間を縫って、三宅会長との会談を望んだ。 三宅龍雄会長と会見したワヒド大統領は、まず、先日死去した故三宅歳雄師への弔意を伝えると共に、冷戦後の世界における諸宗教対話のますますの重要性や、欧米中心の価値観をグローバルスタンダードにすることの危険性、さらには今後のWCRPのあり方などについて、意見の交換を行った。 ワヒド大統領は、三宅龍雄会長と時間を延長して、特に宗教と政治の問題について話し合った。 |