2000年 Summer

研修生滞在記 〜 ネパールミヤケホームより 〜

 
 昨年のインドミヤケホームからの研修生に続き、ネパールのミヤケホームよりオジェス・バジュラチャラヤ氏が研修のために来日した。人類共栄会本部において40日間に渡り、人類共栄会の支援活動や日本の教育システムについて研修を受けた。

 私はネパールの「ミヤケホーム」から研修生として参りましたオジェス・バジュラチャラヤであります。

 まず最初に、私がこのようにして、始めて日本(人類共栄会)にご招待いただいたことに対して、心から三宅龍雄会長・三宅光雄理事長、また人類共栄会の皆様に御礼を申上げます。

 私は3月1日に人類共栄会本部に参りました。かねて父や先輩方から人類共栄会について、ミヤケホーム以外の活動のことも聞いてはおりましたが、これほどまでに活発に幅広い活動をされていることを知り驚きました。

 私には滞在用に立派な部屋をいただきました。食事のこと、日々の日課のことも職員の方々より温かくお世話いただきました。また、理事長より滞在中のスケジュールについて、バザーのこと、ホームステイ、また、お願いしていた日本の幼稚園見学のこと、全て細々とご配慮いただきました。誠にありがとうございました。

 思えば、ネパールのミヤケホームが開設されたのは1985年の3月のことでした。その当時、私は、まだ高校生でしたが、今は亡き三宅歳雄師(人類共栄会創設者)が来られて、大勢の人々、子どもたちをひとりひとり手を取られて「幸せになってくれよ」と願い祈っておられたお姿は、今でもありありと覚えております。

 ネパールは発展途上の大変貧しい国であります。多くの子どもたちが、未だ就学しておりません。そして貧しい家庭では子供が一日労働して、やっと一食にありつける状態です。毎日、3時間もかけて家族のための飲料水を汲みに野山に足を運んでいる子供もいます。

 こんな中、ネパールのミヤケホームでは通学の子供の他に、86名のこのような貧しい子どもたちを寮に収容して、フルケアをしております。おかげ様で、地域社会から大変な評価をいただいております。また、ごく最近には、父バジュラチャラヤのたっての願いによりミヤケホームでは週に3回、1時間の宗教を教える課外活動を始めました。これはカトマンズ市内に数ある学校の中でも、唯一ミヤケホームだけの活動です。

 このように、私は父の足跡に従って、これからもネパールミヤケホームを、益々、立派に育てていくつもりですので、どうか引き続き、皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。有難うございました。


ホストファミリーの声


楽しかったオジェスさん
  平野 利明(人類共栄会評議員)

 ネパールのミヤケホームからオジェスさんがわが家にホームステイにやって来た。びっくりしたのは私の家に着くなり、パソコンを見つけネパールの奥さんにメールを打ち始めたことだ。途上国のはずなのに勉強している人は頑張っているのだと知った。
聞けば、オジェスさんは宇宙飛行士と交信できる資格を持ち、それを人に教えているのだという。

次の日はあいにくの小雨だったが、京都の金閣寺・銀閣寺、奈良の東大寺へと日本の古都を案内した。

オジェスさんは日本人の信仰深い点に大変感心し、喜んでくれた。そして行く先々のお寺で手を合せていた。私は彼のその姿にネパール人の信仰深い姿を見、感激させられました。


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