11月27・28両日、WCRP(世界宗教者平和会議)の創立30周年記念行事が、創設の地、国立京都国際会館において、内外からの宗教指導者や平和問題の専門家など約2,500人が参加して開催され、WCRP国際委員会名誉会長を務める三宅龍雄人類共栄会会長も出席した。
式典に出席する三宅会長
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11月27日、国立京都国際会館で、『紛争和解と宗教者』のテーマでシンポジウムが開催され、明石康前国連事務次長を始めとする、世界各地で活躍する人々が発表やディスカッションを行った。
夕方には三宅光雄人類共栄会理事長(WCRP日本委員会評議員)の司会進行によりレセプションが開かれ、渡邊惠進天台座主とR・カラゾ元コスタリカ大統領が祝辞を、三宅龍雄会長(WCRP国際名誉会長)が乾杯の発声を行った。三宅会長は、30年前の第1回世界大会の際には、ホスト委員会側の運営部長を務めたことを回顧して、WCRPの発展を祝した。
28日は、30年前の第1回WCRP世界大会と場所も同じ、国際会館のメインホールで記念式典が行われた。最初に、WCRP30年の歴史が巨大スクリーンに映し出され、併せて、故庭野日敬立正佼成会開祖や故三宅歳雄師(人類共栄会創設者)ら、WCRP創設者の遺徳を偲び、
WCRP日本委員会理事長の白柳誠一カトリック枢機卿が挨拶を行った。
続いて、元ドイツ連邦共和国首相のH・シュミット氏が『21世紀、ちがいを大切に共に生きよう』と題して、1時間半に及ぶ記念講演を行った。シュミット氏は、首相退任後も、"OBサミット"の議長として活躍しており、ドイツの戦後の復興や米ソ冷戦の終結等で指導的役割を果たした経験を通して、今後の地球社会がいかにあるべきかを熱心に語った。
最後に、21世紀を支える若い世代が多数登壇し、先人の努力の継承を誓うと共に、人類社会の将来への希望を表明し、参加者全員でベートーベンの交響曲第九番『歓喜の歌』を合唱して、閉幕した。
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