2002年 Winter


■米国大統領へ軍事報復反対の書簡送付

 人類共栄会は、9月11日に米国で起こった同時多発テロの犠牲者に哀悼の意を表明すると共に、長年にわたる平和運動の経験から、軍事行動への反対を表明する書簡を9月14日付けでG・ブッシュ米国大統領へ送付した(以下、書簡)。


 私、三宅龍雄は、人類共栄会を代表して、また、世界宗教者平和会議(WCRP)の国際名誉会長として、2001年9月11日に、ニューヨークの世界貿易センタービルならびにワシントンDCのペンタゴン等を標的に行われた同時多発テロの犠牲者に対し、心からの哀悼の意を捧げます。 〜(中略)〜

 しかし、貴国政府が、この非人道的なテロ攻撃に対して、軍事力を用いて報復することについては、勇気を持って「自制」されることを強く希望します。なぜなら、非暴力のみが国際テロ撲滅への唯一の道だと信じるからです。暴力に対して暴力で応酬すれば、「憎しみと暴力の悪循環」が拡大再生産されるだけだからです。

 私共は、世界宗教者平和会議等との協力の下、今回のテロ事件の原因を除去すべく、一層の努力を図ってゆくつもりですので、世界の指導的立場にある貴国政府ならびに国民が、寛大なる赦しの精神を発揚されて、非暴力の姿勢を維持されますよう切に懇願する次第であります。

                       人類共栄会会長
                       WCRP国際名誉会長
                          三宅 龍雄


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