4月25日、前国連事務次長の明石康氏(広島平和研究所所長)が、三宅歳雄師を表敬訪問した。
三宅歳雄師と明石氏は、明石氏がまだ、国連の一般職員だった頃から三十数年来の交友関係があり、三宅師が、日本の宗教者を代表して、ニューヨークでの3次にわたる国連軍縮特別総会に参加した時には、必ず、明石氏と意見の交換を行ってきた。
その後、明石氏は、日本人として初の国連事務次長(軍縮担当)、国連カンボジア暫定統治機構特別代表、国連ユーゴ問題特別代表などの要職を歴任し、世界の紛争解決の最前線で活躍してきたが、その都度、三宅歳雄師は、WCRPなどを通じて、側面から明石氏の活動を支援してきた。
長年の国連での勤めを退任し、4月からの現職(広島平和研究所所長)への移行が一段落したこの日、明石氏は、三宅歳雄師と懐かしい思い出話に花を咲かされ、三宅龍雄会長とも昼食を挟んで2時間にわたって会談、カンボジアや旧ユーゴでの今後の日本の世界平和への貢献のあり方について、話し合われた。
引き続き、午後2時からは、明石氏は、金光教泉尾教会の「春の大祭」に、特別参拝人として参列。
玉串を奉奠し、満堂の参拝者に挨拶を行った。なお、三宅歳雄師は、1972(昭和47)年に、ウ・タント前国連事務総長提唱の「人類生存のための百人委員」に選出(日本人は2名)されている。