4th Quater 2003

「日本の将来と教育問題」を学ぶ会
理事長らJLC会議に出席
自民党憲法調査会中山太郎会長が会長を表敬
中野寛成民主党前幹事長が来訪
田端正広総務副大臣が来訪
朝鮮半島出身殉難者慰霊世界平和祈願祭に列席
バンコクでAYC会議開催 来春インドで20周年大会開催を決定
第1回『愛地球博』準備会議に出席
英国で開催されたIARF執行理事会へ出席
『愛地球博』実務者会議に出席
世界連邦平和推進全国宗教者大会に出席
関肇虎ノ門戦略研究所所長 会長を表敬
今年度最後のJLC会議に出席
イラン大地震の救援活動に義援金50万円贈呈


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「日本の将来と教育問題」を学ぶ会

 10月3日(金)、神徳館国際会議場において、三宅龍雄人類共栄会会長が理事長を務める大阪国際宗教同志会が、神仏基新宗教各派の宗教者約40名が参加して開催された。例会に先立ち、小会議室で、理事会が開催された。


例会に先立って開催された理事会で、
理事長として挨拶する三宅龍雄会長

 四天王寺国際仏教大学学長の柳本行雄博士は、かつて、大阪市立大学医学部で教鞭を執られていた1972年に生活科学研究所を設立し、化学物質が人間の健康に与える影響について早くから研究を行い、医師であるにもかかわらず、関西経済同友会幹事や経済産業省PL法原因究明ネットワーク関連委員会委員を務め、社会的に積極的に発信されるなど、各方面で活躍されている。その柳本博士が、『日本の将来と教育問題』と題する解りやすい講演を行ない、参加した異なった宗教的背景を持った宗教者たちと、意見交換を行った。


例会に先立って開催された理事会で、
理事長として挨拶する三宅龍雄会長


理事長らJLC会議に出席

10月7日(火)、立正佼成会本部で開催された第127回IARF日本連絡協議会(略称JLC)に、人類共栄会から三宅光雄理事長と、IARF国際評議員を務める三宅善信師が出席した。


立正佼成会で開催されたJLC会議の様子

 この日の主なテーマは、9月末に台湾で実施されたJLC現地の少数民族に関するフィールドワーク(註:百年以上の歴史を有するIARFは、少数民族や宗教的少数派の人権を擁護する国連経済社会理事会の諮問に答えうる国際NGO)と佛光山教団等の訪問から得たIARF運動の台湾での展開の可能性についての分析や、前回のJLC会議で決定され、9月18日のWCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会理事会・評議員会で、JLCへの協力が期間決定された『愛・地球博(EXPO05愛知万博)』に対するJLCとしての参画の具体案等について話し合われた。 

 なお、この日のJLC会議の主な参加者は、両三宅師の他に、山野井克典立正佼成会理事長(IARF財務委員長)、西田多戈止一燈園当番、三輪隆裕日吉神社宮司、猪熊俊吉椿大神社国際部長、本山一博玉光神社権宮司、横田佳代子IALRW(国際自由宗教婦人連盟)会長、台湾の宗教事情についても詳しいミッドビル神学大学院元学長のジーン・リーブス博士の他数名である。

自民党憲法調査会中山太郎会長が会長を表敬

 10月11日(土)、自民党憲法調査会会長の中山太郎元外務大臣が、三宅龍雄会長を表敬するため人類共栄会本部を訪れた。


 話が弾む三宅会長と中山憲法調査会長

 中山氏は、前日(10日)に衆議院が解散されたばかりであるが、『イラク特措法』など先の国会での重要案件報告と、なかんずく、中山氏の提案で実施されたわが国の安全保障とも深く関わる「情報衛星(軍事偵察衛星)」の運用等について、三宅龍雄会長と意見の交換を行った。

 また、三宅家と中山家とは、両家とも先代からの交誼があり、現在、病気療養中の中山はな子夫人の健康のことや、龍雄会長と太郎氏の孫同士が小学校の同級生であることなど、公私にわたって話が弾んだ。


中野寛成民主党前幹事長が来訪

10月16日(木)、民主党前幹事長の中野寛成氏が、新生「民主党」の報告をするため人類共栄会を訪れた。

話が弾む三宅善信師と中野民主党前幹事長

 中野氏は、10日に衆議院が解散されたばかりであるが、今回の総選挙で政権奪取をめざし、5日に合併大会を開催した新生「民主党」(民主党と自由党が合併した)の「マニフェスト(政権公約)」について、三宅善信師に説明した。

 また、藤井治芳日本道路公団総裁解任騒動に関わる諸問題についても、善信師と中野氏は情報交換を行った。

田端正広総務副大臣が来訪


 10月24日(金)、この度の内閣改造で総務副大臣に就任した田端正広氏が、第二次小泉改造内閣の施策を説明するため人類共栄会を訪れた。


話が弾む三宅善信師と田端正広総務副大臣

 連立与党の一角を担う公明党所属の田端氏は、地元大阪の経済再生策について三宅善信師の見解を尋ねると共に、現在進行中の衆議院議員総選挙の見通しについて説明した。

朝鮮半島出身殉難者慰霊世界平和祈願祭に列席

 10月26日(日)、京都府相楽郡南山城村の日本曹渓宗総本山高麗寺(釋泰然管長)の境内に建立された「日韓友好平和之塔」前の広場において、日韓の宗教指導者を導師に、『韓(朝鮮)半島出身植民地化政策殉難者慰霊世界平和祈願祭』が韓国からの参拝者200名も加わって盛大に開催され、人類共栄会からは、「日韓友好平和之塔を守る会」の顧問を務める三宅龍雄会長の名代として、三宅善信師が参列した。


塚原亮應四天王寺管長らと共に
礼拝する三宅善信師

 韓(朝鮮)半島における日本の植民地政策による殉難者の慰霊を行うために、日本国内に安置されている韓(朝鮮)半島出身者の遺骨の供養方法を巡る厚生省援護局等と、全日本仏教会の支援を得た在日本曹渓宗普賢寺の長年の交渉の結果、京都府の最南端、滋賀・奈良・三重との県境地帯にある相楽郡南山城村に、「日韓友好平和之塔」が建立され、その施設と精神を護持する目的で「守る会」(理事長:水谷幸正浄土宗宗務総長)が結成され、活動を行っている。

 今年は、毎年実施されている同塔での「慰霊祭」が第20回を迎え、韓国側からは、韓国仏教宗団協議会副会長の李雲仙太古宗総務院長をはじめとする二十数名の僧侶が来日し、日本側からは、日韓友好平和之塔を守る会会長の塚原亮應和宗総本山四天王寺管長をはじめとする宗教者が参集した。


追悼の辞を奏上する三宅善信師

 午後1時、開会の辞、黙祷、「三帰依礼」、国旗礼拝に続き、塚原亮應四天王寺管長を導師に、四天王寺や真言宗の式衆に、三宅善信師も加わって、日本側の読経が行われた。地元南山城村の橋本洋一村長と在日本大韓民国民団の黄七福大阪地方本部顧問とが献花を行った。

 次に、塚原亮應「守る会」会長が主催者として挨拶を行い、大阪の在日韓国人系の金剛学院小学校と地元南山城村の童仙房小学校の児童たちが、それぞれ太鼓を用いた民族音楽のパフォーマンスを行った。


祭典に列席した
宗教関係者全員による記念撮影

 続いて、来賓を代表して、李雲仙太古宗総務院長、崔徳山在日本韓民族佛教徒総連合会理事長、三宅龍雄人類共栄会会長(代理として三宅善信師)、韓日ハンヌリ会日本会長蔡秋雄氏らが、ひとりづつ追悼の辞を述べた。

 さらに、十九年前に、一人でこの塔を建立するために三億円の私財を投じた三木尹久子女史が挨拶し、韓国側僧侶による読経と参列者全員の焼香と、釋泰然管長の感謝の辞と、塚原亮應会長から功労者への表彰が行われ、「四弘誓願」をもって、この日の記念行事を終えた。

バンコクでAYC会議開催 来春インドで20周年大会開催を決定

  10月29・30両日、タイのバンコクにおいて、AYC(世界連邦運動アジア青年センター:本部チェンナイ)の「東南アジア地域ネットワーク会議」および「AYC創立20周年記念大会準備会議」が開催され、南および東南アジア各国から約百名の青年指導者が集まった。


AYC東南アジア地域ネットワーク会議で
開会の辞を述べる三宅光雄理事長

 10月29日午前9時、タイの王立青年研修施設であるスアン・ドゥシット・パレスにおいて、東南アジア各国から約百名の青年指導者が集まり、「東南アジア地域ネットワーク会議」の開会が宣言された。


AYC東南アジア地域
ネットワーク会議の講師陣と

 19年前に、人類共栄会創始者・故三宅歳雄師によってインドで設立されたAYCでは、伝統的にスリランカ・バングラデシュ・ネパール等のインド周辺地域での活動が盛ん(註:この地域だけで、一万数千人の年会費を納入する会員がいる)であったが、この地域におけるAYCの指導による各地域の実情に即した社会開発運動の成功に触発されて、数年前からアセアン地域においても、AYC運動の拡大を模索する動きが出てきた。その動きをサポートするための会議が、今回の第2回「東南アジア地域ネットワーク会議」である。


AYC東南アジア地域ネットワーク会議の
スタッフたちと

 最初に、この会場を提供した王立施設のO・ツリアスク外務部長が歓迎の挨拶を行い、続いて、AYCの会長である三宅光雄人類共栄会理事長が開会の辞を述べた。その後、タイの各宗教指導者(各派管長)たちからのメッセージの紹介やプミポン国王陛下のご厚意に感謝の意を表す儀式等が行われ、開会に伴うセレモニー部分が終了した。

 その後、実質的な会議に入り、三宅光雄理事長や、V・ヴィラヴァン氏やT・チャンパゲム博士などが基調講演を行った。そして、今回の会議のテーマ『倫理と道徳を若い世代に対していかに涵養していくか』について、昼食を挟んで夕方5時まで分科会等で真剣に意見が交換された。また、三宅光雄理事長は、昼食休憩中に、地元のラジオ局からの取材も受けた。


三宅光雄理事長を中心に行われた
AYC執行理事会の様子

 翌30日には、AYC執行理事会が開催され、会長である三宅光雄理事長の他に、6名の執行理事が集まり、来年3月にAYC発祥の地であるインドのチェンナイ(当時の呼称はマドラス)において正味二日間の日程で開催される「AYC創立20周年記念行事」の詳細について協議された。


来年の20周年大会の詳細を決定し、
今期で任期を終えるAYC執行理事たちと

 20周年記念大会は、3月6日の早朝、20年前と同じく、500名の参加者による「平和大行進」から始まる。同日夕方、エグモア博物館のホールにおいて、インド大統領や地元タミル州知事を来賓に招き、三宅光雄理事長の開会宣言によって開幕することになった。

 大会は、翌7日には、2,000人の収容力のある施設を使って、アジア各国の文化交流を行うと同時に、「アジアの非核化」をテーマに、各国からの論客を招き、ディベートが行われることになっている。

第1回『愛地球博』準備会議に出席

 10月30日(木)、名古屋市内のホテルで開催されたJLC(IARF日本連絡協議会)とWCRP日本委員会の担当者による第1回愛知万博(註:2005年に愛知県で開催される日本国際博覧会。通称:『愛地球博』)準備会議に、人類共栄会から三宅善信師が出席した。

 1970年に大阪で開催された日本万国博覧会(通称:『EXPO70』)以来の一級国際博覧会である『愛地球博』は、これまでの科学進歩・産業振興型の万博ではなく、地球環境への調和を目指し、「自然の叡智」をテーマに開催される21世紀最初の国際博である。博覧会協会は、従前の各国政府や大企業中心の博覧会ではなく、NGO/NPOへの広い参加呼びかけを行ったので、これまで、この国では「公的な場」において「タブー扱い」されてきた宗教の側からのアプローチを主張することを目指して結成されたものである。


『愛地球博』準備会議に出席した三宅善信師

 2005年の3月から9月までの半年間にわたって開催される『愛地球博』の内、1カ月間、特定の施設を借り切って、地球環境を保持していく上で、いかに宗教的なアプローチが有効な方法であるかを、ブース展示・シンポジウム・パフォーマンス・交流会等、さまざまな手段を使ってアピールするための戦略が検討された。

英国で開催されたIARF執行理事会へ出席

 11月9日から10日にかけて、人類共栄会の三宅善信師は、英国のオックスフォード市郊外にあるクエーカー教団の施設において開催されたIARF(国際自由宗教連盟)の定例執行理事会(EC会議)に出席した。


終日円座になって白熱した審議が
行われたEC会議の模様

 西暦1900年にボストンで設立されたIARFは、世界最古の諸宗教対話団体として、国連経済社会理事会の諮問を受ける国際的NGOであるが、ここ数年の活動力の低下している。昨年(2002年)夏、ブダペストで開催された第31回世界大会の運営を巡る混乱が未だに尾を引いているが、これらの問題を解決するため、来年3月に英国で開催される同団体の(世界大会時にしか開催されない「総会」に代わる)意志決定機関である国際評議員会(CL)に提出するさまざまな原案を作成するために、今回のEC会議が開催された。

 IARFの『規約』審議委員を務める国際評議員の三宅善信師は、過去30年間にわたってIARFの国際評議員を輩出してきた人類共栄会の代表として、この団体のここ十数年間の活動とその経緯について最も詳しい人物として、EC会議においても積極的に発言し、注目を集めた。

『愛地球博』実務者会議に出席

 11月19日(水)、名古屋市のウエスティン・キャッスルホテルにて、「EXPO2005 愛知万博」(愛称:『愛地球博』)への参加を目指すための第2回IARF・WCRP合同実務者会議が開催され、人類共栄会からは三宅善信執行が出席した。


真剣な討議を行う実務者会議の様子

 博覧会協会への正式エントリの締切を目前に控え、「愛地球博」への参加細則を検討する合同準備委員会では、2005年3月から9月までの6カ月間の内の1カ月間を、同博覧会の目玉のひとつであるNGO/NPOによる「地球市民村」の運営を任してもらうための実施計画案ならびに予算の概算を審議し、各種のフォーマットに従った提出書類を作成した。

世界連邦平和推進全国宗教者大会に出席

 11月25〜26日、三宅光雄理事長は、長崎市で開催された世界連邦日本宗教委員会(委員長:池田瑩輝真言宗中山寺派元管長)主催の第25回「世界連邦平和促進全国宗教者長崎大会に参列し、運営委員ならびに宣言起草委員として活躍した。

 市民千名が参集して浦上天主堂で催された開会式には、22年前にこの地を訪れたことがあるローマ教皇ヨハネ・パウロ2世からもメッセージが寄せられ、色とりどりの装束・僧衣に身を包んだ各宗教の代表者たちが平和を祈った。  

 26日は、同天主堂において、磯村尚徳パリ日本文化会館館長が講演し、その後、市内のカトリックセンターで、『No More War. 戦争、もうやめよう!』のテーマで、シンポジウムが開催された。

関肇虎ノ門戦略研究所所長 会長を表敬

 11月30日(日)、元内閣安全保障室参事官である関肇虎ノ門戦略研究所所長が人類共栄会本部に来訪し、三宅龍雄会長を表敬した。関氏は、ある意味で「泥沼化」したイラク情勢について、このタイミングにおける自衛隊の派遣の意味も含めて、三宅龍雄会長に説明し、会長からの意見を求めた。

今年度最後のJLC会議に出席

 12月2日(火)、立正佼成会本部(東京都杉並区)で開催された第128回IARF日本連絡協議会(略称:JLC会議)に、人類共栄会から三宅光雄理事長と三宅善信師が出席した。

 今回のJLC会議では、11月に英国で開催されたIARF(国際自由宗教連盟)執行理事会の内容の報告が、同会議に日本から出席した山野井克典立正佼成会理事長ならびに三宅善信師から行われ、現在、IARFが抱える様々な問題について、突っ込んだ議論が行われた。


立正佼成会で開催された
JLC会議の様子

 また、JLCがWCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会と共同して参加することをエントリーしている「EXPO2005愛地球博」についてのプログラムの枠組みが検討された。
 さらに、今回のJLC会議は今年度最終の会議のため、会議終了後、恒例により、都内で納会が開催された。今回のJLC会議の主な出席者は、上記の3名の他に、IARF国際評議員の山本行恭椿大神社宮司、西田多戈止一燈園当番、IARF日本チャプター事務局長三輪隆裕日吉神社宮司他、総勢14名である。

イラン大地震の救援活動に義援金50万円贈呈

 4万人という膨大な数の犠牲者が出たイラン南東部一帯を襲った大地震による被災者に対する救命救助ならびに救急治療活動を現地で行っている「日本レスキュー協会」と「AMDA」を支援するため、人類共栄会では「イラン大地震緊急募金」で集めた義援金の内、50万円を寄託した。

 12月29日(月)には、三宅光雄人類共栄会理事長の名代として金光教泉尾教会の三宅善信師が、兵庫県伊丹市にある「日本レスキュー協会」本部の災害救助犬訓練センターを訪れ、災害派遣の留守を預かる同協会の河合伸朗事務局長に活動支援金として、25万円を贈呈いたしました。同協会は、既にイランの被災地に救助犬3頭とスタッフ6名が入り、人命救助活動を行っている。


日本レスキュー協会の河合事務局長へ
支援金を手渡す三宅善信師

 また、岡山県に本部がある「AMDA(アジア医師連絡協議会)」は、アジア・アフリカ・中南米を中心に救援活動を展開しているボランティアの「多国籍医師団」であり、今回のイラン大地震の被災地に向けて28日に、4名の調整員と医師が派遣され、適切な救急治療行為が行われている。日頃から、同NGOの活動を高く評価している人類共栄会としても、その活動を支援するために、12月30日に、25万円の支援金を送付した。

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