★ 2005年度活動 ★

東西霊性交流の禅僧、西村惠信花園大学学長を講師に迎え、平成17年度第1回例会を3月16日に金光教泉尾教会で開催。『宗教と文化の混交について―近代ヒューマニズム批判―』について宗教者が学習します。。 

大阪国際宗教同志会では、3月16日に、東西霊性交流の禅僧、西村惠信花園大学学長を講師に迎えを講師にお迎えして、『宗教と文化の混交について―近代ヒューマニズム批判―』と題する記念講演と共に、平成17年度第1回例会を開催いたします。


西村惠信老師

 西村惠信(にしむらえしん)先生は、1933年、滋賀県生まれ。2歳にして出家、臨済宗妙心寺派の僧籍に入る。花園大学仏教学部(禅学専攻)卒業の後、南禅寺専門道場に入門、柴山全慶老師に就いて参禅修行。1960〜61年、米国ペンシルヴェニア州ペンデルヒル宗教研究所に留学し、キリスト教を研究。1970年、京都大学大学院文学研究科(宗教学専攻)博士課程修了。1993年、論文『己事究明の思想と方法』によって、愛知学院大学より文学博士の学位を受ける。2001年4月から2005年3月まで花園大学学長。主な著作:『無門関』(岩波書店2004年)、『いい子に育つ仏のことば』(小学館2004年)、『仏教徒であることの条件―近代ヒューマニズム批判』(宝蔵館2004年)等多数。

  開催日時と会場は下記の通りです。大阪国際宗教同志会会員以外の皆様でも、関心のおありの方は、3月7日までに、「西村惠信先生講演聴講希望」とお書き下さって、氏名・年齢・職業・連絡先を「大阪国際宗教同志会事務局(info@relnet.co.jp)」まで、文書でお申し込みください。なお、会員以外の方の受講可能人数に制限がございますので、受講希望者多数の多数の場合は、抽選の上、当選者には、直接、ご本人様に受講票を郵送させていただきます。

日 時: 平成17年3月16日(木) 14:00〜16:30
会 場: 金光教泉尾教会 (大阪市大正区三軒家西3-8-21  

JR大阪環状線・地下鉄長堀鶴見緑地線「大正駅」から徒歩10分)

「愛・地球博」で大阪国際宗教同志会が公開シンポジウム『水・森・いのち』を開催 

 5月23日、「愛・地球博」長久手会場内「地球市民村」において、大阪国際宗教同志会(三宅龍雄理事長)の平成17年度総会と、公開国際シンポジウム『水・森・いのち』が満席の聴衆を集めて開催され、田中利典金峯山修験本宗宗務総長による基調講演や、神・仏・基の代表を交えてパネルディスカッションが開催された。


白熱した討議が行われた
パネルディスカッション

 5月の一カ月間にわたって、IARF(国際自由宗教連盟)とWCRP(世界宗教者平和会議)とが共同で愛知万博に出展しているパビリオン『こころの再生・いのり』館では、毎日のように、宗教関連団体がシンポジウムや体験プログラムが実施されたが、23日には、大阪国際宗教同志会主催による国際シンポジウムが開催され、会場となった地球市民村の「交流ホール」は、60名を越す聴衆で満席となった。


基調講演者として熱弁をふるった
田中利典師

  最初に、大阪国際宗教同志会の平成17年度の総会が開催され、宮尾早雄妙道会教団常務理事の唱導による「平和の祈り」と、この日をもって2期4年間にわたる会長職を退任することが決まった大森慈祥辯天宗管長が開会の挨拶を行い、総会に先立って開催された理事会から提出された諸決議事項が全て原案通り可決された。

 続いて、『水・森・いのち』と題する公開シンポジウムが開催され、『紀伊山地の霊場と参詣道』の「世界遺産」登録の仕掛け人となった田中利典金峯山修験本宗宗務総長が、大自然の中を駆け回って宗教体験を得て心身を鍛える修験道が、明治以後の「近代化」の中で、いかに阻害されてきたかということに触れることによって、近代日本が犯してきた自然環境破壊への罪と、これからの宗教者のあるべき役割について自説を開陳した。

ここから、三宅善信金光教春日丘教会長のコーディネートにより、パネルディスカッションに移り、田中師の基調講演を受けて、ヨーロッパにおける二千年間に及ぶキリスト教化の歴史の中で、かろうじて「キリスト教以前」の自然宗教の気配を残していると言われるケルト人の伝統を有する名古屋工業大学情報工学科助教授のブライアン・カレン博士を皮切りに、神道を代表する立場からは岐阜県神社庁長の宇都宮精秀南宮大社宮司が、また、仏教を代表する立場からは曹洞宗大阪宗務所長の村山廣甫東光院萩の寺住職が、それぞれの意見を論述して、中身の濃いディスカッションを展開した。


丁々発止の応答をした
パネリストの面々

最後に、京都嵐山の野宮神社宮司の懸野直樹師が「平和の祈り」を行い、万博でのシンポジウムが閉幕した。また、この日は、終日、『こころの再生・いのり』館に大阪国際宗教同志会の活動を紹介したパネルが展示され、「茶堂」では、大阪国際宗教同志会加盟各団体から派遣された青年によって、万博来場者へのお茶の接待が行われた。

国際宗教学・宗教史学会前会長マイケル・パイ教授を講師に迎え、
平成17年度第3回例会を10月6日に金光教泉尾教会で開催。
目前に迫った「欧州やインドネシアにおける諸宗教間の摩擦」について宗教者が学習します。
 

大阪国際宗教同志会では、10月6日に、国際宗教学・宗教史学会前会長マイケル・パイ(Michael Pye)教授を講師にお迎えして、『多宗教の併存と社会的摩擦―欧州・日本・インドネシア―』と題する記念講演と共に、平成17年度第3回例会を開催いたします。

  1939年に英国で生まれたマイケル・パイ先生は、ケンブリッジ大学で言語学と神学を学び、5年間、日本に研究滞在。1982年から、ドイツのマールブルク大学で宗教学を教授。1995〜2000年、IAHR(国際宗教学・宗教史学会)会長を務めた。東アジアの仏教と現代日本における宗教について造詣が深い。現在、大谷大学において客員教授として教鞭を執っている。

  7月に起きたロンドンの地下鉄同時爆破テロ事件や、先日のバリ島での同時爆破テロ事件を引き起こしたとされるイスラム地下組織のジェマ・イスラミアをを抱えるインドネシアの社会混乱の原因にもなっている複数の宗教的価値が併存して生活しなければならない現代社会の問題について、学会の権威マイケル・パイ先生がお話しくださいます。

  開催日時と会場は下記の通りです。大阪国際宗教同志会会員以外の皆様でも、関心のおありの方は、10月5日までに、「パイ先生講演聴講希望」とお書き下さって、氏名・年齢・職業・連絡先を「大阪国際宗教同志会事務局(info@relnet.co.jp)」まで、文書でお申し込みください。なお、会員以外の方の受講可能人数に制限がございますので、受講希望者多数の多数の場合は、抽選の上、当選者には、直接、ご本人様に受講票を郵送させていただきます。

日 時: 平成17年10月6日(木) 14:00〜16:30
会 場: 金光教泉尾教会 (大阪市大正区三軒家西3-8-21
     JR大阪環状線・地下鉄長堀鶴見緑地線「大正駅」から徒歩10分)


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