★神社界に激震! 明治神宮が神社本庁を離脱へ
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04年05月08日
消息筋によると、全国8万の神社を統括する神社界最大の「教団」(註:伝統仏教の「宗派」の如き教義上の縛りはないが、加盟各神社の宮司の任免権を有する宗教法人法上の「包括団体」)である「神社本庁」(久邇邦昭統理)加盟神社の内、最高額である毎年1,500万円の分担金を神社本庁に納め、かつ、神社本庁の所在地(土地建物)を提供している最有力神社のひとつである明治神宮(外山勝志宮司)が、この程、神社本庁からの「離脱」(註:「包括・被包括」の関係を解消し、「単立」の宗教法人に変更)するための「公告手続き」に入った模様である。
過去にも、日光東照宮や伏見稲荷大社といった有力神社が、諸般の事情で神社本庁を離脱したことがあったが、大正時代に当時の国家政策によって建立され、故に、なんら歴史的な特定の「社家」を持たない、いわば「官営」(戦後の歴代宮司は、神社本庁の意向によって任命されてきた)神社であり、神社本庁の「お膝元」とも言える明治神宮が「離脱」を宣言するのとは、まったく次元の異なる事態であり、神社界には激震が走っている。
現在、ことの「善し悪し」は別として、神社界積年の悲願であった「憲法改正(自主憲法制定)」や「靖国神社国家護持」問題が、やっと日の目を見て、具体的な政治日程に上がりかけている中で、自分たちの主張を実現するためにも、政治的な共同歩調を取ることが要請される神社界にとっては大きな痛手であり、ことと次第によっては「神社界再編成」まで視野に入れた大きな動きになる可能性を秘めた事象であるので、今後も注目してゆきたい。