石清水八幡宮の平成の正遷座祭に参列
09年04月26日
2009年4月26日午前10時より、京都府八幡市の男山に鎮座する石清水八幡宮(田中恆清宮司)の平成の正遷座諸祭儀のメインに当たる「奉幣之儀」が、勅使下向の下、半田孝淳天台座主、松長有慶高野山真言宗管長をはじめ、宗教界を中心に数百人の来賓を招いて催行され、三宅善信代表も参列した。
平安時代以来、神宮(伊勢神宮)・賀茂社(上賀茂神社・下鴨神社)・春日大社等と並んで「二十二社」という最高位の格式を誇ってきた官幣大社の石清水八幡宮は、明治以後も、その祭事に際して、天皇が直接、幣帛を送る「勅祭社」であったが、江戸時代の前半に建てられた現在の社殿は老朽化が進み、2005年以来「平成の大修造」を行ってきたが、この度、本殿の修復が成り、その間、仮本殿に奉斎していた八幡大神(註:誉田別命(ほんだわけのみこと)=第15代応神天皇、比(ひめ)大神=宗像三女神、息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと)=神功皇后)を元の本殿に戻す「遷座」の諸祭儀が、22日から29日にわたって仕えられた。
天皇陛下からの幣物を奉じて神前に供える
田中恆清宮司=中央の黒色の衣冠姿の人物 |
中でも、25日の夜、漆黒の闇の中で厳粛に「遷座之儀」が仕えられたのに続いて、この日(26日)の祭事は、新しい本殿に鎮まった八幡大神に、御饌神酒(みけみき)を献じ、勅使が宮中より持参した御幣物を奉る厳粛な祭儀である。田中恆清宮司以下の祭員に続いて、天皇陛下の大御使たる筑波和俊掌典(しょうてん)(註:宮中三殿の祭事を司る宮内庁式部職のひとつ。現行憲法下では、天皇の私的使用人たる「内廷の職員」であり、国家公務員たる宮内庁の職員ではない)以下三名が神前に参進し、氷雨が降り季節はずれの寒風が吹きすさぶ中、二時間半に及ぶ「奉幣之儀」を古式ゆかしく執り行った。
同日、午後2時より、京都市下京区のリーガロイヤルホテル京都で、平成の正遷座直会(なおらい)・祝宴が開催され、田中宮司は神社本庁の副総長の重役にあるため、神社界を挙げてはいうまでもなく、昨年新たに立ち上げられた『神仏霊場会』のメンバーでもある近畿地方の主な仏教寺院の管長たちも数多く顔を見せ、この祭儀を祝した。
「正遷座祭」後の直会・祝宴の様子
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