三宅代表がダライラマ14世と会談

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　2007年9月28日、国際宗教同志会創設60周年記念事業の一環として実施された「ダライラマ法王訪問団」の団長として、三宅善信代表は８名の宗教指導者を率いて、チベット難民亡命政府のあるダラムサラにおいて、ダライラマ法王と会談した。折からミャンマーで起きた軍事政権の民主化要求デモを行った仏教僧への発砲事件に対するダライラマ法王と国際宗教同志会の共同声明を発表するなど、大きな成果を挙げた。

ダライラマ法王と熱っぽく語り合う三宅善信代表

　インド北西部ヒマラヤ山麓の町ダラムサラまでは、最寄りの国際空港であるアムリトサルから片道六時間以上の悪路を行かねばならないため、9月26日に関西空港を発って30日に帰国する道中のほとんどが「移動日」という強行日程であった。

　パキスタン国境に近いアムリトサル空港からインド入りした後、同市内にあるシーク教の総本山ゴールデンテンプルに参詣後、長駆ダラムサラへ移動し、27日の日没前やっと到着。関空を発って既に36時間が経過していたが、直ちに、チベット亡命政府のツェリン・プンツォク宗教・文化大臣主催の夕食会に招かれ、二時間以上にわたって、同大臣から亡命政府の歴史と民主化のプロセスについて説明を受けた。

「G8宗教指導者サミット」の 資料に目を通されるダライラマ法王

　28日午前、チベット難民受け入れセンターを訪問。現在でも、中国政府の苛烈な抑圧を逃れるために急峻なヒマラヤ山脈を越えて流入し続ける難民の悲惨な実態について視察した後、午後、ダライラマ14世法王に会見。この前日、遂に犠牲者まで出たミャンマーでの仏教僧と軍事政権との衝突や、数日前にドイツの首相府で行われたメルケル首相との会談の中身、中国政府の手によって十年以上にわたって「行方不明」になっているパンチェンラマの話など、75分間にわたる率直な意見交換を行った。

会談を終えて、ダライラマ法王と 手を取り合う三宅代表

また、三宅善信代表が事務局長になった2008年7月初旬に関西で開催される予定の「G8宗教指導者サミット」に関しては、ダライラマ法王が「全面的に支持する」旨の表明を受けた。そして、国際宗教同志会とダライラマ14世が共同して『ビルマ軍事政権の暴力行為を非難する共同声明』を発することになった。

　会談終了後、三宅代表は、千僧読経が行われている中央本堂に参詣して、チベット仏教僧たちと一緒に、ミャンマーでの事態の平和裡な解決と世界平和と祈った。また、同日夕方には、折から開会中のチベット亡命政府の国会を傍聴。政府施設である美術館・図書館でチベット仏教に関する歴史的文物を見学した。翌早朝にダラムサラを出発し、また陸路アムリトサルへ移動。空路デリー、シンガポール経由で帰国の途に就いた。

中央本堂でチベット僧たちと共に平和を祈る三宅代表