アッシジの祈り30周年

2016年9月18日〜20日

2016年9月18日から20日まで、イタリア中部の聖地アッシジにおいて、聖エジディオ共同体主催の第30回世界平和祈りの集会が開催され、フランシス教皇をはじめ世界の諸宗教指導者約600名が一堂に会した。

世界平和祈りの集会の模様を紹介した地元紙にローマ教皇と同じページで紹介された三宅善信代表

1986年、時の教皇ヨハネ・パウロ2世の提唱で開催されたこの世界の諸宗教の指導者による平和の祈りのつどいに出席した山田惠諦253世天台座主によって、その翌年から、比叡山宗教サミット世界平和祈りが開催されるようになった日本の宗教界とも縁の深い諸宗教対話イベントである。

イタリア共和国大統領が臨席して開催された開会式

ローマから車で3時間の距離にあるアッシジの町のコンサートホールで、18日の夕方、イタリア共和国のマッタレッラ大統領臨席の下、『平和への渇望』と題した第30回世界平和祈りの集会の開会式が開催され、約600名の参加者が集った。これに出席した三宅善信代表は、クアトルッチ聖エジディオ共同体事務局長から歓迎の挨拶を受けられ、アフリカ司教会議議長のオナイエケン枢機卿、フランス正教会首座のエマニュエル府主教、サウジアラビアのKAICIIDのファイサル事務局長、ヒンズー教の指導者アグニベッシュ師、中田善亮天理教表統領ら、旧知の宗教指導者たちと言葉を交わした。

聖フランシスコ聖堂脇で開催された「神道の平和の祈り」で副祭主を勤めた三宅善信師

19・20両日は、テーマ毎に全部で29の分科会が複数の会場で同じ並行的に開催された。三宅師は、19日のセッション7『アジア：宗教といのちの価値』とセッション16『キリスト教徒とイスラム教徒：共存への試み』に参加し、フロアから核心を突いた質問をして注目された。

来夏開催される比叡山宗教サミット30周年への参加を呼びかける森川宏映天台座主

三宅善信師はまた、20日午後、アッシジの聖フランシスコ聖堂脇で開催された「神道の平和の祈り」で副祭主を勤めた後、フランシス教皇、東方正教会全地総主教バルトロマイ1世、カンタベリー大主教のジャスティン・ウエルビー卿、森川宏映天台座主を世界の宗教指導者が一堂に会する「世界平和の祈り」の式典にも参列し、式典終了後の夕餐会で世界の宗教指導者と交流を深めた。

世界平和を祈る燈に点火するフランシス教皇