神道国際学会 総会・セミナー

2017年3月2日

社員総会で会長就任の挨拶をするマイケル・パイ博士
社員総会で会長就任の挨拶をするマイケル・パイ博士

2017年3月2日、八重洲カンファレンスルームにおいて、三宅善信代表が理事長を務める神道国際学会の理事会ならびに平成29年度社員(会員)総会および第19回公開国際セミナー『日本人の死後の世界(異界)観』が開催された。社員総会(議長は理事の塩谷崇之弁護士)では、昨年末の臨時総会に承認された2名に加えて、新たに3名の新理事の就任が承認され、1月1日付で会長に就任したマイケル・パイ博士(マールブルク大学名誉教授)を支える重量級の布陣が確定した。

基調講演をするアンダソヴァ・マラル博士、今井秀和博士、鈴木岩弓教授
基調講演をするアンダソヴァ・マラル博士、今井秀和博士、鈴木岩弓教授

総会後に開催された公開国際セミナーでは、パイ会長による開会挨拶と本セミナーを企画した三宅理事長による趣旨説明に続いて、カザフスタン人の古事記研究者アンダソヴァ・マラル日本学術振興会外国人特別研究員が『古事記と日本書紀にみる死後の世界』と題して、続いて、今井秀和国際日本文化研究センター機関研究員が『中近世の日本における死後の世界 〜あの世、転生、化け物イメージの変遷〜』、最後に、鈴木岩弓東北大学大学院教授が『「震災被災地から垣間見る死後世界』と題して、それぞれ基調講演を行った。

三宅善信理事長のモデレートで、マラル・今井・鈴木の三氏にアレック・ベネット教授を加えてパネル討議が行われた
三宅善信理事長のモデレートで、マラル・今井・鈴木の三氏にアレック・ベネット教授を加えてパネル討議が行われた

続いて、三宅理事長をモデレータにパネルディスカッションが開催され、上記の三名の発表者に加えて、ニュージーランド人の武道家アレック・ベネット関西大学教授がパネリストに加わり、日本人の死後の世界観をニュージーランドの先住民マオリ族のそれと比較しながら考察を深めた。パネリスト同士以外にも、フロアの元スーダン共和国駐日大使のムサ・オマール博士からイスラム教徒として疑問の提起や、考古学者でもある懸野直樹野宮神社宮司から専門的な質問がなされるなど、神道国際学会らしい論壇風発の公開セミナーであった。

フロアから質問をするムサ・オマール博士。芳村正徳常任理事による閉会挨拶
フロアから質問をするムサ・オマール博士。芳村正徳常任理事による閉会挨拶

最後に、芳村正徳常任理事(神習教教主)の閉会の挨拶でこの日のセミナーを終えた。




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