ポツダムでG20諸宗教サミット

2017年6月15日

2017年6月15日から17日まで、ドイツの古都ポツダムで、2017年度のG20諸宗教サミットが、33カ国から約120人の宗教指導者、政府・国際機関関係者、学者らが一堂に会して『宗教と持続可能な発展と難民危機』をテーマに開催された。このG20諸宗教サミットは、2000年代に開催されていたG8宗教指導者サミットが一巡したのを受けて、三年前のオーストラリアからG20諸宗教サミットへと改組され、より国際政治への影響を意識したものである。

ポツダム大学で開催されたG20諸宗教サミットの全体討議の様子
ポツダム大学で開催されたG20諸宗教サミットの全体討議の様子

15日の開会式では、G20諸宗教サミットの運営組織の執行委員長であるオーストラリア・グリフィス大学のブライアン・アダムス諸宗教・諸文化研究所長や会場を提供したポツダム大学のオリバー・ギュンター学長他3名が歓迎の挨拶を行った。さらに、同大学の六つの学部の教授たちによるパフォーマンスや各種の音楽が饗せられた後、フランス正教会首座のエマニュエル府主教や米国の前国際自由宗教拡大大使のデビッド・サーパースタイン師他3名が基調講演を行った。

G20諸宗教サミットの分科会で欧州における難民の歴史についてパワーポイントを使って解説する三宅善信代表
G20諸宗教サミットの分科会で欧州における難民の歴史についてパワーポイントを使って解説する三宅善信代表

三日間の開催期間中、6回の全体会議と、のべ18回(三分科会並行開催が6回)に及ぶ分科会が開催された。正式参加者全員が、それぞれ数名ずつに分かれて講演者・パネリスト・モデレータを務めて議論を深め合った。

G20諸宗教サミットの分科会で持続可能社会についてキリスト教・ユダヤ教・イスラム教の代表と意見を交わす三宅代表
G20諸宗教サミットの分科会で持続可能社会についてキリスト教・ユダヤ教・イスラム教の代表と意見を交わす三宅代表

前身のG8宗教指導者サミットはもとより、G20諸宗教サミットに改組して以来連続参加している唯一の日本人である本会の三宅善信代表は、『信仰と持続可能な発展と環境』セッションに、エマニュエル府主教、トルコの前外務事務次官イブラヒム・オズデミール氏、オランダのアウラハム・セテンドロップ人間の価値研究所長らと共にパネリストをして登壇し、パワーポイントを用いて、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教という一神教の人々にも解りやすく、神道的価値観について生物多様性の原理を人類の文化に敷衍させて発表を行った。

国際会議では食事の時間も貴重な意見交換の機会になる
国際会議では食事の時間も貴重な意見交換の機会になる



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