国際宗教同志会70周年記念

2017年6月22日

2017年6月22日、リーガロイヤルホテルにおいて国際宗教同志会創設70周年記念総会が開催され、国際宗教同志会と縁の深い村田晃嗣同志社大学前学長が『トランプ政権下のアメリカと世界』と題する記念講演を行った。なお、任期満了となった西田多戈止一燈園当番に代わって、芳村正徳神習教教主が国際宗教同志会の会長に選任された。

国際宗教同志会の会長に選任されて抱負を述べる芳村正徳神習教教主
国際宗教同志会の会長に選任されて抱負を述べる芳村正徳神習教教主

開会に当たり、会員の上田尚道高野山真言宗明王院住職による平和の祈りと会長の西田多戈止一燈園当番による開会挨拶行われた。続いて、平成29年度の総会が常任理事の村山廣甫曹洞宗審事院副院長を議長に選出して開催され、各案件につき、総会の直前に開催された今年度第2回理事会から提出された総ての案件が、原案通り可決承認された。なお、今期で任期満了を迎えた西田多戈止師に代わって、数日前に日本宗教連盟の理事長に就任したばかりの芳村正徳神習教教主が国際宗教同志会の会長に選出され、決意表明を行った。

国際宗教同志会会員諸師を前に熱弁を揮う村田晃嗣同志社大学法学部教授
国際宗教同志会会員諸師を前に熱弁を揮う村田晃嗣同志社大学法学部教授

続いて、この日の「目玉」である記念講演では、テレビでもお馴染みの国政政治学者である村田晃嗣同志社大学前学長が、『トランプ政権下のアメリカと世界』と題する記念講演を行った。近年非常に流動化した国際情勢について、その必然性について人口動態の変化に基づいて解説し、とかく「不確定要素が大きい」とされる米国トランプ大統領の政策の「幅」を限定するものについて解りやすく解説した。

国際宗教同志会会員諸師からの質問に応える村田晃嗣同志社大学法学部教授
国際宗教同志会会員諸師からの質問に応える村田晃嗣同志社大学法学部教授

記念撮影の後、会場を移して、第2部として国際宗教同志会70周年記念祝宴が開催され、三宅光雄理事長の挨拶と来賓を代表して、日本国際連合協会関西本部の吉村精仁本部長の祝辞に続いて、8名の役員が登壇して鏡開きを行い、常任理事の大森慈祥辯天宗管長の発声による乾杯で開宴となった。祝宴中、大阪ユネスコ協会の中馬弘毅会長、東大寺の平岡昇修上院院主、四方修大阪日華親善協会理事長、清風学園の平岡英信理事長らがお祝いのスピーチを行った。なお、70周年を記念して50周年時以降の記念講演を記録した『国際宗教同志会講演録』第1巻と第2巻が刊行されたことが、事務局長を務める三宅善信代表から報告された。

国際宗教同志会70周年を言祝ぐ祝宴が催された
国際宗教同志会70周年を言祝ぐ祝宴が催された

国際宗教同志会は、それまでの価値観が崩壊した敗戦後の日本社会を立て直すために、1947年2月、時の同志社総長牧野虎次博士の呼びかけに、京都や大阪の神道・仏教・キリスト教の指導者が呼応して、現代社会における宗教者の役割を探るために創設されたわが国最初の諸宗教対話組織で、設立当初からジョン・F・ダレス米国務長官やノーベル平和賞を受賞したボイド・オア世界食糧機構初代総裁をはじめ、海外からも「大物」ゲストを講師に迎えるなど、わが国の国際的諸宗教対話の端緒となった。




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