■ 宗教界の動き ■


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1月前半の宗教界の動き (0001F)

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☆一食平和基金、約5億円の運用計画
立正佼成会の一食平和基金は平成12年度の運用計画をまとめた。アフリカへ毛布を送る運動や旧ユーゴ復興支援、またIARFWCRP、国連への支援助成などで総額4億9900万円が決まった。


☆世界真光文明教団、年頭の辞
関口勝利世界真光文明教団教え主は、平成12年「年頭の辞」で、世界布教に向け、徹底した利他愛実践を行なう方針を打ち出した。また、昨年12月の教示では、オウム真理教事件やライフスペース、法の華三法行などの活動に対し、「本物の宗教は残っていく」と見解を述べていた。


☆スウェーデン、500年ぶり国教廃止
1月1日、スウェーデンでは福音ルーテル教会が国教としての地位を失った。100年間に渡り論議が続いてきたが国民の3分の1が廃止に賛成しており、500年ぶりの廃止で、同教会に対する国家予算の支出もなくなる。欧州では最近まで、明治期の国家神道のような国教会制度が残されていた国がいくつもあった。


☆首相の伊勢神宮参拝に抗議
1月4日、小渕恵三首相ら閣僚が伊勢神宮に参拝したことに対し、「政教分離の会」では「憲法違反にあたる」として抗議声明を発表した。確かに、閣僚による8月の靖国神社参拝には否定的な見方をするマスコミ各社が、正月の伊勢神宮参拝では全く逆の取材姿勢であることは、首尾一貫していないきらいがる。


☆大本、七草粥
1月7日、大本恒例の正月行事「七草粥」接待が行われ、信徒や市民1000人以上が接待を受けた。また、大本は脳死臓器移植反対の署名、414,500余名分を厚生省に提出しているが、この運動を5月5日まで署名活動を続ける予定。


☆後七日御修法、開白
1月8日、国家の安泰、世界平和を祈る「後七日御修法(ごひちにちのみしゅほ)」が京都の教王護国寺(東寺)で、高野山金剛峯寺座主のもと、真言宗各派山主により開白した。宗祖弘法大師が唐の例にならって承和元年(834年)、宮中真言院で「後七日御修法」を営んで以来、1160年以上続く真言宗最高の大法で、14日までの7日間奉修される。
「後七日御修法」とは、宮中での新年行事の最初の7日間は神式で行われるのに対して、8日〜14日までの後半(後七日)は仏式(真言密教)で行われることに因んで命名されたもの。玉衣(天皇が身につけた衣服)を宮中から持参し、これを玉体(天皇の身体)に見立てて、7日間にわたって加持祈祷を行うものであり、毎年、真言宗各宗派の管長クラスが輪番(イロハ順)で大導師を勤める。この大導師を勤めた者は、1年間「真言宗長者」の称号が与えられる。


☆西宮神社 十日ゑびす
西宮市のゑびす総本宮・西宮神社(吉井良隆宮司)の今年の福男(正門から本殿前までの到達速度競走の優勝者)はスポーツインストラクターでクリスチャンの吉田光一郎さん。「この福を多くの人に与えることができれば」と喜びを語った。
今年から、祝日法の改正で、「成人の日が1月の第2月曜」に変わったことのの影響はほとんどなかった。


☆今宮戎神社 十日ゑびす
1月9〜11日、大阪の今宮戎神社(津江孝夫宮司)では商売繁盛を願う、恒例の十日ゑびす大祭が行われ、景気の低迷が続く中、約110万人が参拝した。


☆東本願寺派、大谷光紹法主の葬儀
1月14日、昨年12月24日に死去した大谷光紹浄土真宗本願寺派法主(74)の葬儀が長男光見法嗣を喪主に営まれた。葬儀には故人のいとこにあたる天皇・皇后両陛下、おばの皇后陛下、久邇邦昭伊勢神宮、島津貴子さんら親族からの供花が荘厳された。また、故人の実弟にあたる大谷暢順本願寺維持財団理事長や大谷光道大谷家当主(大谷暢顕真宗大谷派門首は欠席)らをはじめ、浄土真宗各派の代表が参列した。


☆阪神大震災犠牲者追悼法要
1月14日、浄土宗兵庫教区(北村弘彦教区長)は阪神・淡路大震災から5周年を迎え、犠牲となった檀信徒を追悼する法要を厳修した。


☆四天王寺で"どやどや祭"
1月14日、和宗総本山四天王寺(森田禅朗管長)で、魔除けの御札を裸で奪い合う、恒例の裸祭、"どやどや"が行われ、四天王寺高校や清風学園などの関係校の生徒ら約1000名が寒さを忘れて元気な若さを披露した。