■ 宗教界の動き ■


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1月後半の宗教界の動き (0001S)
新旧織り交ぜて、宗教界ではいろんな動きがありました。

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☆三千院で左義長
1月15日、京都の三千院門跡(小堀光詮門主)で、古いお札や松飾りを焼く、恒例の「左義長」が執り行われ、近くの小学生等が社会科の授業の一環として見学、伝統文化に親しんだ。


☆念法トンド祭 厳修
1月15日、念法眞教教団(小倉霊現燈主)は、門松や注連飾りを護摩壇で炊き上げ、一年の無病息災を祈る念法トンド祭を執り行い、立教の誓願である現世界極楽浄土建設を願う聖火法要を奉修した。


☆ペルー日本人移住100周年記念慰霊祭
1月16日、曹洞宗はペルーの首都リマで、日本人ペルー移住100周年記念慰霊祭を執り行った。21日にはサンパウロの両大本山南米別院仏心寺で新任の三好晃一南米開教総監の入山及び辞令伝達式を行った。


☆佛光寺、異端説に抗議
1月17日、真宗佛光寺派(川端照道宗務総長)は『週刊ポスト』に作家井沢元彦氏が連載している、『逆説の日本史』1月14・21日合併号分(第367回)に関し、「佛光寺異端説」は「事実誤認で悪意に満ちた中傷」として、井沢氏と発行元の小学館に対し抗議文を送った。真宗教界の本願寺中心史観に一石を投じることとなりそうだ。


☆阪神大震災犠牲者追悼法要
1月17日、神戸市仏教連合会(衣笠諦道会長)では「阪神・淡路大震災犠牲者追悼法要」を営なんだ。法要には遺族や僧侶ら約300人が参列した。衣笠会長はこの後、夕刻から新長田本町筋商店街で追悼会と長田ビッグハートコンサートに参加し、法要を勤めた。


☆創価学会、阪神大震災追善勤行法要
1月17日、創価学会(秋谷栄之助会長)は阪神・淡路大震災の犠牲者全ての冥福を祈り、追善勤行法要を大阪市、兵庫県の会館で行なった。


☆創価学会員、日蓮正宗総本山を提訴
1月17日、元日蓮正宗信徒の創価学会員ら15人が総本山大石寺(安部日顕法主)に対し、正本堂を取り壊したのは、建立時の「本尊の永代護持」の維持管理義務不履行だとして総額2,300万円余りの損害賠償を求める訴訟を起こした。昭和40年10月、正本堂建設のため、当時は日蓮正宗の信徒団体のひとつであった創価学会中心になって総額約355億円を寄付して建立された。後に、安部法主は浄財寄進の中心となった信徒団体・創価学会を破門し、創価学会は「別の宗教」になっていた。平成10〜11年、日蓮正宗側は創価学会の強い反対にも関わらず正本堂を取り壊すなど、日蓮正宗と創価学会の対立が背景に影を落としている。


☆オウム真理教、教団改革を発表
1月18日、オウム真理教は、同教団の関わった一連の事件に関し、教団改革と事件に対する見解を表明した。上祐史浩幹部は「麻原開祖は天才的な瞑想家であったが、教団が引き起こした事件については肯定できない」と述べ、村岡達子代表代行は教団所有の土地建物の大部分を被害者への補償に充てることや、教団名を「アレフ」と変えることなどを明らかにした。


☆本願寺神戸別院、阪神大震災追悼法要
1月19日、浄土真宗本願寺派神戸別院(高橋廣爾輪番)で「阪神・淡路大震災物故者総追悼法要」が遺族や市民、門徒、僧侶ら200人余りが参列して厳修され、震災で家族全員を亡くした豊原総長が「震災を通じて仏教の大きなテーマである、愛別離苦をあらためて教えられた」と語った。


☆吉本興業「Terra Sunプロジェクト」
1月20日、吉本興業(株)は、新企画「Terra Sunプロジェクト」(「お寺部」)を発表した。お寺での法要や法話に落語家や漫才師、タレントを派遣するもので、寺院の人集めと活性化に役立てようというもの。浄土真宗本願寺第8代蓮如上人500回遠忌法要をプロデュースした茨木市の同派称名寺の本多隆朗住職が「コンビニよりも数が多く、全国に約10万もある寺院が今こそ、人々を照らす時」と吉本興業に持ち掛け、半年かけて実現した。


☆仏教とマルチメディアセミナー開催
1月20・21日、(財)全日本仏教会(不破仁理事長)は、インターネットなどマルチメディアへの対応と活用を探るシンポジウムを開催した。バーチャル墓地の登場などマルチメディアの普及に対する、それぞれの考え方を討論し合い、「今後、あらゆる僧侶がコンピュータースキルを身につける必要がある」として、子弟教育の中に組み込むことが提言された。


☆曹洞宗、百歳の管長誕生
1月22日、曹洞宗の管長職は板橋興宗・大本山総持寺貫首から、宮崎奕保・大本山永平寺貫首に交代し、数えで百歳の管長が誕生した。同管長職は、永平寺・総持寺の両大本山貫首が2年交代で就任することになっている。


☆毘沙門堂門跡前門主 葬儀
1月22日、昨年12月11日に亡くなった誉田玄昭・毘沙門堂門跡前門主の本葬が延暦寺葬として滋賀院門跡でしめやかに営まれ、約800人が参列し、比叡山の戦後の発展に貢献した故人を偲んだ。


☆「近現代の政治と宗教」公開シンポ開催
1月22日、国学院大学日本文化研究所で行われた公開シンポで、百地章・日本大学教授が「創価学会・公明党の"政教一致"は違憲の疑い有」と主張し、創価学会幹部中野毅・創価大学教授と意見を闘わせた。


☆ADからCEへ変更検討
1月23日、ミレニアム(2000年)を吉祥に、英政府が西暦を表す記号として、キリストの生誕祭を意味するAD(Anno Domini =主の紀元)からCE(Common Era = 共通の年代)への変更を検討していることが明らかになった。宗教多元社会に対応してキリスト教色を排するのが目的で、英国国教会は強く反対している。


☆癌封じの笹酒祭
1月23日、奈良市の高野山真言宗南都大安寺(河野清晃貫首)で新春恒例の「光仁会」(癌封じ笹酒祭)が営まれ、約2万人の参詣者で賑わった。


☆浄光会「新年総会」に小渕総理出席
1月25日、浄土宗に有縁の現職議員で組織する浄光会(世話人:奥野誠亮代議士)は宗内役職者と国会議員が親睦を深めるため恒例の新年総会を開催、浄光会会員ではないが、小渕恵三首相も参加し、現職総理として初めて挨拶を行なった。他にも野中広務自民党幹事長代理(前官房長官)ら国会議員多数が出席した。


☆一條智光尼死去
1月25日、浄土宗大本山善光寺大本願前法主・一條智光尼が老衰のため亡くなった。92歳だった。本葬は3月25日の予定。喪主は鷹司誓玉現法主。


☆真言宗池口恵観法主 医学博士号取得
1月25日、真言宗最福寺の池口恵観法主の医学博士号取得を記念して、祝賀会が開催された。池口氏は臓器移植と日本人の死生観を分析した研究で山口大学医学部から医学博士号を取得。「日本人の死生観が仏教よりも儒教的思想に基づいているため、遺体を傷つけたくないという儒教的な死生観に配慮した医療体制を整えることが重要」と述べている。


☆道元禅師 生誕800年記念行事
1月26日、道元禅師生誕800年を記念して、その誕生の地とされる京都市の誕生寺(春木龍仙住職)で慶祝行事が、大本山永平寺や地元住職、檀信徒ら約150人が参列して営まれた。また、曹洞宗近畿管区教化センター(弊道紀統監)では「禅をきく会」を実施、「21世紀と禅」をテーマにシンポジウムを開催した。


☆天理教 春季大祭
1月26日、天理教教会本部で中山善司真柱を祭主に「立教163年春季大祭」が執り行われ、約60,000人の信者が参拝した。


☆全日仏新会長に大谷暢顯門首
1月26日、(財)全日本仏教会は、理事会・評議会を開催し、第23期会長に真宗大谷派の大谷暢顯門首を、新理事長には浄土真宗本願寺派前宗会議長の北條成之宗会議員を選んだ。同会は昭和29年、新会長の父、故大谷光暢真宗大谷派法主を初代会長として発足。同派から会長が選出されるのは22年ぶりとなった。


☆池田大作SGI会長 国連改革などを提言
1月26日、第25回「創価学会インターナショナル(SGI)の日」、池田大作SGI会長は、恒例の「記念提言」を発表し、国連の改革案について、「紛争予防委員会」の設置や「地球民衆評議会」の創設を訴えた。


☆「戒名料」の表現廃止を
1月26日、(財)全日本仏教会は、理事会で「戒名問題に関する研究会」(荒川正憲座長)が昨年1月から行なってきた討論の報告書を提出。「戒(法)名料」という表現を今後使用しないことを提言し、承認された。同時に戒名に対する一般の誤解を解消し、本来の意義を広く知らしめる啓発運動にも取組む構え。


☆WCRP日本委員会「新春の集い」
1月29日、世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会(白柳誠一理事長)は、理事会・評議委員会ならびに「新春の集い」を開催した。昨年11月のヨルダン・アンマンでの世界大会の報告や、日本委員会の30周年記念事業について話し合われた。「新春の集い」では、昨秋相次いで死去したWCRP運動の生みの親である故三宅歳雄金光教泉尾教会長と故庭野日敬立正佼成会開祖があらためて偲ばれた。30周年記念行事としては、今年11月27・28日に京都でシンポジウムなどを開催する。


☆森凖玄管長 辞任
1月31日、浄土宗西山禅林寺派(五十嵐隆明宗務総長)の森凖玄管長が健康上の理由から辞任した。後任の管長選挙は辞任後50日以内に実施される。


☆オウムに観察処分決定
1月31日、オウム新法に基づく観察処分適用の申請を受けていた公安審査委員会は、オウム真理教(現在の団体名アレフ)への処分適用を決定した。これにより3カ月ごとに、職員・土地・出家在家の区別・ホームページに関する接続業者氏名など、広範囲にわたって公安調査庁長官に報告することが義務づけられる。また処分実施のため、公安調査官の立入検査も可能となった。適用期間は法が規定する最長の3年。


☆政府に「脱マインドコントロール」研究班設置
1月末から2月初旬を目途に、オウム真理教対策関係各省庁連絡会議は「脱マインドコントロール」研究班の初会合を開く。総理府内政審議室によると、オウム真理教の脱会信者の社会復帰を促すのが狙いで、その対象も「脱マインドコントロールを望む人だけ」に限定しいるが、国内の関連学界では学問的裏付けを欠くとの評価が一般的な上、信教の自由や政教分離の領域に抵触してくる可能性もあり、今後の動きが注目される。


☆金光教平和活動センター、台湾へボランティア派遣
2月20日から3月10日まで、(NPO法人)金光教平和活動センターでは2期に分けて台湾へボランティアを派遣することを決めた。現地の「YMCA埔里元気村」と協力して簡易ハウスの設置や被災者の精神的支援に取組む予定。


☆『グローカル天理』創刊
このほど、天理大学おやさと研究所(井上昭夫所長)は月刊学術誌、『グローカル天理』を創刊した。「グローカリズム」(地域地球主義)について、天理教学の視点から研究し、グローバリズムとローカリズムの橋渡しを試みるもの。