☆平成11年度神宮大麻 斎行
3月1日、神宮(通称：伊勢神宮、久邇邦昭大宮司)の内宮神楽殿で平成11年度神宮大麻(じんぐうたいま＝神礼)が斎行され、頒布事務担当者会が行なわれた。ここ数年、神宮大麻の頒布数は年々減少していっている。

☆伊勢神宮 ホームページ開設
3月1日、神宮は、独自のホームページを開設した。約100点の写真や絵を使用しており、今後、英語版、子供向けページなども開設していく予定。

☆泉尾教会で力士と消防訓練
3月1日、大阪市大正区の金光教泉尾教会(三宅龍雄教会長)では、「全国春の火災予防週間」に協賛し、大掛かりな消防訓練を行なった。毎年恒例となっている行事で、この時期同教会を宿舎としている大相撲佐渡ヶ嶽部屋の力士たちをはじめ、地元の幼稚園児や同区の防火管理者教会も参加した。

☆清水寺 秘仏本尊 開帳
3月3日、北法相宗大本山清水寺(森清範貫首)で、33年ぶりに秘仏の本尊、「十一面千手観音像」が開帳した。これまでの記録で最長の公開期間となる予定で、12月3日まで一般公開される。

☆北山問題解決に意慾
3月3日、浄土真宗本願寺派の蓮(はちす)清典総長は京都宗教記者会の記者会見で、「北山別院の墓地造成問題」について、厳しい姿勢で解決に臨む意志を明らかにした。

☆日蓮宗、酒井貫首が法燈継承
3月3日、日蓮宗大本山池上本門寺では第81世田中日淳貫首の退隠に伴う法燈継承式を厳修し、第82世貫首として酒井日慈本山真間山弘法寺貫首が晋山した。

☆米大統領選共和党テレビ討論　宗教巡り論議
3月3日、共和党の大統領選候補によるテレビ討論会が行われた。本命のブッシュ・テキサス州知事は会場に姿を見せたが、対抗馬のマケイン上院議員は遊説先から衛星放送で参加した。無党派層の支持をマケイン候補に奪われたブッシュ氏は、宗教右派(WASP)の票を取り込むために政策を「右旋回」させたが、このことが国民の批判に晒され、宗教右派団体の拠点で「反カトリック」を旗印に掲げるボブ・ジョーンズ大で講演したことに触れて、「後悔している」と遺憾の意を表明した。

☆法華宗陣門流 ホームページ開設
3月6･7日、法華宗陣門流(土屋善敬宗務総長)は第97次「定時宗会」を開催、予算等の審議・承認の他、4月からホームページが開設されることが報告された。http://www.hokkeshu.com

☆教会の過去の過ち謝罪
3月7日、バチカン(ローマ教皇庁)はキリスト教の過去の過ちを認める文書を公表し、12日に謝罪のミサを行なうことを述べた。文書の中で、「暴力による改宗」を悔い改め、教会の分裂、宗教裁判、十字軍遠征、科学への批判、ユダヤ人に対する態度やナチスによる迫害の容認などについても過去の過ちとして認めた。

☆英国国教会、子供を設けない夫婦を利己主義と批判
3月8日、英国国教会の主教が、子どもを設けない夫婦を「身勝手で、人間として未完成」と批判した、と英タイムズ紙が報じた。

英南部ロチェスターの高位の聖職者は、「子どもを持つことは結婚の基本的な義務であるべきで、選択できることではない」と主張した。教区の刊行物で自らの見解を発表したという。同主教は、「子どもを設けない正当な理由がなければ、子どもは夫婦にとって神の意志の一部で、家族を作ることは、造物主に仕えるものの一部とみなされるべきである」と語った。

☆浄土宗西山禅林寺派、次期総長選出
3月8日、浄土宗西山禅林寺派(総本山永観堂禅林寺)は前宗務総長五十嵐隆明氏の管長就任にともなう、次期総長選出で前教学部長の王丸儼英(おうまる・げんえい)師を決定した。

☆本門佛立宗、野崎日丞次期講有選出
3月8〜10日、本門佛立宗は第163回定例宗会を開催し、今年7月1日に任期満了を迎える井上日慶講有(こうゆう＝管長)の後任に本妙寺住職の野崎日丞氏を、また、10月に任期満了となる小山日誠宗務総長の後任には和薫寺住職高尾日音師を選出した。

☆第34回仏教伝道文化賞贈呈式
3月10日、財)仏教伝道協会(沼田智秀会長)「仏教伝道文化賞」第34回贈呈式が、東京・芝の仏教伝道センタービルで行なわれた。「仏教伝道文化賞」を大谷大学名誉教授雲井昭善氏が、「仏教伝道功労賞」を奈良教育大学名誉教授阿部正雄氏が受賞した。

☆日蓮宗、渡辺清明次期宗務総長を選出
3月10日、日蓮宗は永井祥文宗務総長が4月2日に任期満了を迎えるのに伴い、宗会議員による選挙を実施し、宗政会派・同心会会長の渡辺清明議員を次期宗務総長に選出した。

☆法輪功NPO不認証
3月10日、法輪功は記者会見を開き、東京都知事に提出していたNPO法人の申請が、「宗教団体と思われる」との理由で認められなかったことに対して、「法輪功は宗教ではない。不認証は納得できない」と不満を表明した。

☆孝道教団の若統理挙式
3月11日、孝道山本仏殿(孝道教団岡野正貫統理)の法嗣・正純師と中国の梁存恆氏長女、華蓮さんの婚儀が、天台宗寛永寺圓珠院住職杉谷義純氏の戒師のもと執り行われた。国際色豊かな披露宴が行われた。

☆本願寺派、県政の大物が副議長に
浄土真宗本願寺派は、第258回定期宗会(武野以徳議長)会期中の3月13日、新副議長に、沢田一精門徒議員が選出された。同氏は、国会議員や県知事も務めた「大物」で、現在も自民党熊本県連合会会長として熊本県政に大きな影響力を持つ人物。

☆比叡の大護摩
3月13日、天台宗総本山延暦寺の伝教大師像の前で、世界平和と除災招福を祈る「比叡の大護摩」が厳修され、約5,000人が参拝した。

☆五十嵐隆明新管長 入山式
3月15日、浄土宗西山禅林寺派総本山禅林寺で、同派管長・禅林寺第88世法主に就任した五十嵐隆明新管長の入山式が行なわれ、名実ともに法燈を継承した。

☆「国家と宗教の在り方を問う関西宗教者の会」発足
政治と宗教の関係を語り合う「国家と宗教の在り方を問う関西宗教者の会」が近く発足する。日本基督教団の関雅人京都教区総会議長や有馬頼底京都仏教界理事長の呼びかけで、宗教を取り巻く諸問題を考察し、宗教界に提言していくため、宗教・宗派の枠を超えて集まる。第1回シンポジウムは4月14日、「改正」宗教法人法の書類提出について。

☆50周年記念法要inシアトル
10月15日、北米開教区のシアトル高野山仏教会(西部法照・主任開教師)が、50周年記念法要を行なう。同会は、日系移民の大師講が母体。1950年、時の大師教会本部長岩本氏が開眼法要をつとめた。

☆モザンビーク集中豪雨緊急支援
真如苑(伊藤真聰苑主)は、南部アフリカを襲った集中豪雨により、大洪水に見舞われているモザンビーク支援のため、WFP(国際連合世界食糧計画)に義援金200万円を寄託した。

☆ゴスペル風般若心経CD制作
豊臣秀吉の正室北ノ政所を祀る臨済宗建仁寺派高台寺の塔頭・岡林院の寺前浄因住職が、般若心経をゴスペル調に表現したCDを制作した。歌はつのだひろ氏。申込はinsan@kodaiji.comまで、寺院割引有り。

☆金閣寺、夜間特別拝観実施へ
臨済宗相国寺派鹿苑寺(通称金閣寺：有馬頼底住職)では、今春4月より年3回、期間限定の夜間特別拝観が実施されることになった。有馬住職は「拝観を通して少しでも禅に興味を抱いてもらいたい」と話している。

☆米世論調査：宗教と科学の調和信じる
ギャロップ社の調査によると、アメリカ人の95％が万能な霊性というものを信じ、過半数の人が信仰は今後100年の生活で大きな役割を果たすと回答した。さらに、66％の人が信仰や霊的活動の質の向上が技術の進歩に良い影響を与えると回答している。

☆浄土宗、宗会議事録をデータベース化
浄土宗は、昭和59年度まで遡る宗会議事録や宗門法制類纂を寺院専用ホームページ上で検索閲覧できるようにした。尚、このホームページを開くには宗報に掲載されるユーザーIDとパスワードが必要。


☆牧師の労働組合 スウェーデン
今年1月1日に国教制が廃止され、政教分離が実施されたスウェーデンでは、それまで国家公務員だった教会教職者3,500人は教派から給与を受けることとなり、労働組合を結成、公務員時代の水準維持を求めて交渉を続けている。