■ 宗教界の動き ■


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7月後半の宗教界の動き (0007S)
「斂葬の儀」関連行事や各本山での「夏期講座」が多く行われました。


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☆東大寺別当選出
7月16日、華厳宗総本山東大寺は上司永慶氏の死去に伴い同寺第216代別当(華厳宗管長)に同寺上院主任兼東大寺福祉事業団理事長で塔頭観音院住職の進藤晋海権大僧正を選出した。


☆ギリシャでIDカードから宗教欄削除
7月17日、ギリシャ政府は国民に携帯を義務づけているIDカードの宗教記載欄を、近代化推進の一環として削除する政令を発布した。これに対し、ギリシャ正教側は強く抗議し反対運動を起している。


☆香淳皇后追悼会、東本願寺大谷家「御親修」で
7月18日、東本願寺大谷家の光道当主は、京都市下京区の東本願寺内事大谷家仏間で、皇太后陛下(香淳皇后)の追悼会を「御親修」で勤行した。皇太后陛下は、光道当主の伯母にあたる。


☆大谷派との宗宝裁判再熱か
7月18日、大谷光暢前門主の四男・光道氏が真宗大谷派(木越樹宗務総長)を相手取り、再度、法宝物数点の引渡しを求める訴えを京都地裁に起こした。


☆一心寺で写経堂の開眼法要
7月19日、「骨仏」の寺として知られる浄土宗一心寺(大阪市天王寺区・高口恭行住職)で写経堂「三清庵」の開眼法要が厳修された。来年1月から写経道場として使われ、毎月第1日曜日には月例写経会を催す予定。


☆天台宗 有珠山被災地見舞う
7月20〜23日、天台宗(藤光賢宗務総長)では、「一隅を照らす運動」が北海道・有珠山噴火の被災地を見舞い、現地小学校に総額370万円相当の図書券を贈呈した。


☆夏季保育講習会を開催
7月22・23日、日本仏教保育協会(上村映雄理事長)は第68回「夏季保育講習会」を開催し、心の教育の重要性を約200人の参加者に訴えた。


☆四天王寺夏季大学を開講
7月22〜24日、和宗総本山四天王寺(吉田英哲管長)で、恒例の「四天王寺夏季大学」を開講した。毎年各界から著名人を講師に招いて開催されるが、今年は数学者で大道芸人のピーター・フランクル氏や服飾評論家の市田ひろみ氏らが講演を行った。


☆孝道山夏季仏教文化講演会開催
7月23日、孝道山本仏殿(岡野正貫統理)と国際仏教交流センター(理事長:岡野統理)は第19回「孝道山夏季仏教文化講演会」を開催し、約600人が受講した。


☆「かんろだい」据え替えの儀
7月24日、天理教教会本部では、親神が世界の中心である「ぢば」(奈良県天理市)の目印とした「かんろだい」を据え替えるの儀式が厳粛に執り行なわれた。「かんろだい据え替え」は、これまで5回行われ、今回は1984年以来16年ぶり。本部在籍者や直属教会長をはじめ、遠近を問わず帰参した多くの信者らが詰め掛けた。


☆宮沢賢治国際フェスティバル2000開催
7月24〜27日、宮沢賢治国際フェスティバル2000が同フェスティバル実行委員会によって開催され、宗教学者等が宮沢賢治の作品について講演を行った。


☆「子ども未来会議」開幕
7月25日、「ありがとう基金」(総裁=宮本丈靖・妙智會教団会長)が主催する「子ども未来会議」が幕を開けた。世界40 カ国の少年少女たち213人が参加した。


☆大本 エルサレムで「世界平和祈願祭」
7月25日、大本(出口聖子教主)は、イスラエル・テルアビブで開催される第85回世界エスペラント大会へ「聖地エルサレム平和使節団」(団長=出口眞人大本総務)を派遣し、聖地エルサレムの神殿蹟(イスラム教の岩のドームとユダヤ教の嘆きの壁がある)を一望できる「オリーブ山(キリストが説教をしたので有名)」において、ユダヤ教・イスラム教・モルモン教等と共に「世界平和祈願祭」を執行した。
http://www.oomoto.or.jp/Japanese/jpNews00/nw00frm1.html


☆"宗門の母"遺徳偲ぶ
7月25日、6月22日に82歳で亡くなった浄土真宗本願寺派の大谷嬉子前裏方の葬儀が、本山本願寺の総御堂で営まれた。夫の大谷光照前門主・長男の大谷光真門主をはじめとする大谷家一族および、澁谷曉真真宗佛光寺派門主ら真宗各派の宗主、宗内の門侶ら有縁の人々7,000人余りが参列した。なお、今回の葬儀に伴い、大谷光真門主が予定していた一連の海外ご巡教は中止となった。


☆皇太后「斂葬の儀」に大谷家参列
7月25日、香淳皇后陛下の甥にあたる大谷暢順東本願寺東山浄苑理事長はに義姉・大谷貴代子東本願寺派裏方、弟・暢顯大谷派門首らと共に「斂葬の儀」に参列した。


☆皇太后葬儀のため天神祭一日延期
「日本三大祭」のひとつで、例年7月25日に斎行されている大阪天満宮(寺井種伯宮司)の「天神祭」の陸渡御・舟渡御は、今年は皇太后陛下の「斂葬の儀」と重なることから、一日延期され26日に斎行された。天神祭の長い歴史の中でも初めてのこと。


☆法隆寺で夏期大学
7月26〜29日、聖徳宗総本山法隆寺(大野玄妙管長)で第50回「夏期大学」が開催され、約700人が各界からの講師による講義を聴講した。


☆天理教「こどもおぢばがえり」
7月26日から8月4日まで、天理教教会本部では、「立教163年こどもおぢばがえり」が開催され、期間中、「親里」は、子供たちの歓声で満ちあふれた。これは1954年より始まり、親子で汗を流して信仰の喜びを味わうようにと企画されたもの。
http://www.tenrikyo.or.jp/ja/oyasato/event/7-kog/index.html


☆知恩院で夏の講座
7月27〜31日、浄土宗総本山知恩院(水谷幸正宗務総長)では、夏恒例の暁天講座が開催され、連日千人近い市民や檀信徒等が聴講した。


☆「現代宗教とカルト問題」について研修会
7月28日、臨済宗相国寺派の教化活動委員会(佐分宗順委員長)は、島薗進東京大学教授を講師に「現代宗教とカルト問題」(4回シリーズ第2回目)をテーマに研修会を開催した。


☆東京本願寺で夏季講座
7月28〜31日、浄土真宗東本願寺派本山東京本願寺(大谷光見法主)は、18回目となる夏季浄土真宗大学講座を開講し、昨年暮れに逝去した実父大谷光紹法主の跡を継いだ光見法主が初講義を行った。


☆念法眞教教団原爆殉難者慰霊法要を勤修
7月30日、念法眞教教団(小倉霊現燈主)は、広島市平和祈念公園内の原爆供養塔前で恒例の「原爆殉難者慰霊法要」を勤修し、全国46カ所から持ち寄った「銘水」が献ぜられた。


☆金光教、広島で平和フォーラム
7月30日、金光教の広島平和集会「2000年金光教平和フォーラムinヒロシマ」が広島市の平和記念公園及び国際会議場で開催され、全国から約500人が参集した。慰霊祭には秋葉忠利市長もメッセージを寄せた。


☆全国仏教保育大会開催
7月30・31日、日本仏教保育協会(上村映雄理事長)は、第26回全国仏教保育大会を開催し、「生命尊重――心の教育 仏教保育をみつめなおそう」のテーマで講演などを行った。


☆国連でミレニアム世界平和サミット
8月28日から4日間にわたり、ニューヨークの国連本部において「ミレニアム世界平和サミット」が開催される。サミットは正式には「宗教者・精神的指導者によるミレニアム世界平和サミット」。主要な宗教者が参集し、数百人規模になる予定。日本からは渡邊惠進天台座主・久邇邦昭神宮大宮司他、約30名が出席する。サミットでは平和宣言を採択すると共に、「国際宗教指導者諮問評議会」を設立し、国連の平和維持活動に協力していく。


☆日本カトリック司教協議会「難民・移住者国際フォーラム」を開催
日本カトリック司教協議会国際協力委員会(池長潤委員長)は9月15・16日、東京のカトリック麹町教会で「和解と共生」をテーマに「難民・移住者国際フォーラム」を開催することを決めた。


☆政府機関が「十戒」を掲示
政教分離が憲法第1条で定められている米国のインディアナ州において、このほど、政府機関が公の場所に『十戒』を掲示しても良いことが州法に定められた。同州内の裁判所には『独立宣言』と『権利章典』に挟まれて『十戒』が掲げられ、話題を呼びそうである。


☆大本 ES細胞研究反対表明
大本(奥田宗弘本部長)は、ES細胞(胚性幹細胞)の研究に反対の意向を表明した。ES細胞とは人の受精卵を胚の状態から培養したもので、移植用臓器の開発や医療試験などに利用できる可能性がある。今年3月、首相の諮問機関である生命倫理委員会でその利用・研究を条件付きで容認したが、大本では「生命の尊厳を冒す行為」として反対しており、「宗教者、哲学者を含めた論議を行うべき」と主張している。大本ではこれまでも脳死臓器移植や遺伝子組換食品に対しても反対運動を行ってきた。
http://www.oomoto.or.jp/Japanese/jpBiet/bietmain.html


☆本願寺派盗聴され実況検分
浄土真宗本願寺派の元総務の盗聴等に関する被害告訴に基づき、京都府警は7月中旬と下旬に同派宗務所と職員住宅の実況検分を行った。元総務の平成10・11年の在職中、電話で同僚らと交わした会話の内容を記した文書が先ごろ宗会議員に郵送され、また、政治結社からの脅迫を受けるなどしたため、警察に告訴したもの。


☆白人と黒人との結婚を牧師が拒否
米国オハイオ州パイク郡の教会で、黒人男性と白人女性の結婚式を挙げるため牧師に面会したが牧師は男性が黒人であることを理由に拒否した。パイク郡は住民の98%が白人で白人優位の地域。