■ 宗教界の動き ■


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11月後半の宗教界の動き (9911S)
世界平和に貢献する出来事と社会を騒がす出来事の両方がありました。

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☆金光教泉尾教会長、インドネシア大統領と会見

11月16日、訪日中のワヒド・インドネシア大統領は、WCRPで活動を共にしてきた、金光教泉尾教会長・三宅龍雄師を滞在先のホテルに招き、会見に臨んだ。短い日本滞在の合間を縫っての会見であったが、諸宗教対話の重要性や、今後のWCRPのあり方などについて、熱心に意見が交わされた。


☆日蓮宗次期管長推戴

11月17日、日蓮宗(永井祥文宗務総長)は、田中日淳管長の任期満了を12月20日に控え、総本山身延山久遠寺の藤井日光法主を次期管長に推戴することを満場一致で決定した。


☆明城文化フォーラム21

 11月17日、天理教明城大教会(松井石根会長)主催のフォーラムが、大阪市内のホテルで開かれた。天理よろづ相談病院の今中孝信副院長が、生活習慣病や癌について、その発生や対処の心構えについて講演した。


☆日本仏教保育協会、創立70周年

11月17日、同協会(上村映雄理事長)の創立70周年記念式典が行われた。席上、上村理事長は、「心の教育・生命尊重の教育の充実を行なってゆきたい」と述べた。


☆浄土宗、水谷新総長就任

 11月18・19日、浄土宗は、正副議長・宗務総長を選出する臨時宗議会を招集。新宗務総長には浄土宗総合研究所所長の水谷幸正師が、新議長には江口定信師、副議長には佐伯哲雄師がそれぞれ選出された。総長選挙は、初の議員推薦制となり(これまでは候補者名が明らかにされないままに選挙が行われたため、いろいろと阿吽の駆け引きが行われた)、2候補が推薦された後、推薦者代表と候補者が宗議会でそれぞれ演説を行ない、その後、議員の無記名投票で決定された。


☆創価学会創立記念行事

 11月18日の「創価学会創立記念日」にあたり、祝賀行事が各国で行なわれた。ニュージーランドで植樹を行なったり、北イタリア・アルメノ市では池田大作名誉会長に名誉市民の称号が贈られた。


☆大峯山、女性の強行登山を批判

 11月19日、大峯山寺(巽良仁桜本坊住職)は、この夏に「女人禁制」に抗議して、強行登山を行なった奈良県下の女性教職員等に対し、「信仰者の心を踏みにじる行為」と批判した。一方、教職員等の所属する奈良教職員組合も、「問題提起として適切な行為ではなかった」として謝罪した。
 また、今回の出来事により、修験道内部にあった「女人禁制の積極的撤廃論」をかえって後退させる結果となった。


☆天台宗、門跡寺住職推薦委員会

 11月19日、天台宗の門跡寺四寺の門主を選ぶ推薦委員会が開かれ、京都・毘沙門堂門跡の新住職に奥比叡参詣自動車道(株)の社長を務めていた、森川宏映氏が推載された。


☆法輪功、講義の300人デモ

11月21日、東京の代々木公園を出発地点に、約300人が参加し、法輪功(李洪志代表)のデモ行進が行なわれた。中国政府に対する抗議のスローガンを掲げ、無言の行進となった。法輪功は、中国大陸を中心に1億人が所属するといわれ、宗教団体か健康目的の気功集団かの見方は分かれている。中国仏教協会は、「李代表は仏教用語を歪曲して捉えていおり、法輪功はカルトである」と評価している。


☆宮坂新化主、初登嶺

 11月22日、真言宗智山派新管長、宮坂宥勝照光寺長老の「初登嶺の儀」が、京都市の智積院(ちしゃくいん)で執り行われ、一宗要職者や有縁僧侶等が多数参集し、古式に則って、化主(けす)就任を祝った。尚、晋山(しんざん)式は、12月14日に執り行われる。


☆WCRPアンマン大会開幕

 11月23日、ヨルダンの首都アンマンにおいて、イスラム圏で初の開催となる第7回WCRP(世界宗教者平和会議)世界大会が開幕し、世界65カ国から約1000名の宗教関係者が参集した。開会式では、同国のアブドゥラ国王をはじめ、インドネシアのワヒド大統領らが祝辞を述べ、英国国教会最高位のカンタベリー大主教やイスラム法の最高権威アズハル大学のタンタウイ総長らが参加したパネルが行われた。なお、WCRP世界大会の詳しい報告は、http://www.relnet.co.jp/relnet/brief/index-10.htm で特集中。


☆和洋の文化交流

 11月23日、京都の(財)日本クリスチャンアカデミー・関西セミナーハウスで、恒例の「もみじまつり」が開かれた。ハウス内各所で、バザーや琴の演奏会などが行われ、650人余りが訪れた。また、和太鼓・能・讃美歌の合唱という、和洋の文化の組み合わせにより、新世紀の対話や共生を表現する舞台が上演された。


☆日蓮宗、藤井管長正式決定

11月26日、身延山久遠寺は一山会議を開き、同寺藤井法主への次期管長推戴を正式に受諾することを決めた。今月17日の管長推戴委員会で、満場一致で藤井法主が推戴されていたが、これで、第49代日蓮宗管長就任が正式に決定した。


☆宗教法人「本願寺」で初の報恩講

11月26日、真宗大谷派を離脱した大谷暢順師(本願寺維持財団理事長)が設立した「本願寺」で、今年6月の京都府による宗教法人承認後初の報恩講(宗祖親鸞聖人を讃える真宗最大の行事)が勤められた。大谷暢順師は参詣者達に、「宗祖親鸞聖人、覚如上人、蓮如上人、そして教如上人(徳川家康から東本願寺の寺域の寄進を受け、後の真宗大谷派を創設)の法統を継ぐ本願寺」であると発表し、「本願寺」の門出を祝った。
昭和62年に真宗大谷派は、それまで別法人であった宗教法人真宗大谷派と本山本願寺(東本願寺)を合併し、宗本一体化を実現させていた。大谷暢順師は、真宗大谷派最後の法主故大谷光暢師の次男。現在の真宗大谷派は象徴門首制を採用している。


☆WCRPアンマン大会閉幕

11月29日、5日間に渡ってヨルダン王国アンマンで行われてきた、第7回WCRP世界大会が閉会した。今会議では、次なる千年期に向けて、宗教者の責任が強調された。また、WCRPの創設発展に大きな貢献のあった故庭野日敬立正佼成会開祖と故三宅歳雄金光教泉尾教会長の死去を悼み、功績が讃えられた。
来年11月、第1回世界大会の開催地となった京都で、30周年記念式典が開かれることがWCRP日本委員会事務総長の杉谷義純師から講評された。


☆「春奈ちゃん事件」の重み深刻に

 社会にショックを与えた、この事件の容疑者が、臨済宗妙心寺派の寺庭婦人(僧侶の配偶者のこと)であったことで、関係者も大きな衝撃を受けている。宗教者が警鐘を鳴らすべき社会病理現象(この場合は、有名小学校への「お受験」)になぜ、寺庭婦人が巻き込まれてしまったのか、寺族(僧侶の家族のこと)の心の危機を未然に解決できなかったのか、宗門に投げかけられた問題も少なくない。