■ 宗教界の動き ■

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12月前半の宗教界の動き (0112F)

米国同時テロの衝撃が残る中、真珠湾攻撃60周年慰霊祭が行われました。

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☆宗教法人問題で宗教者と法律家が討論
12月1日、宗教法人問題連絡会が、『日弁連の「判断基準」をめぐって』と『「改正」宗教法人法施行6年を迎えて』の2つのテーマで大討論会を開催。宗教者や法律家・ジャーナリストらが参加し、宗教行為を「消費者問題のひとつ」と考える日弁連との間で、賛成・反対で激しい議論が闘わされ、双方の理解に掃討の隔たりがあることが改めて浮き彫りになった。


☆内親王ご誕生でお祝いの記帳 伊勢神宮
12月2日、皇太子殿下ご夫妻に内親王殿下がお生まれになったことを受けて、伊勢の神宮内宮でも、宇治橋を渡る手前で記帳が始まった。


各地でお祝いの記帳が行われた

☆教皇や各国の首脳がイスラエルの爆破事件を非難
12月2日、英仏伊露など各国の首脳は、イスラエルで多くの死傷者を出した自爆テロ事件を非難する姿勢を示し、「武力行為を早急に停止するよう求める」とともに、パレスチナ指導部に対して「この事件にかかわった組織を裁く」よう要請した。教皇ヨハネ・パウロ2世も日曜礼拝のなかで、「痛みを伴う懸念すべきニュースだ」と述べた。


☆高幡不動がアフガン支援に100万円
12月4日、東京都日野市の高幡不動尊金剛寺(川澄祐勝貫主)は、10〜11月に、「アフガン難民救援募金」として実施した募金100万円を読売新聞八王子支局に委託した。募金はUNICEF(国連児童基金)を通じて難民救援に充てられる。


☆ダライ・ラマ亡命政府議長が来日
12月4日、インドにあるチベット亡命政府の国会議長にあたる代表会議議長が来日。都内のダライ・ラマ法王日本代表部事務所で会見し、亡命政府の現状などを報告した。来日の主な目的は、国会議員連盟との情報交換とチベット支援団体や在日チベット人との交流など。中国政府が亡命政府などを「テロリスト」と決めつけていることにも、チベットは非暴力主義・平和主義であるとし、そうした見方を非難した。


☆大正大学『維摩経』の梵語原典発見
12月4日、大正大学(松濤誠達学長)の綜合佛教研究所(吉田宏哲所長)は、これまで「失われていた」とされていた大乗教典のひとつである「『維摩経』のサンスクリット原典を中国チベット自治区のポタラ宮殿で発見したと発表した」と発表した。発見された原典は、8世紀頃の写本とされており、ヤシの葉に書かれ、保存状態も良い。


☆日米開戦60年 ハワイで犠牲者の追悼慰霊式典
12月7日(現地時間)、米国太平洋艦隊司令部のあるハワイ真珠湾基地において、日米開戦60周年記念犠牲者追悼慰霊式典が米軍主宰で開催され、日本からも宗教者が招かれた。それに先立つ5日には、2月に米軍原子力潜水艦と衝突、沈没した実習船えひいめ丸の慰霊祭が行われた。レルネットの三宅善信代表も教派神道の代表として、祈りを捧げた。


☆本願寺派 NY市へ見舞金20万ドル
12月11日、米国同時多発テロから3カ月経ったこの日、浄土真宗本願寺派(武野以徳総長)は、犠牲者への見舞金20万ドル(約2,500万円)をニューヨーク市へ贈呈した。本願寺派の現地出先機関の渡部博丈開教総長が、NY市議会を訪れ、本会議の冒頭、P・F・ヴァロン議長へ手渡した。


☆イエスの方舟"教祖"千石剛賢さん死去

12月11日、聖書研究を核とした信仰グループ「イエスの方舟」の主宰者、千石剛賢(せんごくたけよし)師(78歳)が、福岡市中央区の病院で逝去した。1960年に東京で「極東キリスト集会」を主宰、会員との共同生活を始めたが、本人たちの自由意志にもかかわらず、若い女性会員の「出家」が続いたことから、1978年には社会問題化し、「娘を返せ」と迫る家族から逃れるように、集団で各地を転々とし、自らの信仰生活を貫いた。


☆天台宗 西郊内局が発足
12月12日、天台宗の藤光賢前宗務総長の任期満了に伴う宗務総長選挙で、無投票当選した西郊良光(にしおかりょうこう)師の宗務総長任命式が、大津市坂本の滋賀院で行われた。西郊宗務総長は、明年8月に行われる比叡山サミット15周年記念事業として、「9.11米国同時テロ」以後、緊張するイスラム教vsキリスト教関係について日本宗教界としての意見を集約するため、イスラム教代表者を迎えての世界平和会議を行う意向を明らかにした。


☆「聖地化」避けるためG・ハリスンの死亡場所不在
12月12日、「先月ロサンゼルスで死去した元ビートルズのジョージ・ハリスンが最後に息を引き取った場所について、未亡人が実在しない住所を死亡証明書に記載し、当局に届けていた」ロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。本当の死亡場所が公になることで熱狂的なファンが「聖地」に殺到するのを避けたため、と憶測されている。


☆戦中の韓国・朝鮮人犠牲者を韓国僧侶が来日して法要
12月14日、浄土宗祐天寺(東京都目黒区)には、太平洋戦争で戦死した韓国・朝鮮人の軍人・軍属1,136柱の遺骨が厚生労働省社会援護局から預託されているが、日韓の仏教徒代表ら約30名が参列し、祐天寺で安置されている慰霊の追善供養法要が厳修された。同寺ではこれまで在日の朝鮮・韓国仏教者らが法要を行ってきたが、韓国から僧侶代表が来日しての法要は今回が初めて。


☆頼富本宏氏 種智院大学学長に
12月14日、空海によって設立されたわが国「最古の大学」と言われる種智院大学では、12月初旬に今井圓明学長が「人身一新」を理由に辞意を表明したのに伴い、理事会・評議委員会を開催。後任学長として、国際日本文化研究センター研究部教授の頼富本宏氏を選出した。


☆「刃傷300年記念」赤穂義士祭
12月14日、「第98回赤穂義士祭」が赤穂市で行われた。今年は浅野内匠頭が江戸城松の廊下で吉良上野介に対して刃傷(にんじょう)事件を起こしてからちょうど300年にあたる記念の年で、「忠臣蔵ブーム」起こった。赤穂城周辺では、本懐を遂げた義士たちが、主君の眠る泉岳寺へと引き揚げる場面を再現。約8万人の見物客が詰めかけて華麗な元禄絵巻を堪能した。


☆文科大臣が「遠山の霜月祭り」視察
12月15日、遠山敦子文部科学大臣は、長野県南信濃村を訪れ、国の重要無形民俗文化財に指定されている「遠山の霜月祭」を見学した。南信濃村は古くから遠山姓が多いことで知られる。遠山文科相は祭の装束を身にまとい、神事にも参加した。

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