■ 宗教界の動き ■


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12月後半の宗教界の動き (9912S)
大谷派に関係する出来事が多くありました。

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☆明覚寺に解散請求
12月16日、文化庁は詐欺罪で有罪判決を受けた、単立宗教法人・明覚寺(和歌山県海南市)について、宗教法人法に基づき解散命令請求を和歌山地裁に対し行なった。宗教法人法の法令違反及び目的の逸脱に関する条項の適応を受けるのは、オウム真理教に次いで2件目。


☆大谷派、死刑停止声明
12月18日、大谷派は17日に東京と福岡で死刑が執行されたことに対し、「死刑制度を問いなおし、死刑執行の停止を求める声明」を小渕首相に送付した。


☆藤井管長就任報告式
12月21日、第49代日蓮宗管長に決まった藤井日光総本山身延山久遠寺法主の管長就任報告式が行なわれた。藤井管長は布教に邁進する決意を表明した。


☆大谷光紹法主死去
12月24日、大谷光紹(74)浄土真宗東本願寺派法主が急性呼吸不全のため亡くなった。葬儀は1月14日、東京本願寺で勤められる。天皇陛下の従兄弟でもある大谷法主は、東京大学やハーバード大学で学び、真宗大谷派の児童教化連盟総裁や仏教青年会顧問などを歴任。
また、全日仏代表としてタイで開催された仏紀2500年記念式典に参加するなど、日本仏教界の次代を担うことを期待されていたが、内局との争い(お東さん紛争)で真宗大谷派を離脱。浄土真宗東本願寺派を興した。大谷暢順本願寺維持財団理事長と大谷暢顕真宗大谷派門首は、故大谷光紹法主の実弟。


☆コルモス会議 開催
12月26・27日、京都で「現代における宗教の役割研究会(通称コルモス)」(中川秀恭会長)が開催された。同会は宗教の立場から現代社会を分析、把握することを目的として、各宗各派の代表や宗教学者らで構成されている。今回のテーマは「死をめぐる諸問題」。佐々木宏幹駒沢大学教授と上田賢治国学院大学名誉教授による基調講演や、パネルディスカッション、分科会が行われた。


☆大谷派、維持財団を巡り上申書提出
12月27日、真宗大谷派は京都府知事宛に上申書を提出した。内容は、大谷暢順本願寺維持財団理事長が宗派から離脱して設立した「本願寺」に、同財団が助成を行ない、寄付行為の変更がなされることを危惧し、その防止を求めるもの。


☆Y2K出社の会社員に除夜会参加を
大晦日にY2K問題で会社に泊まり込む会社員達に、年越し気分を味わってもらおうと、大阪御堂筋のオフィス街の真ん中にある浄土真宗本願寺派の本願寺津村別院(北御堂)は除夜会への参加を呼びかけ、例年の2倍以上の参拝者があった。


☆自自公問題のHP開設
政教分離の立場から、自自公連立に反対している白川勝彦自民党衆議院議員がこの問題に関してHPを開設した。白川議員は「自自公連立の動きについて権威ある情報を発信しているページにしよう」と考えており、公明党や創価学会のHPにもリンクできる。アドレスはhttp://www.liberal-shirakawa.net/


☆政教問題HP登場
自自公連立問題に関する国会審議や宗教界の見解を公開するHPがAP総研宗教部会により開設された。アドレスはhttp://www.apsoken.com/