空前のmy日本ブーム |
04年01月10日
石原三玻子 |
レルネットで三宅善信先生の下で働かせてもらうようになって、早1年。それまで、全く興味がなかったわけではないけれども、ほとんど知らなかった宗教の世界。仕事の傍らに先生からお聞きする話はまるで、大学の講義(いやそれ以上に)のように面白く、「目からウロコ」の連続でした。
これまで、旅が大好きで、アジアやヨーロッパを放浪してきましたが、ここに来て空前のmy日本ブームが起きています。日本に生まれ育って(しかも奈良という歴史・伝統文化の宝庫の中で生まれ育ちながら)、もうすでに○○年なのに、「なんと知らないことが多かったことか」と、かなり反省するとともに、「日本ってなんて面白い国だったのか!」という発見の連続に興奮してもいます。あまりの無知さゆえ、恥ずかしいことも多々書いてしまうかと思いますが、もう、お詳しい方はそのままアホさに笑いながら、レルネットのHPへ飛んでください。「これから、日本のこと、宗教のこと知りたいけど、こんな素朴な質問してもなあ」なんて考えている人は一緒に楽しみながら、学んでいただけたら幸いです。
<2003年のレルネット・三宅主幹の参加したシンポジウムなどの感想>
昨年(2003年)もいろいろと勉強になるお話をたくさん聞かせていただきました。昨年は京都で『世界水フォーラム』があった関係で、水フォーラムに先立ち、2月5日には、平安神宮で『水といのちを考える』というシンポジウムがありました。印象に残ったのは、京都精華大学教授の嘉田由紀子先生の「養い水」のお話でした。数十年前までは、特別な宗教ということでなくても、人々の生活の中で、「水」や「火」は神様のとして大切に扱っていて、それが、結果として水や自然を守ることに繋がっていたということです。
『水フォーラム』もあったことで、環境の話題が多かったような気がしますが、6月7日の大阪国宗同志会のアラン・グラパール教授の『環境保護に貢献してきた日本宗教』のお話もかなり印象に残っています。フランス人の方に日本の深い思想を学ぶとは!びっくりでしたが、「結界」を創ることで、人の踏み込めない「聖域=自然」を守ってきた先人たちの想像力に脱帽です。「四土結界」の説明は何度聞いてもおもしろい。ぜひ、講義録を読んで見てください。最近、環境問題の話題は当たり前のようになっていて、スエーデンやデンマークなど北欧のエコロジー先進国から学ぼう!みたいなものが多いですが、それだけでなく、日本人の江戸時代のシステムや日本人が古来より持っていた自然に恐れ入る“宗教心”を取り戻すことが大切なんだなあと昨年は考えさせられました。
そのほか、三宅善信先生の企画する講演会などはみな、既成の“宗教”という枠を超えてのお話でかなり充実していました、詳しくはHPを見てください。