2月22日に京都で開催される神道国際学会主催の第6回公開セミナー『神道における祭りの意義』で、わがレルネット社の三宅善信代表が、モデレータとして出演します。詳しくは、神道国際学会のサイトをご覧下さい。
■神道国際学会主催の第6回公開セミナー『神道における祭りの意義』梗概
日 時: 2002年02月22日(金)10:30〜18:20
場 所:
大学コンソーシアム京都 5階 第1講義室 (JR京都駅から徒歩2分)
モデレータ: 三宅善信レルネット代表
内 容:
10:40〜11:45 基調講話『神道における祭りの意義』(映像を含む)
講師:薗田 稔氏(秩父神社宮司/京都大学名誉教授)
11:45〜12:15 ビデオ『日本は祭りの国』上映
12:20〜13:20 昼食休憩
13:25〜15:50 関連講話
1)『大都市における神道祭礼の重要性』(映像を含む)
講師:米山 俊直氏 (大手前大学学長)
2)『祭りと芸能―稲作を中心に』(映像を含む)
講師:茂木 栄氏 (國學院大学日本文化研究所教授)
3)『太鼓の響き―私が体験した神道の祭り』(映像を含む)
講師:スコット・シュネル氏 (米国アイオワ大学人類学部準教授)
15:50〜16:15 休憩 (質問状回収)
16:15〜17:25 質問状への回答 (4名の講師とモデレータ)
17:30〜18:10 総括『本セミナーのまとめとして―祭りの現代的展開』
講師:深見 東州氏 (神道国際学会副会長)
18:10〜18:20 モデレータ閉会挨拶
■神道国際学会第6回神道セミナー『神道における祭りの意義』への抱負
レルネット代表 三宅善信
神道国際学会のセミナーが、日本文化揺籃の地ともいえる「千年の都」京都で初めて開催されることの意義は大きい。今回の出講者の顔ぶれからみて、「都市祭礼」いう概念がひとつのキーワードになっていると思われる。
百万年以上におよぶ人類の歴史の中で、最も大きな質的変化をもたらしたのは、数千年前のメソポタミアにおける「都市」の出現であった。部族社会から「都市」への人口集積によって、人類は、他者というものを、自己の目的を達成するための「手段」として取扱うようになった。人が人を支配し(武器が必要)、そのために法律を作り(統治機構が必要)、税金を集め(計算能力が必要)、記録を取る(文字が必要)といった、現在、世界中で普遍的に行なわれている人類文明の基礎というものが、この数千年前のメソポタミアにおいて始まったのである。
このような人類文明が本質的に持っている「窮屈さ」を克服するために、発明されたものが「祭り」である。「非日常」世界の象徴である「祭り」が持つエネルギーと解放感は、窮屈な「日常」生活に活力と宗教的意味を与えるものとして、人類文明が続く限り繰り返されていく現象であると考えられる。今回のセミナーでは、そのことの本質に少しでも迫れれば、と願っている。