「佐藤優元主任分析官逮捕!」に関連して、
三宅善信代表がマスコミで発言!  


02年5月14日



逮捕直前にマスコミ各社の取材が殺到した佐藤優氏

5月14日、鈴木宗男代議士に関する一連の「疑惑」の中で、再々名前が登場した「外務省のラスプーチン」こと佐藤優元主任分析官が、遂に「逮捕」された。佐藤氏が、レルネット三宅善信代表の同志社大学神学部・同大学院の1年後輩であることは、今春来、何度かテレビや週刊誌等で報じられているので、本サイトの愛読者の皆さんはご存じのことかと思う。



日本テレビ記者のインタビューを受ける三宅代表

  今回、佐藤氏が「逮捕」される前日(5月13日)、三宅代表は、大阪市内の役宅において、佐藤氏を追い続けてきた日本テレビの記者(註:この記者は、前日も佐藤氏にインタビューしている)から取材を受けた。三宅代表は、本年2月末からのマスコミ各社の取材に対して、佐藤氏の学生時代のエピソードに触れ、「余人をもって代え難い"異能"の人である佐藤優氏は、好むと好まざるとにかかわらず権謀術数のマキャベリズムが支配する国際社会において、日本の国益を守るためにも無くてはならない人材である」と、同氏を擁護する立場で発言してきた。



三宅代表へのインタビューがオンエアされた

  5月13日、三宅代表は、この時点で、まだあ問題になっていなかったイスラエルでの件(翌日午後の「逮捕」の容疑そのもの)について、三宅代表の知人で、2002年4月にテルアビブ大学で開催された件の国際学会にも参加した中東研究者のA氏(国立研究機関の教授)から聞いた話だとして、「テルアビブでの会議中、佐藤氏が、小渕総理の特使として訪露した鈴木代議士に合うためモスクワへとんぼ返りした」という話を語った。


▼テルアビブ←→モスクワとんぼ返りは国益そのもの

  マスコミの報じるところによると、本件の容疑のひとつとして、「4月3日から5日にかけてのテルアビブでの学会の途中に、予定外の25.9万円の飛行機代を使って、鈴木議員と合流するためにモスクワに飛んだので、テルアビブの会議には実質参加していない」と批判されているが、皆さん、このときの日本政府の危機的状況を思い起こしていただきたい。確かに、鈴木議員は、「小渕総理の特使」として、日本を発ったが、鈴木議員がモスクワに到着した時には、既に小渕総理は脳梗塞で意識不明の危篤状態になっていたのである。この「日本政府の危機」をロシア当局がどこまで知っていたかは判らないが、プーチン政権と交渉するに際して、いわば「いざ鎌倉!」という状況において、最もロシア事情に通じた日本人である佐藤優主任分析官(当時)が、モスクワへ飛んで現地の状況を把握し、これを日本政府の代表である鈴木特使に報告するのは、「国益」保全の上からも当然のことである。これこそ「危機」管理というものである。そんな大変なことがあったのに、それをまた、「何喰わぬ顔」をして、律儀にテルアビブまで戻ったことは、褒められこそすれ、批判される筋合いのものではない。極端な言い方をすれば、その時の佐藤氏を運ぶためにチャーター機を雇ってもよいくらいだ。



「特定の国会議員のためではなく、何事も国策のためにやった」と主張する佐藤優氏

  三宅代表が、佐藤優氏に最後に出遭ったのは、この「事件」から約1カ月半が経過した2000年5月17日のロシア大使館でのことであった。この日は、初来日したロシア正教の総主教(註:カトリック教会のローマ教皇に相当)アレクセイ2世の(パノフ駐日ロシア連邦大使主催)歓迎レセプションであった。修士学位論文をロシア正教の儀礼について書いた三宅代表は、アレクセイ2世がまだレニングラード(現サンクトペテルブルグ)の神学校長であったころから面識があった。この日、三宅代表は、その前々日、森総理が行ったいわゆる『神の国』発言について、たまたま同席した鳩山由起夫民主党代表と意見を交換していた。この1カ月半の間に、日本の総理大臣は、小渕恵三氏(故人)から森嘉朗氏に代わっていたのである。



アレクセイ2世と握手する三宅代表。代表の背後にパノフ大使の姿が見える

  このロシア大使館での鳩山・三宅の立ち話に耳を傾けている人物が、当時の様子を撮影した写真に映り込んでいる。ことあろう、「鈴木宗男議員による外務省陵辱のきっかけを作った」というかどで、最近、オランダ大使を解任された東郷和彦欧亜局長(当時)その人であった。三宅代表は、この後、同大使館内で偶然出遭った佐藤優氏と言葉を交わすのである。佐藤氏が、この日、ロシア大使館に来たのは、佐藤氏の上司であった東郷氏に会うためであったことは、想像に難くない。



鳩山民主党党首と三宅代表との話を聞く東郷外務省欧亜局長

  因みに、このアレクセイ2世なる人物とプーチン大統領との特殊な関係については、近日中に、三宅代表が、そのコラム集『主幹の主観』の中において考察を加える予定である。また、鈴木宗男代議士にまつわるいくつかの未発表の疑惑や、今回の佐藤優氏逮捕劇と先日逮捕された大阪高検の三井環公安部長(当時)との関連についても、近日中に情報公開する予定である。

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