東京と京都で英語による大嘗祭セミナー

2019年3月30日・4月6日

神道国際学会では、2019年3月5日にJR東京駅に隣接したサピアタワーにある関西大学東京センターにおいて、第21回国際神道セミナー『譲位儀礼と大嘗祭』を開催したのに続き、3月30日には東京芝公園の聖アンデレ教会において、4月6日には京都御所の西隣の聖公会京都教区事務所において、英語によるセミナー『Thinking About The Japanese Enthronement Ceremonies』を開催し、時節柄、大いに注目を集め、どちらも約50名の聴衆が参加した。

聖アンデレ教会で開催された英語による大嘗祭セミナー
聖アンデレ教会で開催された英語による大嘗祭セミナー

聖アンデレ教会において開催されたセミナーでは、国際日本文化研究所のジョン・ブリーン教授が『Ritual Interventions: Emperor-making in Meiji, Taisho, and Showa Japan』と題して、マールブルク大学のマイケル・パイ名誉教授が『Religion and State in the Post-war Japanese Enthronement』と題して研究発表を行い、麗澤大学の岩澤知子教授がモデレータとなって、フロアを交えてのディスカッションが行われた。この日のセミナーには、在京のいくつかの大使館関係者も聴講し、5月から11月にかけて行われる一連の即位関連行事について、理解を深めるのに役だった。

聖公会京都教区事務所で開催された英語による大嘗祭セミナー
聖公会京都教区事務所で開催された英語による大嘗祭セミナー

続いて、4月6日に聖公会京都教区事務所で開催された同名のセミナーが開催され、約50人が聴講した。最初に、会場を提供した聖公会京都教区主教の高地敬師が歓迎の挨拶をした。続いて、日文研のジョン・ブリーン教授、神道国際学会のマイケル・パイ会長が3月30日の東京でのセミナーと同じ発表を行い、加藤大志服部天神宮禰宜が『The Universality of Shinto from the Perspective of the Enthronement Ceremonies』と題して研究発表を行った。その後、パネル討議が行われ、フロアと意見交換を行った。最後に、主催者を代表して、神道国際学会の三宅善信理事長が謝辞を述べた。京都でのセミナーには、京都の大学で客員研究を行っている学者や留学生たちが大勢来場した。

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