シンガポールでICCSに参加

2019年6月19〜21日

2019年6月19日から21日まで、シンガポールのラッフルズシティ・コングレス・センターで全世界から千名以上集めて、第1回ICCS(国際結束社会会議)が開催された。独立後数十年しか経っていないシンガポールは、総人口数百万人しかない都市国家であるが、マレー系・中国系・インド系をはじめとする様々な民族が混在する多宗教社会であるが故に、あえて公用語を英語とし、これら「出自」の異なる民族・文化・宗教間の宥和を図ることが国是となって、さまざまな施策が実施されているが、この度、南洋工科大学ラジャラトナム国際研究大学院が主体となって、シンガポール政府の文化・共同体・青年省が後援して、今回のICCS会議が開催され、日本からはわずか5人しかいない招待者(その内、宗教家は2人)として、三宅善信代表が参加した。

各宗教の指導者が大統領をステージ上に招き上げる
各宗教の指導者が大統領をステージ上に招き上げる

6月19日夕方、シンガポール共和国のハリマ・ヤコブ大統領臨席の下、開会晩餐会が催され、同大統領が開会の辞を述べた。翌20日、10:00からの開会式では、ラジャラトナム国際研究大学院のオン・ケンヨン副院長が歓迎の辞を述べ、ヨルダン・ハシミテ王国のアブドラ2世国王が『結束社会への展望』と題する基調講演を行った。午後からは、全体会合1が「信仰」をテーマに、バチカン諸宗教対話評議会のミュゲル・ギソット議長をはじめ数名が、また休憩後、全体会合2が「アイデンティティー」をテーマに、英国貴族院議員で北アイルランド議会議長のジョン・アルダーダイス男爵はじめ数名の専門家が発表を行った。

ヨルダン国王アブドラ2世による基調講演
ヨルダン国王アブドラ2世による基調講演

21日は、08:30から全体会合3が「結束」をテーマに、世界ムスリム共同体評議会のアリ・アル=ヌアイミ議長をはじめ数名が発表を行った。続いて、6つの分科会に分かれて、より深い討議を行った。続いて開催された閉会行事では、シンガポールのヘン・スゥエキート副首相兼財務相がスピーチを行い、オン・ケンヨン副院長との間でディスカッションが行われた。

バチカン諸宗教対話評議会のミュゲル・ギソット議長と三宅善信師
バチカン諸宗教対話評議会のミュゲル・ギソット議長と三宅善信師

閉会昼食会に続いて、十数グループに分かれて、シンガポールの諸宗教の施設や博物館を視察して、この国の取り組みについて学んだ。

戻る