2019年7月4日〜7日
2019年7月4日、北マリアナ連邦の「首都」サイパン島のメインストリートには、北マリアナ連邦の「宗主国」であるアメリカ合衆国の独立と、太平洋戦役における「サイパン解放」75周年を祝うパレードの参加者と見学者で埋め尽くされた。長年、同島で戦役者の遺骨収容事業を展開してきた空援隊と国際宗教同志会の代表団は、同島の日本人会の皆さんと一緒にパレードに参加した。
5日、北マリアナ連邦のアーノルド・パラシオス副知事を表敬し、意見交換を行った(知事はワシントンDCでの祝賀行事に列席のため不在)。続いて、現地カトリック教会のチャラン・カノア教区長のライアン・ヒメネス司教を表敬し、フィリピン系住民の多いサイパンにおけるカトリック教会の歴史について学ぶと共に、慰霊祭の意義について意見交換を行った。
6日、1944年7月7日未明の「バンザイ突撃」によって、サイパン島を守備していた日本軍の将兵が玉砕した場所で、三宅善信国際宗教同志会事務局長、村山博雅WFBY(世界仏教徒青年会)会長ら神仏7名の奉仕によって、空援隊と国際宗教同志会による「サイパン戦役戦没者」の慰霊祭が仕えられ、パラシオス副知事、ヒメネス司教、サイパン市長のデビッド・アパタン氏、小野一彦在サイパン日本領事、マイケル・オケリー退役軍人会司令官、サイパン警察本部長ら、現地の要人らが玉串を捧げ、焼香を行った。なお、次年度からは、カトリック教会もこの慰霊祭に参加することになった。
6日の午後と7日の午前中は、時間の許す限り、島内に点在する未調査の洞窟で遺骨発掘作業を行った。なお、今回の慰霊祭ならびに遺骨調査の様子については、以下のURLで動画を見ることができる。