2020年12月26日〜27日
2020年12月26日から27日まで、現代における宗教の役割研究会 (通称「コルモス」)第67回コルモス研究会議が『新たな感染症の時代と宗教』をテーマに、新型コロナウイルス感染症の第三波を配慮して、キャンパスプラザ京都を中心にオンラインで開催された。
初日は、大谷光真会長(浄土真宗本願寺派前門主)の開会挨拶、島薗進副会長(上智大学教授)の趣旨説明に続いて、丘山願海浄土真宗教学研究所長の司会で公開オンラインシンポジウムが開催され、東八幡キリスト教会の奥田知志牧師が『コロナ禍の貧困と貧困者支援の課題』と題して、山形大学の松尾剛次名誉教授が『ハンセン氏病・死穢と叡尊・忍性』と題して基調講演を行った。講演に続いて、討議が行われた後、氣多雅子副会長(京都大学名誉教授)が一日目の閉会の挨拶を行った。
二日目は、木村清孝常任理事(東京大学名誉教授)の司会で、中村憲一郎立正佼成会参務が『新型コロナの中での立正佼成会京都教会での取り組み』と題して、原知昭全国曹洞宗青年会会長が『コロナ禍における青年僧侶の取り組み』と題して、浄土真宗本願寺派の野村康治師が『緊急事態宣言下での葬儀式』と題して、仲林亨八坂神社権禰宜が『コロナ禍の祇園祭~御神霊渡御祭を中心に~』と題して、それぞれの「現場」からのレポートを行った。
午後からは、弓山達也東京工業大学教授の司会で、全国各地のコルモス研究会員の先生方による分断討議がオンライン方式で開催され、途中何度か、組み合わせをシャッフルしながら二日間にわたる議論を深め合った後、氣多雅子副会長の挨拶で閉会した。
続いて、「理事会」がオンライン方式で開催され、初めて開催されたオンライン方式での公開セミナーのあり方を総括すると共に、前年度の決算報告や来年度の予算審議を行うと共に来年度に開催されるコルモス創設50周年記念研究集会のあり方について協議した。