2021年3月9日
2021年3月9日、東京駅に隣接するサピアタワーの関西大学東京センターにおいて、特定非営利活動法人「神道国際学会」の令和3年度社員総会と第25回国際神道セミナー『神々と伝染病2』が開催された。
社員総会は、神道国際学会常任理事の塩谷崇之弁護士が議長に選出され、定款に従って令和2年度の活動報告や決算報告を行い、令和4年度の活動計画や予算案を審議し、すべて原案通り可決された。
続いて、昨年9月に京都で開催された第24回国際神道セミナー『神々と伝染病』の続編としての『神々と伝染病2』が開催され、10年前に甚大な被害をもたらせた東日本大震災の犠牲者に黙祷が捧げられた後、三宅善信理事長が開会挨拶と趣旨説明を行った。
セミナーは、西村明東京大学大学院人文社会系研究科准教授が『衛生と信仰のはざまで──近代日本宗教史に学ぶ──』と題して、小川有閑大正大学地域構想研究所主幹研究員が『コロナ禍が寺院にもたらす影響──寺院向けWEB調査の結果から──』と題して、湯鈴木岩弓東北大学総長特命教授が『流行病の宗教民俗』と題してそれぞれの研究成果を発表した。
それぞれの講演に続いて、各地からオンラインで参加した大阪大学の永原順子先生と麗澤大学の岩澤知子先生とマールブルク大学のマイケル・パイ先生がコメントを行い、モデレータの弓山達也東京工業大学教授の進行によって、パネルディスカッションが行われ、議論が大いに盛り上がった。
この日のセミナーの様子は、コロナ禍に配慮して、座席間隔を十分確保して開催され、また、オンライン中継も実施され、多くの人々が視聴した。最後に、常任理事の芳村正徳神習教教主が閉会の挨拶を行った。