法隆寺で聖徳太子1400年御聖諱

2021年4月3日

2021年4月3日、法隆寺において、聖徳太子1400年御聖諱が厳修され、コロナ禍にもかかわらず、宗教界をはじめ各界から多くの参詣者が集った。COVID-19の世界的パンデミック下で、1年以上にわたって宗教界でも数多くの祭礼・法要等が中止もしくは規模を縮小して開催されてきた中、「日本仏教の祖」として、仏教界だけでなく各界から敬意を集める聖徳太子の1400年御聖諱がコロナ禍に配慮しつつ、盛大に厳修された。

東院伽藍から西院伽藍に向かう聖徳太子像を安置した神輿行列を迎える三宅善信代表
東院伽藍から西院伽藍に向かう聖徳太子像を安置した神輿行列を迎える三宅善信代表

法要に先立って、聖徳太子の霊を祀っている東院伽藍の「夢殿」から太子像を神輿に載せて、飛鳥時代より伝わる舞楽・雅楽行列と共に、五重塔や金堂のある西院伽藍まで練り歩いた後、「講堂」前の特設ステージで古谷正覚法隆寺管長を導師に御聖諱法要が厳修された。

講堂前の特設会場で座席間隔を十分確保して厳修された聖徳太子1400年御聖諱法要
講堂前の特設会場で座席間隔を十分確保して厳修された聖徳太子1400年御聖諱法要

古谷管長は「表白」で、日本仏教の祖である聖徳太子の徳を称え、世界平和と共に、疫病の蔓延という国難に際して、大仏を建立した聖武天皇や金泥般若心経を染筆した嵯峨天皇の事蹟と共に、新型コロナウイルス感染症の終息を祈られる今上陛下の大御心にも触れた。続いて、十分座席間隔を空けて参列した伝統仏教各宗派の管長や縁ある神社の宮司を代表して、法隆寺と同じく聖徳太子によって建立された和宗総本山四天王寺の加藤公俊管長による慶讃がなされ、10年前の1390年御聖諱にも列席した三宅善信代表も含めて、各宗派代表者や各界代表による焼香が行われ、無事、円成した。

聖徳太子1400年御聖諱法要で代表焼香のため登壇する三宅善信代表
聖徳太子1400年御聖諱法要で代表焼香のため登壇する三宅善信代表

なお、この日の聖徳太子1400年御聖諱法要の動画中継は、以下のURLで視聴することができる。

https://www.youtube.com/watch?v=LmivRWz22i0&t=1486s

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