大念佛寺で国際宗教同志会例会

2024年5月23日

2024年5月23日、融通念佛宗の総本山大念佛寺で、国際宗教同志会の2024年度第2回例会が開催された。7月のサイパンでの日米合同慰霊祭や8月のブラジルでのG20諸宗教フォーラムについて報告がなされた後、大阪公立大学の仁木宏教授が『大阪の歴史地理からみた中世都市平野(ひらの)の重要性』という講演を行った。

一般に「大阪の歴史」というと、古代の仁徳天皇の高津宮、聖徳太子の四天王寺、大化の改新が断行された難波宮の事蹟や、安土桃山時代の蓮如が気付いた石山本願寺と信長の対決、堺の豪商、秀吉による大坂城と城下町の構築等が連想されるが、約900年前からこの地に鎮座する大念佛寺をはじめとする中世の環濠都市「平野」の重要性については、あまり知られていない。仁木教授の講演では、融通念佛宗管長の吉村暲英猊下も終止熱心に耳を傾けてくださった。また、日本一の「桜の名所」として有名な吉野山の桜が、平野の豪商末吉勘兵衛の1万本の寄進によって整えられたことなど興味深いエピソードも聴けた。

大念佛寺で開催された国際宗教同志会例会講演会の様子
大念佛寺で開催された国際宗教同志会例会講演会の様子

講演会に続いて、大阪府下最大の木造建築である大念佛寺本堂の「令和大修理」の現場を、「世界一歴史のある会社」としても有名な金剛組の案内によって、大屋根から床下まで解説付きで見学した。

大念佛寺の令和大修理の様子を見学する国宗会員諸師
大念佛寺の令和大修理の様子を見学する国宗会員諸師

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