★★ 教会長三宅歳雄 教話集 ★★




『不景気の中を堂々と』 (98年8月6日)


経済の不況……。今までもこういう不景気がありましたけれども、今までの不況と今回の不況とは違いますね。非常に悪い……。というて、非常に悪いからと言うて、ジッとしてられんですね……。この不景気を乗り切らねばならん。不況を乗り切る道。これをしっかりめいめいが足を踏んまえて、まず、めいめいの経済(生活のあり方)を自粛して、それで、めいめいが「おかげに頼る」というのではなしに、めいめいが「しっかりやろうじゃないか!」というようなことに力を入れなければならんと思います。 

まあ、それぞれに「少しずつやっている」というのですけれども、少しずつでは、この不景気は戻りません。私は、この不景気は、日本の経済の今後のひとつの土台になって、日本人が「しっかりしよう」と、めいめいが「しっかりしよう」と、踏ん張れるようにしっかりさせていただくキッカケが今であると思ってます。 

けれども、それが難しいのですね……。言葉では「しっかりしよう」と申しておりましても、実際の手元の経済、日本の経済は非常に緩ゆるんでいるといいますかね。それは、しっかり立て直さなければならんですね……。私は、今こそ日本がしっかりと、国民全体が腹を据えて、「さあこの不景気を乗り切るためにこうやろう!」としっかり踏ん張りをしなければならん時が今であるとそう思います。

難しい! 言うのは易いけれども……。けれども、それをやらねばならん。また、それをやってのけて初めて、日本が堂々と世界経済の中へ再び入って行くことができる。そう思います。けれども、それはちょっとやそっとではいかん。それを、私は「なんでも!」の泉尾教会の信心ですね。不景気、そして国全体が萎縮している。それをしっかりとやらせていただかねばならん。それが今日であると思います。       

信心させていただく道は、「難あってよろこべ」と、そうおっしゃってくださっております。「難あってよろこべ」……、本当は、「難を困ります」というのでしょうが、そこをへっこんでおらずに、「難あってよろこべ」という時代であります。私もそう思いますね。しっかりと互いにやらせていただこうではありませんんか。特に、泉尾教会の今日、この不景気の中を堂々とやらしていただける信心をめいめいがしっかりとさしていただかねばならん。その時が今だ! とそう思うております。どうぞ、そのつもりで、しっかりとお結界にも来て、めいめいが願ってください。

むろん、そうやって神様にお縋すがりしておかげを頂くのですが、神様に頼るのには、めいめいがしっかり、今までのようなグニャグニャしたした姿でなしに、「しっかりやらせていただきますので、神様もどうぞお力添えくださいませ」と、そう立ち上がらせていただくときが今である。しかも、それができなければ、日本も困ることになります。日本を困らせてはいかん。その意味では、泉尾教会の信心、今こそこの聖地に、天地の神様のご比礼、教祖の神様のお祈りを輝かさせていただく時であるとそう思うております。 

どうぞ、皆さんたちも縮まずに、しっかりと「何! この不景気、乗り切らしていただくことが信心である」そう思っていただいて、このお結界に来て「親先生頼みます」と、しっかりと、ただ「親先生頼みます」という言葉だけでなしに、めいめの生活を一新し、また、この経済のあり方を一新させていただいて、「一からやらせていただくんだ」という、そういうつもりにならせていただいて、おかげを頂くときが今である。と、そう思っています。

言葉は易しいけれども、難しい。それをやらしていただける泉尾教会であると思います。共に、どんなお願いでも申して来て下さい。必ずおかげにしていただける。二代金光様のお言葉の中に、「どんな苦難でも、しっかりとお願いし、神様に縋ってゆけば、神様が道を開いてくだされる」そうおっしゃってくださっている。それが、今だと思います。泉尾教会も、この聖地に輝く神様のご比礼、教祖様のお力を示させていただく時が今だと、そう思うてます。私もそう思うてます。   

そのつもりで、どうぞ、どんどんしっかりとお結界に来ていただきたいしね、ただ、グニャグニャと言うてお願いをするのでなしに、「この困難を乗り切らせていただきますように」と、お願いし、縋って、この難局を乗り切らしていただきましょう。必ず乗り切らしていただける。その意味では、もっとお結界に来て、しっかりお願いして、「この難局を乗り切らしてくださいませ」と願い、私も願っておかげをいただかせていただきたいと……。この泉尾教会に、この不景気を乗り切らしていただく力が十二分にある。

どうぞ、そう思うていただいて、お結界に来て、お願いしていただき、私も願わせていただいて、「天地金乃神は、天地を一目に見ておるぞ。おかげを平等に授けるが、信心が一分違えば、おかげも一分違うぞ」と、そうおっしゃっていただいておる訳ですから、平等に授けていただくその平等の中に入れていただいて、難、経済の難、それこそわれわれの一歩前進させていただく時である。そう思って、お互いにしっかりやらせていただきましょう。お結界に来ていただいて、経済のこともお願いいさせていただいて、今日からですよ今日から……。

あらためて、泉尾教会のこの聖地に、教祖の神様、天地の親神様のご比礼を輝かせていただくときが今である。と、そう思って、私も、そのつもりでございます。どうぞ、皆さん。そう思って、しっかりとお結界に来て、願って、しっかりとおかげをいただかしてもらいますように、お願いしておきます。