三宅代表 教皇主催のアッシジの祈りに列席

2011年10月27〜28日

  2011年10月27日、イタリア中部の都市アッシジにおいて、ローマ教皇ベネディクト16世主催のアッシジの祈り『真実と平和への巡礼』が開催され、世界各国から二百数十名の宗教指導者が、教皇と祈りを共にした。今回の祈りの集会は、1986年、当時の教皇ヨハネ・パウロ2世によって提唱された世界平和を祈るための集会の25周年を記念して開催されるもので、キリスト教界からは、東方正教会の世界総主教バルトロマイ1世や英国国教会首座のカンタベリー大主教をはじめとする各教派の首長と、ユダヤ教・イスラム教・ヒンズー教・仏教等の諸宗教の代表が列席した。

サンタ・マリア・デグリ・アンゲリ聖堂に入堂した
宗教指導者たち

  バチカンから教皇と同じ「お召し列車」でアッシジまで移動した一行は、まず、街中のサンタ・マリア・デグリ・アンゲリ聖堂でスピーチを行い、上記の2名に加えて、アルメニア教会のザカリアン首座主教、WCCのトゥベイト総幹事、ユダヤ教のローゼン首席ラビ、アフリカの民族宗教ヨルバのアグバエ師、ヒンズー教代表のゴスワミ師、曹渓宗のヤ・セン宗法師、国際イスラム会議のムザディ事務総長らの後、教皇ベネディクト16世がスピーチを行った。

英国国教会首座のカンタベリー大主教ローワン・ウイリアムズと三宅善信代表

  昼食を挟んで、山上にある聖フランチェスコ聖堂前広場の特設ステージで、青年たちによる平和を祈るパフォーマンスに続いて、14名の宗教指導者がそれぞれ短い祈りを行った。日本人では、神社本庁総長の田中恆清石清水八幡宮宮司がお祈りを行った。なお、今回の行事への日本からの参加者は、登壇した天台宗の森川宏映探題、臨済宗妙心寺派の松井宗益宗務総長、渡邊恭位立正佼成会理事長、宮本けいし妙智會理事長をはじめ、浄土宗、浄土真宗本願寺派、黒住教、金光教、天理教、円応教の各宗派教団から総勢四十数名が参加した。

教皇宮殿に招かれた宗教指導者一行。向かって正面側がキリスト教各教派、手前側が諸宗教の代表

  翌28日には、アッシジの祈りの集会に列席した世界の宗教指導者がバチカンの教皇宮殿に招かれ、教皇ベネディクト16世からの謝意の表明の後、列席者一人ひとり言葉を交わした。この後、謁見ホールにて午餐会が持たれた。

6週間ぶりの再会となった三宅善信代表と教皇ベネディクト16世。正面は浄土真宗本願寺派の大谷光淳新門

  日本人では、臨済宗妙心寺派の松井宗益宗務総長、天台宗の森川宏映探題、円応教の深田充啓教主、浄土真宗本願寺派の大谷光淳新門、金光教泉尾教会総長の三宅善信代表、天理教大ローマ布教所の山口英雄所長の各師が教皇と直接会見した。三宅代表は、わずか6週間前にも教皇と特別謁見を果たしているので、遠路ローマへの再三にわたる足運びに、教皇も謝意を表した。



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