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定例JLC会議

2012年度の活動

2月6日~10日 インドでHREプログラム視察、SACC事務局訪問

2月6日から10日の日程で、金光教泉尾教会の三宅善信総長が南インドのケララ州を訪れた。7日には、コーチ市内のホテルで南インドにおけるIARFの中心的メンバー6名と意見交換を行った。8日には、パタナムチッタ市にあるSACC(IARF南アジア協議会)の事務局を訪問。前IARF会長のトーマス・マシューSACC議長からSACCの現況について報告を受けた。この日の晩には同市のYMCAを訪れ、地元の宗教界の有力者と意見交換。この様子は地元紙に記事として掲載された。

南インドの有力メンバーと意見交換する三宅善信師

南インドの有力メンバーと意見交換する三宅善信師

9日には、シリア正教会系のティトゥス2世教育大学を訪問。高校教師の養成機関である同教育大学では、IARFがオランダ政府の補助金を得て制作したHRE(人権教育)プログラム用のDVDを利用して、二日間の「信教の自由」に関する人権教育を実施しており、その開会セレモニーで三宅師とマシュー博士がスピーチを行い、その充実したプログラムを視察した。午後には、111年前にIARFが設立されるきっかけとなった1893年のシカゴ万国宗教会議にインドから参加して欧米人に大きな感銘を与えたラーマクリシュナ・ミッションの僧院を訪問して、スワミ・サマグラナンダ師と話し合いを行った。

ティトゥス2世教育大学で200人の学生を前に講演する三宅善信師

ティトゥス2世教育大学で200人の学生を前に講演する三宅善信師


2月21日(火) 第176 回JLC会議      於 一燈園 猗蘭寮

2月21日、2012年度のJLC(IARF日本連絡協議会)当番教団の一燈園(京都市山科区)の猗蘭(いらん)寮で第176回JLC会議を開催。今年度最初のJLC会議ということもあり、2011年度収支決算報告が行われ、今年度への繰越金5,898,717円と共に、前年度共同当番教団であった日吉神社・むつみ会からのJLC事務局引継ぎ等が行われた。この日、審議された主な内容は、IARFの有力加盟教団である米国UUAのピーター・モラレス会長夫妻の来日受け入れ、米国チャプター日本訪問日程、4月に大阪で開催される2012年度国際評議員会の準備状況、次期世界大会候補地選定問題等について審議された。

2012年度JLC当番教団を代表して挨拶する西田多戈止一燈園当番

2012年度JLC当番教団を代表して挨拶する西田多戈止一燈園当番

続いて、この直前に三宅善信師がインドのHRE(人権教育)プログラムとSACC(南アジア地域協議会)事務局を訪問した内容が詳細に報告された。また、日本チャプターの会員増に従い今年度から組織を関東・中部・関西の3ブロックに分割することと、IALRWが前国際評議員の山本行恭椿大神社宮司を講師に「女性平和講座」を開催することが報告された。京都の一燈園ならびにむつみ会本部で開催される予定の2011年度IARF執行理事会ならびに国際評議員会の準備状況の報告が国際事務局からなされ、JLC加盟各教団の外国人受け入れ協力体制について話し合われた。この日の会議には、IARF会長である三宅光雄泉尾教会長とIARF国際評議員である西田多戈止一燈園当番、赤川惠一立正佼成会外務部次長をはじめ、滝澤俊文むつみ会教務長、小島陸雄日本チャプター事務局長、川越淑江IALRW役員、猪熊俊吉日吉神社アドバイザーら、17名のJLC関係者が出席した。


3月4日~10日 UUAモラレス会長夫妻 JLC加盟教団や広島と東北被災地を歴訪

3月4日、IARFの有力加盟教団である米国UUA(ユニテリアン・ユニバーサリスト協会)のピーター・モラレス会長夫妻が立正佼成会本部(東京都杉並区)を訪れ、渡邊恭位理事長と懇談。モラレス会長は震災発生直後から全米の会員より支援協力の声が上がったことを紹介。またUUAによる日本への継続的な支援に対し、渡邊理事長が謝辞を述べた。翌5日には、立正佼成会大聖堂で行われた教団創立74周年記念式典にモラレス会長夫妻が参列、祝辞を述べた。

一燈園正門前にて。右から西田多戈止当番、P・モラレス師、フィリス夫人、ブライデン女史

一燈園正門前にて。右から西田多戈止当番、P・モラレス師、フィリス夫人、ブライデン女史

6日、モラレス会長夫妻は、京都市の一燈園を訪問。一燈園小・中・高等学校の生徒と共に8時20分から礼堂での朝課に出席。その後、資料館「香倉院」など林内各所を見学。西田多戈止当番をはじめ数名の幹部の者と歓談した。

三宅光雄IARF会長の歓迎夕食会に臨むモラレスUUA会長一向

三宅光雄IARF会長の歓迎夕食会に臨むモラレスUUA会長一向

この日の午後には、金光教泉尾教会(大阪市大正区)を訪問。会堂広前に正式参拝後、三宅善信総長と、現代世界における宗教の役割について意見交換すると共に半世紀にわたる泉尾教会とUUAの交流の歴史について話し合った。また、夜には、大阪市内のレストランで三宅光雄IARF会長も交えて、歓迎夕食会を行った。

世界遺産の厳島神社を訪れたモラレスUUA会長一向

世界遺産の厳島神社を訪れたモラレスUUA会長一向

7日、広島入りした夫妻は、ユネスコの世界遺産でもある厳島神社の正式参拝と平和記念資料館の見学後、2010年にインドで開催された第33回IARF世界大会でも講演を行った広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長と面会した。また8日には、立正佼成会広島教会を訪問し、会員へ記念講演を行った。モラレス会長は「平和の実現に向けた一人ひとりの自発的な取り組みの大切さ」について述べた。

仙台教会で厳修された「東日本大震災犠牲者慰霊並びに復興祈願法要」に参列したモラレスUUA会長

仙台教会で厳修された「東日本大震災犠牲者慰霊並びに復興祈願法要」に
参列したモラレスUUA会長

10日は、岩手県の釜石教会で「東日本大震災一周忌法要」への参列後、大津波被災地の現地視察を行った。さらに11日には、仙台教会で厳修された「東日本大震災犠牲者慰霊並びに復興祈願法要」に出席し、挨拶を述べると共に、蒲生地区で震災発生時刻の午後2時46分に合わせて黙祷を行った後、帰国の途についた。


4月2日(月) 第177 回JLC会議      於 一燈園 猗蘭寮

4月2日、一燈園の猗蘭(いらん)寮で第177回JLC会議が開催された。大阪で二週間後の17日から19日にかけて開催されるIARF国際執行理事会並びに国際評議員会受け入れ直前に当たり、IARFが現在直面している問題についてJLC加盟教団各関係者への情報共有が、国際事務局を管掌している三宅善信金光教泉尾教会総長から報告され、和宗総本山四天王寺(大阪市天王寺区)で開催される国際執行理事会と、泉尾教会で開催される国際評議員会の具体的なスケジュールが発表された。今回のJLC会議では、JLCからIARFへ寄付することになっている「特別分担金」1,280万円の使途指定について審議され、600万円を今後3年間に分けて国際事務局スタッフの人件費に、また、680万円を次期世界大会への特別寄付金として指定献金することが決定された。

JLC会議で閉会の挨拶をする三宅光雄IARF会長

JLC会議で閉会の挨拶をする三宅光雄IARF会長

また、3月4日から10日にかけてJLC各加盟教団並びに広島と東北の被災地を歴訪した米国UUAのピーター・モラレス会長一行の報告が、受け入れ接遇を行ったそれぞれの教団担当者から行われた。この日の会議には、IARF会長である三宅光雄泉尾教会長とIARF国際評議員である西田多戈止一燈園当番、赤川惠一立正佼成会外務部次長をはじめ、滝澤俊文むつみ会教務長、本山一博玉光神社権宮司、酒井教雄日本チャプター委員長、川越淑江IALRW役員ら、17名のJLC関係者が出席した。


4月17日~19日 大阪で国際執行理事会並びに国際評議員会開催

4月17日、IARFの国際執行理事会が、加盟団体のひとつである和宗総本山四天王寺において開催され、同寺の森田俊朗執事長が歓迎の挨拶を行った。執行理事会では、翌日から金光教泉尾教会で開催される国際評議員会に先立ち、会長・財務理事・執行理事・青年代表・国際事務局スタッフ間で、さまざまな調整が行われた。

総本山四天王寺で開催された国際執行理事会

総本山四天王寺で開催された国際執行理事会

翌18日と19日には、IARFの意思決定機関である年次国際評議員会が、内外から評議員およびスタッフ約30名を集めて金光教泉尾教会で開催された。最初に、会堂広前に正式参拝した後、神徳館国際会議場で二日間に及ぶ国際評議員会が開催され、第33代会長の三宅光雄金光教泉尾教会長が議長を務めた。

泉尾教会の神前に玉串を奉奠するIARF国際評議員たち

泉尾教会の神前に玉串を奉奠するIARF国際評議員たち

昨年(2011年)3月末に京都のむつみ会本部で開催された2011年度の国際評議員会は、評議員就任後半年しか経っておらず、また、東日本大震災の発生後わずか二週間という限界状況下で開催され、来日した各国代表の評議員たちも緊張した面持ちであったが、今回の国際評議員会は、就任後すでに一年半が経過し、日頃からeメイル等を用いて頻繁に意見交換し、また、評議員それぞれがいろんな実務にも関わっている関係もあり、その上、主要な日本人国際評議員が英語にも堪能なため、他の諸宗教対話団体の国際会議のような事務局の用意した原案どおり進行する「予定調和的」な会合ではなく、具体的な問題の細部にまで突っ込んだ質疑がなされるなど、終始激しい議論が展開された。

泉尾教会の神徳館で開催された国際評議員会

泉尾教会の神徳館で開催された国際評議員会

国際評議員会では、ジェフ・ティーゲル財務理事からの会計報告をはじめ、現在、インドで実施されている人権教育(HRE)プログラムやイスラエル・パレスチナ人信頼醸成プログラム、あるいは、ジュネーブの国連欧州本部で検討されている人権に関する「UPR(普遍的定期的見直し)」等への取り組みの評価が行われ、また、昨年、構成された6つの常設委員会を4つに整理統合し直すことや、新しいSNS社会に適合させるため、現在再構築中の新ウェブサイトの機能の説明、さらには、2012年度の予算の承認と、2014年に開催が予定されている第34回世界大会の開催地選びの実務作業が行われた。

市内のインドレストランで開催された懇親会

市内のインドレストランで開催された懇親会


6月25日(月) 第178 回JLC会議      於 一燈園 猗蘭寮

6月25日、4月に大阪で開催された2012年度国際評議員会の内容についてJLCメンバーに報告された。その中心的課題は、2014年に開催される第34回世界大会の開催地案に対するJLCとしての意見集約を図ったことである。先の国際評議員会では、欧州選出の評議員を中心に「イスラエル政府がパレスチナ人参加者に同等の権利を付与しない可能性」や、南アジア選出の評議員から「イスラエル政府がイスラム教国からの参加者に入国ビザを発給しない可能性」等の理由で、エルサレムでの世界大会開催に対して疑問を呈する意見が出されたが、JLCとしては、「予算の範囲内で世界大会を運営するなら当初の予定通りエルサレムでの世界大会開催を支持する」こと。そのために、「イスラエルの受け入れサイドが回答期日内での回答を要求し、それが果たせなければ代替案を検討する」旨をJLCとして表明することになった。

開会に当たり「平和の祈り」を行うJLC会員諸師

開会に当たり「平和の祈り」を行うJLC会員諸師

また、IALRWがやくざから牧師になった進藤龍也「罪人の友」主イエス・キリスト教会牧師を講師に「女性平和講座」を開催することが報告された。この日の会議には、IARF会長である三宅光雄泉尾教会長とIARF国際評議員である西田多戈止一燈園当番をはじめ、澤畠立正佼成会外務部員、滝澤俊文むつみ会教務長、芝幸介日本チャプター会員、横田佳代子IALRW役員ら、13名のJLC関係者が出席した。


7月19日~22日 オランダで開催されたIARF欧州中東会議に参加

7月19日から22日まで、オランダの地方都市ヌンスペート近郊の会議研修施設メンノローデ会議センターを会場に、EME(IARF欧州中東地域)会議が開催され、欧州ならびに中東の12カ国・地域から約70名が参加し、『リベラルな宗教:立ち止まるのか、何かの役割を演じるのか、さらに前進するのか』をテーマに、当該地域におけるIARFが抱える今日的課題について話し合った。日本からは、三宅光雄IARF会長の名代で、三宅善信金光教泉尾教会総長他2名が参加した。

開会式で、会長の名代として挨拶をする三宅善信師

開会式で、会長の名代として挨拶をする三宅善信師

19日の夕方に開催された開会式では、EME議長のウィツケ・ダイクストラ女史が開会宣言を行い、地元オランダを代表してアト・イペンバーグ師が歓迎の挨拶を行った。続いて、三宅善信師がIARFの現状認識に対して厳しい挨拶を行った。

20日は、新たにIARF加盟したベクタシ教団のA・スレマジ博士が導師になってベクタシ教団の歴史を紹介すると共に祈りを分かち合った。朝食後に、A・マコール教授が『経済学的観点から見た宗教的少数派』という野心的なテーマの基調講演を行った。続いて、国際事務局員のR・パピーニ氏から2010年9月にインドで開催された第33回世界大会以後の進捗について報告され、その間に北アフリカや中東地域を大きく変えたSNSによる社会変革の機会を捉えて、IARFでもウェブサイトをはじめSNSを最大限利用して活動を広めてゆく旨の報告がなされた。また、国際役員や事務局や地域代表の間で、数多くの非公式会合が行われた。

EME会議の期間中も出席した国際評議員間で断続的に話し合いの機会が持たれた

EME会議の期間中も出席した国際評議員間で断続的に話し合いの機会が持たれた

21日は、朝からルーマニアのユニテリアンの皆さんによる祈りが行われ、朝食後から、「EMEの現状と課題」、「中東における出会いプログラム」、「欧州議会とIARFの関係」、「国連経済社会理事会の一員としてのIARF」等、多くのテーマについて分科会が催された。夕方にはEMEの意思決定機関である「総会」が持たれ、人事等が承認された。夕食後には、「文化イベント」が行われ、夜の更けるのも忘れて交流を深めあった。

「諸宗教の祈り」で説教をする三宅善信師

「諸宗教の祈り」で説教をする三宅善信師

22日は、朝からS・アロン副会長のリードで「諸宗教の祈り」が行われ、その場で指名された数人がお祈りと短い説教を行った。三宅師も「神道の祈り」と説教を行った。その後、野外ホールに会場を移して閉会セレモニーが行われた。次回のEME会議は2016年に英国で開催される予定。なお、EME会議に引き続き、4月に大阪で開催されたIARF国際評議員会で決議された二つの活動部会の内のひとつ「平和活動部会」の初めての会合が23日まで行われ、三宅善信師はこの会合の委員にも選出された。

野外ホールで開催されたEME閉会セレモニー

野外ホールで開催されたEME閉会セレモニー


8月17日(金) 第179 回JLC会議      於 一燈園 猗蘭寮

8月17日、この日のJLC会議は、主として次期世界大会の候補地問題について、欧米や南アジア諸国の国際評議員がどのように考えているかということについて、国際事務局からの報告に基づき、JLC加盟各団体に情報共有が行われた。また、先の月にオランダで開催されたIARF欧州中東地域(EME)会議に参加した三宅善信金光教泉尾教会総長からの報告がなされた。さらに、次期世界大会の予算案について出されたJLCからの質問状に対する回答がまだのため、再度問い合わせることになった。

一燈園で開催された第179回JLC会員の模様

一燈園で開催された第179回JLC会員の模様

また、日本チャプターから、10月中旬に予定されていた米国チャプターの訪日計画が延期されたこと。立正佼成会からは、昨年の東日本大震災に当たって世界のIARFメンバーから寄せられた義捐金で支援した宮城県の『心の相談室』の機関誌において紹介されていることの報告があった。この日の会議には、IARF会長である三宅光雄泉尾教会長の名代三宅善信師とIARF国際評議員である西田多戈止一燈園当番、赤川恵一立正佼成会外務部次長をはじめ、滝澤俊文むつみ会教務長、芝幸介日本チャプター事務局次長、川越淑江IALRW役員ら、16名のJLC関係者が出席した。


10月2日(火) 第180 回JLC会議      於 一燈園 猗蘭寮

10月2日、この日のJLC会議は、主として次期世界大会の候補地問題について、イスラエル政府によるガザ地区への攻撃という新たな不安定要因に基づき、欧米や南アジア地域選出の国際評議員がさらにイスラエル開催に反対を強めていることについてJLC加盟各団体に情報共有を行うと共に、「イスラエル開催」について他国の評議員とは異なる懸念(不十分な予算管理)から問題提起しているJLCとして、依然として「放漫な予算」しか示さないイスラエルに対して再度、予算案を見直すように依頼することが確認された。また、現在、IARFがイスラエルとインドで実施していう宗教対話や人権教育プログラムの進捗状況について話し合われた。

JLCで開会の挨拶を行う三宅光雄IARF会長

JLCで開会の挨拶を行う三宅光雄IARF会長

また、日本チャプターから、小島陸雄氏に代わって猪熊俊吉氏が事務局長に就任した旨の報告があり、また、元IARF会長のアインマート・ヘルワイネン氏の来日受け入れ体制について報告された。この日の会議には、IARF会長である三宅光雄泉尾教会長とIARF国際評議員である西田多戈止一燈園当番をはじめ、澤畠康友立正佼成会外務部員、滝澤俊文むつみ会教務長、芝幸介日本チャプター事務局次長、川越淑江IALRW役員ら、15名のJLC関係者が出席した。


11月26日(月) サウジ国王提唱のKAICIID会議に出席

11月26日、オーストリア・ウイーンのヒルトンホテルにおいて、サウジアラビア国王が提唱した国際諸宗教・諸文化対話センター(KAICIID)会議が開催され、内外からイスラム教・キリスト教・ユダヤ教・ヒンズー教・仏教を中心に約200名の宗教者と社会活動家が招待された。三宅光雄IARF会長の名代として三宅善信金光教泉尾教会総長が出席した。

KAICIID紛争管理パネルに参加した三宅善信師

KAICIID紛争管理パネルに参加した三宅善信師

KAICIIDは、サウジアラビアのアブドラ・ビン・アブドゥルアジズ国王の肝いりで創設された機関で、サウジとスペインに創設されたセンターに続く三カ所目のセンターが、OPEC(石油輸出機構)の本部があり、アラブ諸国にも馴染みのあるウイーンに開設された。

会議は、KAICIIDが支援する諸団体が、「紛争管理」と「文化的プログラム」さらには「青年」と「宗教教育」というセッションに分かれて、数個ずつの団体がその活動を紹介し、参加者との間で熱心な質疑応答を行われた。三宅善信師が「紛争管理」パネルで「宗教的マイノリティの人権擁護」に関して発言を行った。

ウイーンセンター設立文書に調印したKAICIID理事の面々

ウイーンセンター設立文書に調印したKAICIID理事の面々

同日夕方には、神聖ローマ帝国やオーストリア帝国の皇帝ハプスブルグ家が650年間にわたり居城としたホフブルグ宮殿に会場を移し、パン・ギムン国連事務総長やサウジの外相ファイサル殿下らをはじめ800人の招待客を集めて、KAICIIDウイーンセンターの開所式典が行われ、サウジ国王、スペイン国王、オーストリア大統領らがビデオメッセージを寄せた。日本からはKAICIID理事として庭野光昭立正佼成会次代会長が出席した。


12月17日(月) 第181 回JLC会議      於 一燈園 猗蘭寮

12月17日、JLCの2012年度最後の会議が一燈園で開催された。次期世界大会の候補地であったイスラエル案が諸情勢によって正式に流れたことを受けて、新たに候補地となった英国案・オランダ案・スイス案の長短について比較検討すると共に、大会登録費という観点から世界大会の収入見込み確定に重要な要素となる日本からの参加予定者数の現時点における概算を行った。また、イスラエルが次期世界大会の開催地として決定していれば、2013年4月の国際評議員会の開催場所は、世界大会の「下見」も兼ねてイスラエルで開催されることになっていたが、このことが不可能になり、また、早急に、英国・オランダ・スイスのいずれ後で次期世界大会が開催されるか確定しないと予想されるので、その場合には、2013年4月17日から19日に開催される執行理事会ならびに国際評議員会の開催国を日本が引き受ける旨の確認が取られた。

1年間にわたりJLCの当番事務局として謝辞を述べる西田多戈止一燈園当番

1年間にわたりJLCの当番事務局として謝辞を述べる西田多戈止一燈園当番

さらに、次年度のJLC当番教団について話し合われ、金光教泉尾教会が引き受けることになったが、現在、同教会は国際事務局業務も引き受けているため、過度の負担にならないように、JLC加盟教団がそれぞれに協力することが確認された。また、日本チャプター芝幸介事務局次長から、アインマート・ヘルワイネン元IARF会長の来日時の各教団の協力に対する謝辞が述べられた。この日の会議には、IARF会長である三宅光雄泉尾教会長とIARF国際評議員である西田多戈止一燈園当番、同松井ケティIALRW役員をはじめ、本山一博玉光神社権宮司、澤畠康友立正佼成会外務部員、滝澤俊文むつみ会教務長、芝幸介日本チャプター事務局次長ら15名のJLC関係者が出席した。なお、JLC会議終了後、山科の料理処「長島」で年度末の納会が開催された。

納会に当たり、それぞれの労をねぎらうJLC会員各師

納会に当たり、それぞれの労をねぎらうJLC会員各師